室内犬にも散歩は必要! 適切な時間や頻度、散歩をしないリスク解説

室内犬にも散歩は必要! 適切な時間や頻度、散歩をしないリスク解説

最近では、犬は室内で飼うことが一般的になっていますね。それにより、マンションでも飼いやすい犬種として小型犬が人気です。室内で小型犬を飼う場合、「散歩は必要ない」という意見を聞いたことがあるかもしれませんが、それは間違いです。今回は、犬にとっての散歩の必要性をお伝えします。

室内犬に散歩は不要?

海辺を散歩する2匹の犬

「室内犬は散歩がいらない」といわれる理由としてよく聞くのは、「小さいから家の中を走りまわる程度で運動量は十分。散歩は必要ない」というもの。特に小型犬は、そういわれることが多いですね。

実際にそう考えている飼い主さんも少なくないようですが、たとえ小型犬であっても散歩は必要です。犬にとって散歩は、運動以外にもメリットがあるのです。そして散歩をしないことによって、心身に悪影響が及ぶ場合もあります。

室内犬に散歩が必要な理由

散歩が嬉しい犬

小型の室内犬であっても、散歩は必要です。散歩をすることで犬にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

運動不足解消

家の中で活動するよりも、外で走ったり、アップダウンのある道を歩いたりすることは、犬にとって良い運動になります。運動量が増えることで筋力もつきますし、体力づくりにも繋がります。犬の成長や体の形成においても良い影響をもたらします。

また肥満気味の犬にとって、散歩での運動不足解消は健康維持のために欠かせません。室内での運動で十分といわれていても、摂取するカロリーや環境によっては運動不足になることもあるので、散歩での適度な運動は犬にとって必要だといえます。

ストレス解消

散歩に出かけると犬はあらゆる場所で鼻をくんくんさせ、匂いを嗅ぎまわりますよね。嗅覚の鋭い犬にとって、匂いは本能を刺激する情報。犬は散歩をすることで、普段室内ではわからないたくさんの情報を得ることができ、好奇心を満たすことができます。

また、他の動物の気配を感じて追いかけてみたり、飼い主さんと一緒に走ってみたりすることで、肉体的な狩猟本能も刺激されます。本能や好奇心を満たすことは犬のストレス解消にもつながります。

社会性やコミュニケーションを学ぶ

散歩に出かけると、他の犬に出会ったり、接したりする機会も増えます。そこで犬同士のコミュニケーションを学ぶことができるのです。同様に飼い主さん以外の人間と接することで、しつけや社会性を培うこともできるでしょう。

室内にいるよりも外に出たほうが、他の犬や人から学べることが増えるのです。逆にあまり外に出る機会がなかった犬が急に外に出ると、他の犬や人とトラブルを起こしてしまう可能性もあります。

トレーナーコメント

散歩には運動や排泄をすることも含まれますが、外の刺激に触れることで五感を刺激し本能的欲求を満たすことができます。すると、問題行動は起きにくくなります。問題行動のきっかけは、なんらかのストレス(欲求不満)が原因のことがほとんどです。その他にも、飼い主さんや他の犬とのコミュニケーションを取ることで、社会性を身につけていきます。


室内犬が散歩をする時に気を付けること

はしゃぐ犬

室内犬が散歩をする際には、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。普段人間と生活を共にすることが多い室内犬だからこそ、注意すべきことがあります。

ダニやノミ対策

自然のある場所、緑の多い場所が大好きな犬もいると思いますが、そういった場所にいくことで、犬にダニやノミが付着する可能性があります。そしてそれが人間にうつることもあるのです。ダニやノミがつくと、かゆみなどの症状が出ることが主ですが、時に感染症を引き起こすこともあります。

特にマダニはバベシア症・エールリヒア病などの重篤な病気を引き起こす原因になることがあるので注意しましょう。対策として、予防薬、犬の服の着用、ブラッシングなどの徹底が必要です。

参考:「狩猟期における犬のマダニ寄生状況」(猪熊壽 大西堂文)


気温の変化

室内犬は一定の温度が保たれている環境にいることが多いので、屋外に出た時の気温の差、変化に気を付ける必要があります。特に真夏の暑さは、熱中症や脱水症状などを引き起こす危険もありますし、肉球のやけどなどにも注意しなくてはいけません。

犬は人間よりも地面に近いため、人間にとって涼しい温度であっても、余熱を感じている場合があります。寒さに関しては強い犬も多いですが、体の小さい犬や短毛の犬は、服を着せるなどの防寒対策が必要です。また、皮膚が弱い犬は冬の乾燥によって皮膚トラブルを起こす可能性もあるので、散歩後のケアを忘れずに。


適切な運動量

体格や犬種によって体力が異なるため、必要な運動量や散歩時間も変わってきます。また、高齢の犬や関節の弱い犬、体力の低下した犬にとって、長時間の散歩は体に負荷をかけることになるので気をつけましょう。

犬にとってメリットの多い散歩ですが、犬種や体格、健康状態に応じて、適正な時間を考えてあげる必要があります。

トレーナーコメント

散歩は時間よりも質が大切です。本来、「小型犬だから何時間」、「大型犬だからどのくらいの距離を散歩しなければいけない」といった基準はないのです。体が小さくても体力のある犬もいますし、体が大きくても老犬であれば長い時間歩くことはできません。

そのため、時間や回数はあくまで目安とし、散歩の質を意識した散歩を心がけてください。小型犬の散歩は、1回30分程度を2回おこないましょう。抱っこではなく、きちんと地面を歩かせてくださいね。


マナー・しつけ

室内犬が安全に散歩を楽しむためには、飼い主さんもしっかりとマナーやしつけを意識する必要があります。他の犬や人に接する時は特に気をつけましょう。

小型犬であっても、犬嫌いな人や子どもにとっては怖い存在ですし、犬同士の体格の差や相性も気をつけなくてはいけません。室内ではおとなしい犬も、外に出ることでいつもとは違う本能、野生の行動を見せる場合があります。事故やトラブルがないように細心の注意を払いましょう。

散歩から学べる事はたくさん

散歩するシーズー

散歩は犬だけでなく、飼い主さんにとってもメリットがあります。犬と一緒に運動不足やストレスを解消することもできますし、室内とは違うのびのびとした空間で、犬とコミュニケーションをとることができます。犬にとっても飼い主さんとの関係を強く意識したり、刺激や感動を共有したりできる大切な時間になるでしょう!

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