【獣医師執筆】犬の平均寿命は何歳?性別や種類別の寿命、長生きする秘訣を解説
犬の成長スピードはとても早く、人間の4倍ものスピードで年を取ります。飼い主さんなら誰しもが愛犬とずっと一緒にいたいと思うでしょう。しかし、犬の寿命は圧倒的に人よりも短いものです。今回は、サイズや種類別の犬の平均寿命、愛犬に長生きしてもらう秘訣、老犬が気をつけたい食事などについて紹介します。
犬の平均寿命を統計で見る
一般社団法人ペットフード協会が発表した2023年の最新データによると、猫の平均寿命が15.79歳だったのに対し、犬の平均寿命は14.62歳でした。
10年前から比べて0.39歳平均寿命が伸びていることになります。
犬は猫よりも平均寿命が短い?
2023年の犬の平均寿命が14.62歳であるのに対し、猫は15.79歳なので、犬は猫よりも平均寿命が短いといえます。これは、猫は室内飼いが主であることが大きな要因です。
犬の平均寿命:サイズ別
犬の平均寿命は大きさで分類すると、- 超小型犬︰15.2歳
- 小型犬︰13.99歳
- 中・大型犬︰13.69歳
犬の平均寿命:犬別
2016年5月31日にアニコム損害保険が発表した犬種別の平均寿命調査によると、犬の種類によって平均寿命が異なり、最長寿はイタリアン・グレーハウンドの15.1歳で、2位はミニチュア・ダックスフンド、トイプードルの14.7歳でした。参照:犬種別の平均寿命を調査(アニコム損害保険株式会社)
犬の平均寿命が増加傾向にある理由
このように、平均寿命が伸びている要因は「飼い主の犬に対する健康意識が高まっていること」「フードや医療が進歩していること」が挙げられます。犬の食事は「人間の残飯」だった時代から「犬の餌」へと変わり、最近はペットの家族化で「犬のごはん」に変わりつつあります。手作りごはんを食べさせてあげたいと思う方も増えていますが、栄養の偏りが出るためPETOKOTO FOODSのような手作り品質のフレッシュフードがお薦めです。
犬の寿命ギネスは29歳!
Photo by rikabukuさん Thanks!
最近では、20年以上生きる長寿犬もいるほどですが、海外のギネスサイトによると、1939年の時に記録した29.5歳という記録が最長寿のギネス記録です。
オーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種で、名前はブルーイ(Bluey)ちゃん。オーストラリアのビクトリアに住んでいたそうです。
獣医療やごはんがまったく発展していない1910年に生まれ、29歳まで生きたことは本当にすごいですね。
犬が長生きする長寿の秘訣は体調管理
アニコムが出している統計データによると、犬の死亡原因で最も多いのは「腫瘍(13.4%)」で、「循環器系の疾患(11.1%)」が続く結果となりました。犬種別にみると「腫瘍」が最も多い死因となる犬種は「ミニチュア・ダックスフンド」「ゴールデン・レトリーバー」「ウェルシュ・コーギー・ペンブローグ」などであり、「循環器疾患」が最も多い死因となるのは「チワワ」「シー・ズー」「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」など、犬種によって死因も異なることがわかりました。
参照:犬種別の平均寿命を調査
これらの疾患にならないように予防をしてあげることが長生きの秘訣といえるでしょう。
愛犬の寿命を延ばす健康管理方法
普段から耳掃除や歯磨き、ブラッシングなど愛犬とスキンシップをとることで愛犬の体が清潔に保たれるだけでなく「いつもと違う」ことにも気づきやすくなります。ケアだけでなく観察も重要
ケアの他にも、多飲多尿でないかを日頃から回数や量を確認しましょう。少しでも異変があると思ったら、動物病院で診てもらうことをおすすめします。健康診断
犬の体調の変化は普段の様子をしっかりと見ていないとなかなか気付けません。また、自分でケアをしていても、重病化していることもあります。そのため、1年に1回、老犬になったら半年に1回は健康診断へ行くようにしましょう。
ご飯は新鮮さと栄養管理が大切
犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。新鮮な野菜を犬や猫に与え続けることで、様々ながんに罹るリスクを軽減することが研究で判明していたり、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としても、トッピングとしてもご利用いただけます。
実際に従来のドライタイプのドッグフードよりも、水分がより多く含まれた手作り品質のごはんを食べている犬の方が寿命が3年も長くなることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
愛犬の健康寿命を伸ばすため一日一日を大切に
犬を家族同然に考える飼い主の方が増えていることで、ペットの家族化はどんどん進んでいます。犬の平均寿命は長期的に伸びており、今後も獣医療の進歩によって長くなるでしょう。しかし、体調管理を怠ってしまうと病気になるリスクは増えますので、日頃から体調管理をしてあげましょう。
専門家相談のインスタライブ開催中!
ペトコトのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」やトリマーやトレーナーへの相談会を定期開催しています。愛猫について気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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