犬同士の挨拶はお尻のにおいを嗅ぐだけじゃない!? 飼い主が気を付けるべきマナーとは

犬同士の挨拶はお尻のにおいを嗅ぐだけじゃない!? 飼い主が気を付けるべきマナーとは

犬の挨拶には、お尻を嗅いだり、鼻と鼻をつけるようにして嗅ぎあったりすることが多いです。しかし、犬の挨拶といってもさまざまは状況があり、その時々や性格によっても異なります。どんな人や犬と会っても落ち着いて穏やかに触れ合える事が理想ではありますが、なかなか難しい事もあります。今回はどやって挨拶させればいいのか、犬同士の挨拶と犬と人(飼い主以外)での挨拶の仕方について、ドッグトレーナーのトレーナーの西岡が説明します。

犬との挨拶のマナーとは

まずは犬同士挨拶をさせていく上でのマナーですが、どんな状況であれ「相手の飼い主さんに一声かけて確認する」これが絶対に必要です!

「触っていいですか?」「近寄っても大丈夫ですか?」「うちの犬と挨拶させてもいいですか?」など、必ず一声かけてOKが出てから挨拶させるようにしましょう。いろんな理由で他の犬や人が苦手だったり、臆病な子もいますからね。飼い主さんに声をかけずに、ただ犬が行きたいがまま他の犬に近づけてしまい、ケンカなどのトラブルになるケースも多いです。リードがからまってしまって、ほどこうとして逃走してしまうケースもあり、とても危険です。犬が挨拶したがってるからと、不用意に他の犬に近づける行為は、よかれと思っても迷惑でしかなかったりします。とにかく必ず相手の飼い主さんに確認する事が大切です!

犬同士の挨拶の仕方

挨拶する2匹の犬

犬同士の挨拶の仕方ですが、基本的には鼻と鼻をつきあわせて軽くにおいを嗅ぎ、その後に身体やお尻のにおいを嗅ぎ合うようなパターンになります。逆もあれば、お尻を嗅ぎ合うだけのパターンもあります。

散歩中に犬に会った時

リードを付けてる状態での挨拶になるので、犬がお尻のにおいを嗅ぎ合いながらクルクル回ってしまったりします。リードが絡まないように気を付けてあげましょう。

さらにはリードが常にピンと張ってる状態で挨拶させてるのをよく見ます。何かあった時に止めやすいという点においては良いと思いますが、リードが常に張ってる状況での犬同士の挨拶は緊張感や興奮度を高めてしまう事も多いです。なるべくならリードはゆるんでいる状態での挨拶がいいですね。

ドッグランでの犬同士の挨拶

ドッグランではリードが付いてない状態での挨拶が基本となります。犬たちがそれぞれ自由に動けて、逃げ場や逃げ道もあるので散歩中よりも自然な形での挨拶ができ、余裕も生まれやすいです。ただリードが付いてない分、何かトラブルがあった時の対処が遅れる可能性があります。においを嗅いですぐにマウンティングしてくる犬もいますし、相性の合わない子もいるかもしれません。ドッグランに入った時から常に自分の犬がどこにいて何をしてるかを見逃さないようしっかり見てましょう。自分の犬が他のどの犬と挨拶している時なども、何かあったらすぐに対処できるように、なるべく近くにいる事です。

挨拶が苦手な犬もいる

いろんな事情で社会化途中だったり、興奮しやすかったりで挨拶が苦手な犬も実は多いです。他の犬を見た時点で大興奮して吠えまくったり、他の犬が怖くて固まってしまったり、その場を逃げ出そうとしてしまうケースもあります。吠えたりしなくても、鼻と鼻をつきあわせた瞬間にパクっと噛んじゃう子も……。

そういう子に犬慣れさせようと公園などでどんどんいろんな犬に会わせたりするのは全くの逆効果で、もっと苦手になってしまう場合もあります。なるべくならトレーナーに相談して、「なぜ挨拶が苦手なのか」の原因を見てもらった上で、その子にあったトレーニングをすることをオススメします。

うまく挨拶できない犬はどうしたら良い?

