犬は牡蠣を食べても大丈夫? 生の牡蠣には要注意

犬は牡蠣を食べても大丈夫? 生の牡蠣には要注意

牡蠣は牛乳のように栄養が豊富なことから、海のミルクと呼ばれています。牡蠣は秋から冬にかけて旬の季節を迎えます。美味しそうな牡蠣につられて興味津々の愛犬が寄って来て……なんてことも。犬は牡蠣を食べても大丈夫なのでしょうか? 今回は牡蠣に含まれている栄養素や、与える際の注意点について紹介します。

牡蠣は犬が食べても大丈夫! ただし生はNG

犬

犬に牡蠣をあげる際は、十分に加熱した上で細かく切ってあげましょう。

生の牡蠣を与えると、チアミン欠乏症になってしまう恐れがあります。牡蠣の内臓には貝毒がある可能性があり、犬は海産物を消化する酵素をあまり持っていないため、丸ごと与えてしまうと下痢や嘔吐の恐れがあります。

総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」で簡単に計算することができます。

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ビタミンB1(チアミン)欠乏症

生の牡蠣やイカやタコなどには、チアミナーゼというビタミンB1を分解する酵素を含有しています。体質的にビタミンB1(チアミン)を必要とする犬がこのチアミナーゼを摂取してしまうと、ビタミンB1が不足しビタミンB1欠乏症になってしまう可能性が高いのです。

ビタミンB1欠乏症の初期では食欲低下やよだれが多くなる症状が見られ、その後けいれん発作や運動機能障害につながってしまうことがあります。ビタミンB1が不足し歩けなくなる様子に「腰を抜かす」という表現が使われたと考えられています。

ペット栄養学会発行の啓発記事によると、治療を行えば1日程度で回復が見込めるようです。しかし重症な伸筋硬直や昏睡状態になっても治療が行われなかった場合48時間以内に死に至る可能性が高いとされています。


甲殻類アレルギー

人間と同じように犬によっては甲殻類にアレルギーを持つ場合もあります。アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。

以下は主な症状です。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 肌をかゆがる
  • 目の充血

食物性アレルギーの場合、原因となるものを取り除いてあげれば問題ありませんが、アレルギーは摂取後すぐに症状が現れる訳ではなく1カ月後という場合もあります。そのため何の食材が原因か分かりづらいことが多いので、アレルギー症状が疑われたら動物病院で検査をすることをおすすめします。


牡蠣の栄養成分

牡蠣

犬は貝類(あさり、ホタテなど)は全般的に食べてはいけないと思われがちですが、正しい与え方をすれば犬は牡蠣を食べても大丈夫です! 牡蠣に含まれている栄養素を詳しく確認してみましょう。

亜鉛

亜鉛はミネラルに分類される栄養素で、肝臓の尿素回路や神経伝達の働きや、皮膚や被毛の健康や回復に必要不可欠です。欠乏することで皮膚病になることもあります。

ビタミンB12

赤血球中のヘモグロビンの生成を助けたり、神経機能の正常化や睡眠リズムの正常化、そして鉄分と共に貧血を予防する働きがあります。

タウリン

犬は猫とは異なり、体内でタウリンを作ることができますので必須アミノ酸ではありません。そのため意識して食事でとる必要はありませんが、年齢や体質によって十分に体内で作り出せるとは限らないので、フードやサプリによって摂取させることが一般的です。動脈硬化や貧血、視力の低下などを予防する効果が期待されます。

これって食べても大丈夫?

カキフライ

牡蠣はしっかりと加熱したものなら与えても大丈夫とお伝えしました。しかし、調味料や人間用に加工されたものは塩分が高すぎたり、味が濃すぎたりして犬の健康によくありません。何も手を加えていないものをあげるようにしましょう。

牡蠣フライはNG

牡蠣フライに限らず、揚げ物を犬にあげるのはやめましょう。揚げ物を食べると、コレステロールが上がってしまうため血液がドロドロになってしまいます。

オイスターソースもNG

オイスターソースは牡蠣をベースに砂糖や醤油で煮詰めて作っています。塩分濃度が高いため、犬にあげるのはやめましょう。

まとめ

犬は牡蠣を食べても大丈夫

しっかり加熱した牡蠣なら犬が食べても大丈夫!
できるだけ細かく切ってあげましょう
生の牡蠣はNG! 運動機能障害などを引き起こす可能性あり
ウスターソースやカキフライもNG
犬は基本的に良質な総合栄養食を食べていれば栄養バランスの整った食生活を送ることができます。普段生活している中で牡蠣に限らずに「この食べ物を犬は食べていいのかな?」と疑問に思った場合は、すぐに調べるようにしましょう。


なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
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