キジトラ(キジ猫)はどんな猫?性格や特徴、サバトラとの違いなどを解説

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キジトラ(キジ猫)は、猫の中でもよく見かけることが多い毛色です。しかしキジトラは、その体の中に祖先からの血を色濃く引き継いでいる貴重な存在です。今回は、キジトラの性格や寿命といった基礎知識から、サバトラとの違いなどを紹介します。

キジトラの基礎知識

窓辺にいるキジトラ

キジトラ柄の猫は、猫の中でも多い毛色です。キジトラは世界中に存在しているのは、キジトラが猫の基本色のためです。

英語表記

キジトラは英語では「brown mackerel tabby(ブラウン・マッカレル・タビー)」といいます。

「茶色のサバ柄のトラ猫」という意味ですが、タビーは縞模様を持つ猫の総称です。

キジトラの寿命

キジトラは祖先の血を色濃く継ぎ、さらに雑種なので比較的丈夫な猫種です。

雑種の子は、生き残ってきた子の血を引き継いでいるため、純血種に比べると遺伝疾患や病気が少ないといわれています。

室内飼育をして健康な毎日を送れるようにすれば、猫の平均寿命である15年、もしくはそれ以上、長生きしてくれるでしょう。

日本での飼育頭数で第1位

キジトラは猫の基本のため、数も多いです。

アイリスオーヤマの「猫の国勢調査(2019)」の「猫柄ベストテン」でもキジトラが飼育頭数第1位でした。

キジトラの歴史

リビアヤマネコ
Photo by mariekespenceさん Thanks!

人間との関係構築のきっかけ

現在ペットして飼われている猫の祖先は「リビアヤマネコ」であると考えられています。英語では「African Wildcat(アフリカン・ワイルドキャット)」ですが、中東の砂漠地帯に生息していました。

リビアヤマネコはもともと野生の猫でしたが、穀物を荒らすネズミなどを捕食し、重宝されたことから人間との関係が築かれていったようです。


イエネコとしての記録

イエネコとしての最古の記録は約9500年前にさかのぼります。イエネコとして確立したのが紀元前3000年ごろのエジプトであるとされ、壁画などにも残されています。

エジプトでは猫は神の使いとされ「バステト」という猫の女神もいるほど。エジプトではミイラ文化が栄えていましたが、猫のミイラも残されており、これを分析した結果、キジトラであることが判明しました。

当時のエジプトに存在していた猫のほとんどは、キジトラだったようです。

エジプトでイエネコとして固定された種が世界中に広まり、現在のペットとしての猫となっているのです。つまりキジトラは、祖先の血を色濃く残している猫といえるでしょう。

その後の突然変異や交配などによって、茶トラや白黒猫などの、他の柄が誕生したと考えられています。


キジトラの性格

仰向けになるキジトラ

キジトラは警戒心が強いため、なかなか心を許さないといわれています。しかし多くのキジトラを保護してきた筆者が感じるキジトラの性格は「ツンデレ甘えっ子」です。

猫の性格は種類によるというよりは、育った環境や個性によるところが大きいので一概には言えませんが、筆者が保護したキジトラは総じて甘えっ子が多いです。

いつもべたべたするタイプの甘えっ子ではなく、甘えるときは思いっきり甘えますが、その気が無いときは完全に冷たい態度をとられるのですが、そのギャップがまたかわいらしいのです。

キジトラの特徴

眠るキジトラ

キジトラの毛色

茶色の毛に黒い縞模様があるのが特徴です。地色の茶色がキジの色(メス)に似ているのでキジトラと呼ばれるようになりました。

キジ(メス)
キジ(メス)

微妙に濃淡のある茶色の地毛はキジの羽の色にそっくりです。キジトラの毛色である茶色と黒の縞模様は自然界では見つけにくい保護色なのですが、その点も地味なキジ(メス)に似ているかもしれません。

キジトラの目の色

キジトラは野生であった頃の遺伝子を強く引き継ぐ猫のため、目の色はゴールドが多いとされています。ライオンやトラなどのネコ科の野生動物の目の色も、ほとんどゴールドなのもそのためです。

ライオン

現存しているキジトラは、人間との生活も長くなっているため、混血が進み、必ずしもゴールドであると限りません。緑色や緑がかったゴールドの瞳の子も多く見かけます。

キジトラの肉球

キジトラの肉球の色は黒です。キジトラの毛色の地色は茶色で縞模様の部分は黒く、白い毛はほぼありません。

これはメラニン色素が多いためです。そのため肉球も黒いのです。キジ白の子(地色が白で部分的にキジトラ模様)は、肉球がピンクや白とピンクの混合です。

ぷにぷにの黒い肉球は、光を反射している様子がよくわかるので、つるんと光って美しいです。


キジトラは長毛の子もいる

キジトラ(キジ猫)

キジトラは一般的には短毛の子が多いですが、なかには長毛の子もいます。

筆者が2年前に保護した子は長毛のキジトラでした。これは母猫の血を多く引き継いだ結果と思われます。母猫は長毛の三毛猫で、顔立ちから洋猫の血が入っていると推測されました。

洋猫の血が入っていると長毛になることがときどきあります。海外から持ち込まれた猫と交配した結果、さまざまな毛色の長毛の子が誕生するようになったと考えられます。

キジトラは美猫が多い

キジトラは猫祖先の血を色濃く継いでいるせいか、猫らしい顔立ちの子が多いようです。

キジトラ(キジ猫)

目は大きくアーモンド形でつり上がり気味でこれぞ猫の目という感じです。丸い頭に大きな目で、キジトラには美猫が多い印象があります。

キジトラはオスもメスも多数いる

猫の毛色によっては、発現率がオスとメスでは違う場合があります。

三毛猫はほとんどメスしか存在せず、茶トラはオスが多いです。キジトラにはどちらかが多いという傾向はなく、オスもメスも同じくらい存在します。


キジトラとサバトラの違い・見分け方

キジトラとサバトラの兄弟
(上)キジトラ / (下)サバトラ

「サバトラ」は「キジトラ」から派生した猫のため、外見上も似ている特徴があります。

猫は雑交配でさまざまな遺伝子を受け継ぐため、キジトラ両親からサバトラが生まれることも珍しくありません。

黒い縞模様があるのはキジトラもサバトラも同じですが、キジトラの被毛の地色は茶色ですが、サバトラはグレーがベースです。鼻の色もキジトラがくすんだピンク色なのに対し、サバトラはこげ茶や黒い鼻です。


キジトラを迎える方法

キジトラの子猫

キジトラは世界中に存在し、日本でも一番多く存在している猫です。そのため、保護されるキジトラは決して少なくありません。

キジトラはペットショップにおらず、ブリーダーも聞いたことはありません。キジトラを迎えるためには、保護猫の里親になることをオススメします。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。

OMUSUBIで保護犬猫を探す


筆者は保護活動をしていますが、キジトラを保護する率は高いです。よく見る毛色のせいか、里親さんがなかなか見つからないことも多いです。

キジトラは顔立ちも性格もツンデレ猫のそのもので、とても魅力にあふれている猫です。ぜひ、キジトラの里親さんになること検討ください。

キジトラは猫の魅力満載

野生のキジトラ

キジトラは決して珍しい猫ではありませんが「祖先の血を色濃く引き継いでいる」という点において貴重な存在です。

野生的な外見で、でもツンデレ甘えっ子。キジトラとの生活は、猫との暮らしを存分に味わえるでしょう。