犬は鶏ささみを食べても大丈夫!レシピからアレルギーなど注意点まで解説
鶏ささみは低カロリー高タンパクな食材として手作りごはんやおやつなど、犬が毎日食べても大丈夫な食材です。茹で汁を普段のごはんにトッピングするのもオススメ。ただし、下痢などアレルギー症状がある子や腎臓病の子は注意が必要です。今回はささみの与え方や注意点を解説します。
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犬にささみを与えても大丈夫
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犬は、鶏肉アレルギーを持っていない限り、ささみを食べることができます。ただし、ささみにはリンが多く含まれているため、与え過ぎには気をつけましょう。
リンの過剰摂取は腎不全を患う可能性が高いです。腎臓の役割である、血中の老廃物をろ過したり、体に必要な水分の調節をする機能を衰えさせ、尿毒症や脱水症状を引き起こします。
慢性腎不全は不治の病気なので、注意して様子を見ながら少しずつあげるようにしてください。また、リンを過剰摂取すると、カルシウムが不足して骨が弱くなるので、カルシウムとリンのバランスを考えてあげることも必要です。リン1に対してカルシウム1.2~1.5が理想的なバランスです。
ささみに含まれる栄養成分

鶏ささみは、胸の中央あたりにある部位です。鶏が羽ばたく際に最もよく使う部位なので脂肪分が少なく良質なたんぱく質が含まれ、筋肉の成長をサポートしてくれます。その他、ささみにはどのような成分が含まれているのか紹介します。
たんぱく質
たんぱく質は、アミノ酸が鎖状になってできたものです。たんぱく質は、消化されることで、アミノ酸に分解され、小腸から体内に吸収されます。そのため、肉食動物の猫や、肉食動物に近い雑食性動物の犬にとって、たんぱく質はエネルギー源とされています。脂質
脂質には体の中でつくることができない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞膜やホルモンを作る上では欠かせない栄養分です。ただし、脂質を過度に吸収してしまうと肥満などの原因になってしまいます。リン
リンは歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。ナトリウムとカリウム
カリウムとナトリウムはバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして体内の恒常性を保つ働きがあります。ナイアシン
ささみには、脂質や糖質を分解することができるナイアシンという成分が含まれているので、コレステロールが下がって、肥満防止につながります。犬にささみをあげる際の注意点
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鶏肉アレルギーに注意
鶏肉に限った話ではありませんが、生まれつきの体質による先天性のアレルギーと、長い期間同じ食材を食べて発症してしまう後天性のアレルギーがあります。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。- 下痢
- 嘔吐
- 肌をかゆがる
- 目の充血
食物性アレルギーの場合、原因となるものを取り除いてあげれば問題ありませんが、アレルギーは摂取後すぐに症状が現れる訳ではなく1カ月後という場合もあります。そのため何の食材が原因か分かりづらいことが多いので、アレルギー症状が疑われたら動物病院で検査をすることをおすすめします。
生肉は危険
鶏肉に限らず、牛肉や豚肉など肉全般を犬に生で与えることは、感染症の恐れがあります。詳しくは、以下の関連記事をご覧ください。香辛料に注意
人用に味付けされているささみは犬に与えないでください。多くのソースは大量の塩や砂糖、犬が決して口にしてはいけない食材であるにんにくや玉ねぎ、ナツメグなどが含まれています。もし、誤ってソースがかかったささみを食べしまった場合は、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。食べ物を摂取してから、数時間後に中毒症状が現れる場合もありますので注意が必要です。
犬にささみをあげる際の適量
ささみは犬にとってペットフードのような総合栄養食ではありません。ささみのような間食は、犬が1日に必要なカロリーの10%未満にとどめ、食事はおやつの分だけ減らしてあげましょう。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」で簡単に計算することができます。

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ささみのゆで汁はOK!
ささみのゆで汁は犬に与えても大丈夫です。愛犬が風邪を引いて、食欲が低下した時は、ゆで汁をかけてドライフードをふやかして与えると、食欲がそそられて食べてくれます。また、ゆで汁は水分補給にも役立つので、あまり水を飲んでくれないワンちゃんに与えても効果的です。
ささみを使ったおすすめレシピ

ペトことでは、ささみを使った「ペット食育上級指導士®︎監修レシピ」を紹介しています!
鶏肉のピカタ
▶材料
- 卵
- ささみ
- ☆すりゴマ
- ☆粉チーズ
- ☆青のり
- 小麦粉
- オリーブオイル
- ブロッコリー(茹でたもの)
- プチトマト
▶作り方
- ささみは食べやすい大きさにそぎ切りにして、身の厚いところは包丁で切れ目を入れて開き、均一の厚さにしておく。
- 切ったささみに小麦粉をまぶす。
- 卵を溶きほぐして小さなカップなどに3等分して、それぞれに☆を1種類ずつ入れる。
- フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、1を2にくぐらせて、中まで火が通るように火加減に注意しながら焼く。
- 3を器に移し、ブロッコリーとプチトマトを添えてできあがり。
レシピや詳細は関連記事をご覧ください。
まとめ

鶏肉アレルギーを持っていない限り犬はささみを食べても大丈夫!
ただし与えすぎは腎不全を引き起こす可能性があり危険
与える量は1日に必要なカロリーの10%未満にしましょう
生肉・人用に味付けされているささみはNG
犬には犬用のささみがオススメです

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