愛犬と梅雨の時期を乗り切るために注意したいこと。

愛犬と梅雨の時期を乗り切るために注意したいこと。

ジメジメした梅雨。雨で散歩もいつものようには行きづらく、犬もストレスがたまったり、湿気で蒸れたりして耳や皮膚が炎症してしまうことも。人間にとっても辛い梅雨ですが、犬にとっても湿度が高いのは辛く、嘔吐や下痢など体調も崩しがち。エアコンの除湿機能などで上手にコントロールしてあげましょう。

梅雨が犬に与える影響

傘

ジメジメとした梅雨は湿度だけでなく気温も高いことが多く、犬も知らず知らずに体力を消耗しています。心身ともにさまざまな変化が現れる季節のため、より念入りなケアが必要になってきます。

また、気温や湿度の変化だけでなく、いつもと同じだけの散歩に行けないといったストレスが体の不調を引き起こすこともあります。

梅雨に起こしやすい病気・異常

トイプードル2匹

カビが生えやすく空気中にも菌が繁殖しているこの時期は、気管支にまで影響が出るケースもあります。もし咳が長く続いているようであれば、単なる風邪ではなく季節性のアレルギーであることが考えられるため、重症化する前に動物病院で診てもらいましょう。

梅雨の時期に起こしやすい病気・異常は、大きく以下の4つが挙げられます。

  • 皮膚疾患
  • 耳の疾患
  • 消化機能の低下
  • 熱中症


皮膚疾患

犬の病気の中でも代表的な皮膚の病気は、カビや寄生虫などの発生数に比例して梅雨の時期に発症する確率が格段に上がります。毛に覆われた皮膚の病気は見た目に分かりにくく、犬が痒がる仕草などから気がつくことが多いため、初期のうちに治療するには毎日の観察が欠かせません。

皮膚病の中でも発症例が多い「膿皮症」は重篤化するととても危険な病気で、外耳炎を併発することもあります。原因は溜まった汚れや多湿によって大量に発生した細菌で、初期には痒みや抜け毛といった症状が見られます。動物病院で処方された抗生物質での治療が一般的です。

そのほか、蒸れにより物理的に皮膚がふやけて柔らかくなってしまうことで痒みをきたしたり、環境による精神的なストレスから毛が抜けやすくなり、その抜けた毛が原因で痒みの症状が現れることもあります。いずれも掻く行為によって皮膚がかぶれてしまい別の疾患を併発する原因にもなりますので、早めに動物病院へ行くようにしましょう。


耳の疾患

耳の中に湿気が溜まり蒸れることで、梅雨の時期は炎症などの疾患が起きやすくなります。耳の中に垢があるのは普通のことですが、この垢の色が黄色く粘性のあるものであったり、濃茶から黒い垢である場合はトラブルを抱えている可能性が高いでしょう。

また症状は匂いにも現れるため、普段のケアの中で匂いも確認してみてください。普通の垢が無臭というわけではないので匂えば疾患とはなりませんが、普段よりも匂いが強い場合には何らかのトラブルを疑ってください。

特にミニチュアダックスフンドシーズーマルチーズなどの耳が垂れた犬種や耳の中の毛が多い犬種、そしてマズルが短い犬種に多く見られる耳道が短い犬種は外耳炎にかかりやすく、日頃のケアが大切になってきます。

ケアの方法と注意点
ガーゼや薄手のタオルにイヤークリーナーやぬるま湯をつけ、手前のひだを優しく撫でるように拭き取るだけで大丈夫です。

自宅で綿棒などを使って奥の方まで掃除をすることは思わぬ事故にもつながりますので、そこまでの処置は必要ありません。繊細な部位であることを意識してケアするようにしてください。

また耳の中の毛が多い犬種は、梅雨が来る前に専門家やトリマーにカットしてもらうと通気性が良くなり外耳炎の予防に繋がります。こちらも飼い主自身がやるには危険が伴いますので、専門家に依頼しましょう。



