犬が前足をあげる理由とは?仕草の意味や怪我の可能性など
愛犬がふと立ち止まったとき、前足の片方をあげているのを見たことがある方は多いと思います。「怪我かな?」と思って触ってみても、痛がらないこともしばしば。明らかにかばうように歩いていたり引きずったりしていたら、なんらかの異常であることはすぐに分かりますが、痛がる様子がなければ、それはどんな意味を表しているのでしょうか。今回は、犬が前足をあげる仕草について解説します。
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犬が前足をあげる理由

ボディーランゲージの一種
前足をあげる仕草は飼い主へのアピールの可能性があります。飼い主がご飯を食べているときにこちらを見ながら手を高くあげていたら「ちょっと分けて」と言っているサインです。また、構ってほしいときのサインであることも。
前足をあげている姿が可愛くて、飼い主が「可愛い!」と必要以上に構うと「前足をあげると構ってもらえる」と犬が学習していきますので注意しましょう。
背伸びのため
遠くや高いところを見ようとして首を伸ばしたときに、片方の前足が上がることがあります。小型犬や、好奇心が強い犬によく見られます。より高い場所が実際に見えているかどうかは定かではありませんが、犬にとっての背伸びであると言えます。
痛みを伴っている
立っているときや歩いているときに不自然に片足があがる場合は痛みを伴っている可能性があります。前足をかばうように歩く、歩くリズムが不自然などの様子が見られるときは、異変を疑いましょう。この場合、「肉球の外傷」「爪が割れている」「捻挫」「骨折」「関節疾患」などが考えられます。
これらの場合は、実際に異常の疑いのある足を触ってみたときに「足を引っ込める」「怒る」「鳴く」といった仕草が見られれば、早急に動物病院に連れて行きましょう。
犬が前足をあげる前にケガの予防方法

肉球の保湿をする
犬や猫にとって肉球はとても大事な役割を担います。皮膚の弱い犬や、老犬の場合だと、外傷、かゆみ、乾燥などによるトラブルに見舞われることもあるため、日々のケアが重要となります。特に乾燥する季節は、肉球クリームの定期的な塗布をすると良いでしょう。
靴を履かせる
肉球の怪我や爪のトラブルは、犬用の靴を履かせることで対策ができます。靴を履かせると、多くの犬は最初とても嫌がったり脱いでしまったりするので、スムーズに歩けるようになるまでには時間と慣れが必要です。
靴は怪我の予防になるだけでなく、万が一怪我をしてしまったときにも傷口を保護する役割を果たすので、治癒が早くなることもあります。愛犬に靴を履かせることに抵抗がない方は、ぜひ慣らすことから少しずつ始めてみてください。
犬が前足をあげる場合は理由を考えて行動を

歩き方が不自然な場合は痛みを伴っている可能性があります
触ると痛みがあるのか分かりやすい
犬は構ってほしいとき、背伸びをするときも前足をあげます
足の怪我予防のために、肉球ケアや靴が効果的です
一番心配なのは、怪我や病気が原因で前足をあげているときです。関節の疾患は、体重をコントロールすることなどが予防に繋がります。
愛犬が前足をあげていた場合、過剰に反応せず、「痛みを伴っていそうか」「構ってほしそうなのか」見極めましょう。