犬はいちごを食べても大丈夫?アレルギーやキシリトールで下痢になる可能性も
甘酸っぱくておいしく、ビタミンCも豊富ないちごは、犬が食べても大丈夫な果物です。ただ、いちごには犬にとって有毒なキシリトールが含まれているため、与え方や量に注意が必要です。今回は、アレルギーや何個食べていいかなど、与える際の注意点を解説します。
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犬はいちごを食べても大丈夫

いちごはビタミンCや食物繊維、カリウムを含み、犬が食べても大丈夫な食材です。食欲促進の効果があるため、梅雨から初夏にかけて夏バテ防止に最適です。ただし、犬にとって有害なキシリトールも含まれるため、大量に与えることはやめましょう。
ビタミンCは体を若々しく保ち、ガンの抑制や免疫機能を促進する働きが期待できます。犬は体内でビタミンCを作ることができますが、年齢や体質によっては不足してしまうこともあります。
カリウムはミネラルの一つで、体内の不要なナトリウムを輩出してくれます。疲労回復にも良い効果を与えてくれ、欠乏すると「低カリウム血症」を発症することも。逆に過剰に摂取すると「高カリウム血症」の原因にもなります。
また、いちごにはポリフェノールの一種「アントシアニン」も含まれ、目の働きをサポートしてくれるとされています。
いちごの与え方

犬にいちごを食べさせる際は、そのまま与えるのではなく、ヘタを取り小さく切ってからあげましょう。潰してあげるのもいいです。
いちごに含まれるビタミンCは水溶性なので、ヘタを取ってから洗うとビタミンCが流出してしまいます。水洗いはヘタを取る前にしましょう。
甘酸っぱくて食べやすいいちごですが、与え過ぎは肥満の原因になります。おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」で簡単に計算することができます。

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犬にいちごを与える際の注意点

アレルギーの可能性
アレルギーは、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることにより発症する可能性がある後天性アレルギーがあります。いちごを初めて与える際は、少量からスタートしましょう。以下の症状が見られた場合は、アレルギーの可能性があります。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚のかゆみ
- 元気がない
- 目の充血
いちごを食べた際に上記のような症状が現れた場合は、獣医師に相談しましょう。
キシリトールに注意
いちごには、犬にとって有害な成分であるキシリトールが微妙含まれているので注意が必要です。犬がキシリトールを摂取すると、インシュリンが大量に放出され、低血糖に陥ったり、肝機能の低下が引き起こされたり、重い中毒症状を引き起こしたりする可能性があります。キシリトールは、10kgの犬に対して1gでも危険だといわれています。
いちご100g中、キシリトールは350mg含まれています。いちご1粒の重さは、小粒で7g、中粒で15g、ジャンボサイズで50gとされていますので、10kgの中型犬の場合、小粒のいちごを40粒ほど食べると危険だと考えられます(個体差があります)。
そのため、1粒与えただけで危険な状態になることは考えにくいですが、与える場合はリスクがあることを忘れないようにしてください。
人間用の加工品は与えない
人間用に加工された食品は、砂糖や塩、添加物などが含まれている場合があります。そのため、犬には与えないようにしましょう。いちごヨーグルト
市販のいちごヨーグルトには大量の砂糖が含まれている可能性があるため、与えないでください。無糖のヨーグルトであれば大丈夫。いちごは脂質と一緒に摂ることで、ポリフェノールの吸収率を高めることができます。いちごジャム
市販のいちごジャムにも、大量の砂糖が含まれています。そのため、もしジャムを与えたいのであれば、無糖のジャムを手作りしてあげましょう。ただし、加熱することでビタミンCが消失してしまう可能性があるため、いちごジャムにはせず生のまま食べさせてあげることをオススメします。