消化機能の低下

梅雨の時期は食べ物が腐りやすく、犬も下痢をすることがあります。また、湿度や気温の変化による消化器能の低下にともない食欲不振になることもあります。特に手作りフードやウェットタイプのフードを与えている飼い主さんは、食中毒にも注意してください。

いつもより散歩の時間が短いなどの運動不足といったストレスも原因の一つとなりますので、生活習慣の変化には気を付けましょう。


熱中症

真夏でなくても熱中症にかかります。人間であっても雨が降っていると喉の渇きを感じにくいこともあり、梅雨の時期の熱中症患者は少なくありません。

水をこまめに飲ませ、人間よりも暑さに弱い犬に合わせて温度や湿度を調節をするくらいの意識でエアコンなどの空調をセットしても、この季節は大げさではありません。


梅雨はノミ・ダニが繁殖しやすい

かゆがる犬

暗くてジメジメした場所を好むノミは、1mm程度にまで成長するので肉眼で見つけることができます。犬の体だけでなくベッドにも住みつき、最終的には犬や猫の皮膚に卵を産みつけ、その後大量に孵化します。

しかし見つけても決して潰さないでください。メスのノミの体内から卵が飛散し、それらが犬の体で生き続けて孵化してしまいます。動物病院の少ない地域やノミが非常に多い暑い地域では石鹸水につけながら潰すという方法もあるようですが、まずは早急に動物病院で診てもらうようにしてください。

続いてダニは、大きく分けて二種類います。肉眼で見えるものと、見えないものです。目に見える大型のダニは街路樹や草むらなどに潜伏しており、散歩で通った犬や猫に飛び移ります。このタイプは皮膚に噛み付いて感染症をもたらす可能性があるため、ノミ同様に潰してはいけません。

目に見えない小型のダニは皮膚の表面、内部を這い回り激しい痒みと倦怠感をもたらします。肉眼では確認できませんが、激しく痒がる仕草が見られる場合には、動物病院へ連れて行ってください。

予防

ノミダニ予防の薬を塗布している飼い主さんも多いと思います。首の後ろに数滴垂らすだけで次回のシャンプーまで全身に効果があるものなど、犬の体への負担が大きくないものもたくさんあります。まだ試したことがない方は、動物病院で相談してみてください。

また、毎日のブラッシングはとても有効です。お散歩から帰ってきた後はもちろん、気付いたらこまめにブラッシングしてあげましょう。被毛の手入れができるコームなどは皮膚のマッサージにも効果があります。体全体をケアしてあげてください。

なおシャンプーはやりすぎるとかえって免疫力を下げる原因にもなるため、多くても月に2回程度にしましょう。よっぽど泥で遊ぶのが好きな場合などは事情が異なりますが、通常の場合は月1回のシャンプーで十分です。

さらに、換気や空調でノミダニの嫌う環境を保ちましょう。絨毯や人間のベッド、ソファなども頻繁に掃除するようにしてください。少なくとも毎日掃除機はかけるようにし、カバーは雨の止み間を見て週に一度は洗濯機で洗えると理想的です。

梅雨の時期の散歩はどうする? ストレスを溜め込まない工夫

ティピーに寝る犬

長雨は人間だけでなく犬もストレスが溜まります。毎日の散歩が少し短くなったり、いつものドッグランで走り回れなかったり、日照時間が短いなど少なからず環境に変化があります。そのため、梅雨の間はちょっとした工夫が必要になってきます。

レインコートを着せて散歩へ行こう

雨の中の散歩を嫌がる犬はとても多いです。そのため排泄の回数が少なくなることもありますが、普段からよく排泄をする場所を気にして覚えておくと、雨の中の散歩がよりスムーズにいきます。

レインコートを嫌がる場合は、帰ってからよくタオルドライをすれば大丈夫です。歩きにくいレインコートがストレスになっていることも多いので、散歩に支障をきたすようであればかっぱなしで行ったほうが良いです。雨量によってはドライヤーとタオルを併用して毛を乾かしてください。