挨拶ができない犬は、他の犬を見た時や、犬が近づいてきた時の表情をしっかり見てあげてください。緊張しているのか、興奮しているのか、恐怖を感じてるか、どんなカーミングシグナルを出しているかを確認しましょう。

そして声をかけたり、その場から早く離れて距離を取ったりといった対処や、どんな環境でも落ち着かせてあげられるようにアイコンタクトおすわりなどのトレーニングをすることで、少しずつ挨拶もできるようになっていきます。

イエローリボンプロジェクト

イエローリボンプロジェクトという活動があります。いろんな事情で犬や人との挨拶が苦手な犬に黄色いリボンを付ける事で、「そっとしておいてください」という意思表示をします。

犬と人との挨拶の仕方

犬を触る散歩中の女性

人との挨拶の仕方は、「犬から人へ」というより「人から犬へ」の挨拶の仕方がとても大切になります。

  • いきなり上から覆いかぶさるように近づく

  • 上から手を出して触ろうとする

  • 目をじっと見つめ続ける

  • いきなり抱き上げようとする

  • まだ慣れてない犬にハグしようとする

こんな方法だと、ほとんどの犬は警戒します。身を低くして目線の高さを近づけた上で、あまり目を合わさず手の甲をゆっくり差し出し、犬ににおいを嗅がせて安心させてから、少しずつ触ってあげるようにする。これが理想的だと思います。挨拶をする時の犬がどんな反応をしているかも、見ておく必要があります。

また注意点として、「喜んでる=しっぽを振る」というイメージがありますが、警戒して興奮してる場合もあります。吠えているのも嬉しくて吠えてるか、警戒して恐怖で吠えてる場合もありますし、人に怖がってるとしたら、無理して挨拶をさせる必要はありません。少しずつ慣れさせていけるよう、オヤツなどを使うのもいいかもしれませんね。


犬から人への挨拶も要注意

犬の中には、人が好きで挨拶しようとすると「飛びついてしまう」ということもあると思います。飛びつきはかわいらしい行動でもありますが、犬の大きさや、子どもなど対象者によってはケガをさせていしまったり、恐怖を感じさせてしまったりする恐れもあります。

また、日常的にはないかもしれませんが、おやつをあげてもらうときにも、きちんと「おやつの与え方」を指示するようにしましょう。おやつをつまんで与える場合には本気ではないにしろ、指ごとパクリとされることもあります。子どもや慣れていない人にとっては、「噛まれた」と思われることもあります。普段愛犬におやつを与える時に、優しく食べてくれるのかなど意識しておきましょう。

「犬が好きな人だから」と油断せず、犬に指示を出したり、相手の人に事前に行動をお願いしたりするなどの対応も飼い主として必要なことです。そうすることで、ケガやトラブルの防止になりつながります。

基本の挨拶を身に付けよう

犬の挨拶とは、人間社会で人と共に生活していく上で、とても大切です。社会化トレーニングとしても必ず挨拶の練習などはやっていきます。ただ、「絶対にどんな相手とも上手く挨拶しないといけない訳ではないかなー」と僕は思います。

苦手なタイプや相性だってありますし、環境的・状況的に難しい場合だってあります(いきなり自宅に初めて会う人や犬が入ってくるとか)。特に公園などで「うちの子はワンちゃん大好きでー」などと言いながら、こちらの状況を考えずどんどん自分の子を近づけてくる飼い主さんがいたら、まずは愛犬のことを第一に考えてあげましょう。可能なら、犬が近づき過ぎる前にさっと通り過ぎてしまうのがいいですが、難しい場合には犬との間に自分が入って一言「うちの子は犬が苦手なので」と言ってその場から早く離れるべきです。

人間同士だって適切な距離感もありますし、親しくない人にズカズカ近づかれたら嫌になってしまいますよね。不審な動きをしてたら人も犬も警戒するのも当然です。ここで大切なのは、飼い主さんが愛犬の得意不得意をしっかり把握して、人や犬と挨拶してる時の愛犬の様子をちゃんと見てあげる事です。そして、嫌な思いや無理をさせないで、少しでも上手くできたら「良かったねー!」って、「挨拶できたら楽しいねー!」って感じさせてあげて下さいね!

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