猫はカニカマを食べても大丈夫? 塩分が多く特に腎臓病の猫は要注意

猫はカニカマを食べても大丈夫? 塩分が多く特に腎臓病の猫は要注意

カニ風味かまぼここと「カニカマ」。手軽に購入でき、低脂肪・高タンパクな食材なので、好きな方も多いのでしょうか。最近では、サイダー味やレモン味など変わった風味のカニカマも登場しています。そんなカニカマですが、猫に食べさせることはやめておいたほうがいいかもしれません。その理由をご紹介します。

猫にカニカマはおすすめしません

見上げる猫

カニカマの材料は、カニではなく魚のすり身になります。なかでもスケトウダラという魚が主で、これにカニエキスなどを足して作られます。

材料であるスケトウダラは白身でクセはなく、火を通せば猫が食べても大丈夫ですが、カニカマとなると、猫に与えるときには下記のことに注意する必要があります。

塩分の取り過ぎに注意

カニカマには、味付けのためにいくつかの調味料が使われていますが、塩分もその一つです。

人の場合ですと塩分過多は高血圧の原因になりますので、なるべく塩分を摂りすぎないように気を付けている方も多いと思います。同じように猫も塩分に気を付けたほうがいいと思う方も少なくないのですが、人と猫では体の作りが違います。

例えば、「正常猫において食塩摂取量を10倍以上変化させても血圧は変動せず、食塩感受性は認められなかった」(※1)や「犬猫の腎臓病に伴う高血圧症ではナトリウム制限の有効性は明確に示されていない」(※2)という報告もあります。

しかし、だからといって人が食べるものを猫に食べさせれば塩分過多になってしまいます。塩中毒の危険性がありますし、過剰摂取による血漿(けっしょう)高カリウム濃度が続くと猫場合は心疾患、心不全につながる恐れがあります。

逆に塩分を制限し過ぎると、塩分不足の悪影響が出てしまう場合もあります。猫の塩分摂取量の基準は明らかにされていません。そのため、特に腎臓の病気を持つ猫にはカニカマを与えることはやめておきましょう。また健康的な猫でも塩分過多のリスクを考えると、カニカマを与えることは避けておくのがよいでしょう。

※1:三品美夏、渡辺俊文『正常犬・猫の高ナトリウム摂取における血圧および飲水量の変動』(日本小動物獣医学会誌)
※2:小山秀一『犬および猫における水およびナトリウムの調節機構』(動物臨床医学)


アレルギーに注意

カニカマは、カニやエビのエキスや卵などを使用しています。そのため、アレルギーに注意が必要です。

もし猫がカニカマを食べたあと、皮膚にかゆみが出たり、元気がなくなったりするなどの症状が見られた場合は、獣医師に相談するようにしましょう。


包装用のビニールに注意

猫にカニカマを食べさせるつもりはなかったのに、テーブルなどに置いていたらいたずらしていつの間にか食べていた、というケースもあります。そんなときに心配されるのが、カニカマを包装している筒状の薄いビニールです。

便として、何事もなく排出される場合もありますが、ビニールを喉に詰まらせたり、腸に詰まらせて腸閉塞になったりすることもあります。もし気道に詰まらせて苦しそうにしている場合は、速やかに気道を確保し、すぐに獣医師に連絡してください。

また誤飲したビニールが目に見えず、時間が経過している場合もその後の対応を獣医師に相談してください。


おやつには猫用カニカマがおすすめ

猫にカニカマを食べさせたいなら、塩分などを控えた猫用のカニカマを与えましょう。おやつとして用意し、しつけやコミュニケーションの一環で与えてみてはいかがでしょうか。


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ちくわやかまぼこなど、練り物を食べさせても大丈夫?

ちくわ

カニカマと同じく、魚を原材料にする練り物であるちくわやかまぼを猫に食べさせたいと思う人もいるかもしれません。

しかし、ちくわやかまぼこもカニカマと同様、塩分をはじめとした調味料や添加物が加えられて作られています。そのため、猫には食べさせないほうが良いでしょう。


猫に本物のカニを食べさせても大丈夫?

カニ

では、カニカマではなく本物のカニはどうでしょうか。加熱したカニであれば、猫が食べても大丈夫です。もちろん、硬い甲羅や脚を誤って食べないようにし、アレルギーに注意する必要はあります。

また、生のカニは猫に与えてはいけません。生のカニに含まれる「チアミナーゼ」という酵素は、ビタミンB1を分解してしまうためです。ビタミンB1が不足してしまうと、後ろ足のふらつきなど神経症状を起こしてしまいます。


猫にカニカマを食べさせるのはあまりおすすめできません

カニカマ

猫が人用のカニカマを食べたからといって、毒になるわけではありません。アレルギーなどがある場合は、危険な症状が現れる場合もありますが、そうでなければ、少量カニカマを食べたからといって慌てる必要はないでしょう。

ただし、少しずつでも、毎日食べさせることは猫の健康を妨げることにつながります。どうしても猫にカニカマを与えたいなら、人間用の食べ物ではなく猫用を用意し、食べ過ぎに注意しながら与えましょう。

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