頭を使った遊びで疲れさせてあげよう

室内で体を動かす遊びや頭を使った遊びを取り入れましょう。ボールやロープを投げても追いかけない場合には、おやつを入れられる仕組みになっているおもちゃを使うなどして気を引いてみてください。

頭を使った遊びでは、簡単なトリック(芸)を教えたり、嗅覚を使ったノーズワークもおすすめです。


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おもちゃで一緒に遊ぼう

飼い主との時間は犬にとって1番楽しい時間です。時間があるときはおもちゃを引っ張り合いっこしたり、おもちゃを投げたりして室内で運動させてあげましょう。

興奮させすぎるとせっかくのストレス解消のための運動が、反対にストレスになることもあるので愛犬の様子を見て遊んであげましょう。

屋内ドッグランを活用して思いっきり走らせてあげよう

それでも普段からドッグランなどでよく走る犬は、屋内ドッグランを使ってみてください。屋外ドッグランとは若干用途が異なりますが、走り回るという目的は果たすことができます。

ペットホテルと併設されていることも多いので、急に犬を預けなければならなくなったときに困らないためにも一度訪れてみると良いでしょう。いざホテルを利用する際に、ほかにどんな利用者・犬がいて、どんなスタッフがいるのかがわかっているだけでも不安が一気に少なくなりますし、何より犬も馴染みのある場所へ行くので負担が少なくすみます。

※新型コロナウイルスの感染予防対策として営業時間やルール変更をしている店舗もありますので、事前に店舗へ確認した上でお出かけください。愛犬を守ることも、愛犬のために飼い主さん自身の健康を守ることも飼い主としての大切な役目です。


梅雨時期に活用したいグッズ

お散歩中はレインコートを着用させるという方も多いようです。レインコートを着せれば犬によっては雨に濡れる不快感が少なくなり、より快適にお散歩をすることができます。

しかし一方でレインコートが苦手な犬が多いのも事実なので、その場合には帰宅後すぐに吸水力の高いマイクロファイバータオルなどで水を拭き取ってあげると犬・飼い主への負担が少ないです。


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梅雨の時期にしたいケア

家にいるパグ

梅雨の時期は被毛や、耳などに湿気が溜まりやすく皮膚トラブルを起こしやすいので、適切なケアをして皮膚トラブルを回避してあげましょう。

ブラッシング

ノミダニ予防に、普段からこまめにブラッシングをしてあげてください。毛を整え、皮膚へのマッサージ効果だけでなく、皮膚や毛に異変があった場合にも早く気づくことができます。


シャンプー

自宅でシャンプーをしている場合は、防ノミダニ成分が配合されたものを使ってみても良いかもしれません。しかし、パッチテストは忘れずに、必ず行ってください。また湿気対策のため、いつもより念入りに毛を乾かすようにしましょう。


ベッドなどの掃除・洗濯

犬のベッドやソファはもちろん、人間のベッドやソファ、余裕があればカーテンなども洗えると理想的です。洗うことが難しければ、除菌スプレーなどで対応しても効果がありますが、その際は頻繁に使用するか掃除機などの家電を併用するとより高い効果を見込めます。梅雨の時期は普段よりも清潔な環境を保つよう心がけましょう。

まとめ

走る犬
湿度の高い梅雨は知らず知らず犬の体力を消耗し、熱中症など体調不良のリスクが高まる
梅雨の時期の長引く咳は季節性アレルギーの可能性があるため動物病院を受診しましょう
湿気や蒸れが原因で皮膚トラブルの発生が高くなる
食べ物が腐りやすい時期のため食中毒に注意しましょう
こまめな掃除でノミ・ダニ発生を予防しましょう
梅雨だからといって気持ちまでジメジメする必要はありません。湿気対策をしつつ、愛犬と過ごす時間をめいっぱい楽しみましょう!



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