
犬は甘酒を飲んでも大丈夫! アルコールや砂糖が入っていないものを選んで
「飲む点滴」とも呼ばれる程栄養価の高い甘酒は、犬に飲ませても大丈夫です。ただし、飲ませても大丈夫な甘酒には限りがあります。今回は、犬に甘酒を与える際の注意点や、甘酒がもたらす効果についてなど解説します。
米麹から作られた甘酒なら飲ませても大丈夫

甘酒には、酒粕から作られた甘酒と、米麹から作られた甘酒の2種類があります。酒粕から作られた甘酒はアルコール分を含むため、犬に与えてはいけません。
しかし、米麹から作られた甘酒はアルコールを含まないため、犬に飲ませても大丈夫です。
米麹の甘酒の効果

栄養価が高い
甘酒の主成分はブドウ糖です。甘酒は「飲む点滴」と呼ばれる程栄養価が高く、ビタミン群や必須アミノ酸9種類も含まれています。また、高い抗酸化作用が期待される「エルゴチオネイン」も含まれています。シニア犬の食欲促進と水分補給に
アルコール分を含まない甘酒は、シニア犬の食欲促進や水分補給に効果的だといわれています。また、腸内環境を整えてくれる効果もあるので、便秘や下痢の解消にもつながります。ただし、与え過ぎるとカロリー過多になってしまう可能性があるため、与える際は少量に留めておきましょう。
甘酒を与える時の注意点

米麹から作られた甘酒は、犬の健康維持に役立ちます。ただし、犬によっては体質に合わない場合もありますので、与える際は少量ずつにし、体に異変がないか様子を見るようにしてください。
おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。
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腫瘍がある犬には与えない
甘酒の主成分であるブドウ糖や果糖などの単糖類は、ガンなどの腫瘍性疾患を抱える犬に与えてはいけません。ガンなどの悪性腫瘍は、ブドウ糖をエネルギー源として乳酸を産出しますが、犬の体内では乳酸を再びブドウ糖に還元しようとします。この際に多くの体力を奪われ、栄養失調につながってしまう可能性があります。腫瘍がある場合は獣医師から食事指導があると思いますので、その指導に必ず従うようにしてください。
酒粕や砂糖入りは与えない
人間用に作られた甘酒には、酒粕で作られたもの、もしくは酒粕も含まれているもの、砂糖が含まれているものもたくさんあります。アルコールや砂糖は、犬の体に悪影響を与える可能性がありますので、これらの甘酒は犬には与えないでください。犬に甘酒を与える際は、原料に酒粕や砂糖が入っていないものを選びましょう。ただし、砂糖が入っていなかったとしても、甘酒は糖分を多く含んでいますので、飲みすぎると肥満につながります。そのため、与える際は極少量に留めておきましょう。
まとめ

犬に甘酒を与える際は、米麹から作られたものを選ぶ
アルコールや砂糖が含まれているものは与えない
与え過ぎは肥満につながるので注意
栄養価が高く体に良い甘酒ですが、くれぐれも飲ませ過ぎには注意し、飲ませた後に体調に変化がないかをよく見てあげるようにしてくださいね。
気になることがあれば専門家に聞いてみよう!

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