犬の散歩に必要なしつけやグッズとは?散歩の時間帯や歩かない理由などをドッグトレーナーが解説

犬の散歩に必要なしつけやグッズとは?散歩の時間帯や歩かない理由などをドッグトレーナーが解説

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犬にとって散歩は楽しい時間であり、健康や社会性向上のため、とても大切な時間です。犬種やサイズに関係なく大切な散歩ですが、中には引っ張ったり、歩かなくなる犬もいるでしょう。今回は犬の散歩について、必要なしつけグッズ、散歩の時間帯など、ドッグトレーナーの西岡が解説します。

犬の散歩が大切な理由

楽しそうに散歩する犬

犬にとって散歩はとても大切です。

その効果は、運動不足の解消だけではありません。「小型犬だから家の中でも十分」と思わずに、毎日散歩に連れていってあげましょう。

散歩の効果

  • 外の空気を感じることでリフレッシュする
  • たくさん歩いたり走ったりして、ストレス発散
  • 他の犬の匂いなどから情報収集
  • さまざまな新しい刺激を受ける
  • 排せつ
  • 問題行動の減少

散歩をすることで、外の刺激に触れることで五感を刺激し本能的欲求を満たすことができます。すると、問題行動は起きにくくなるでしょう。

散歩の時間帯やタイミング

楽しそうに散歩する犬

どれくらいの時間散歩をすればいいかは、犬種によって異なります。

テリアなどは小型犬であっても運動量が必要ですし、短頭種の場合は激しい運動を避けて短い散歩を数回に分けて行なうなど、愛犬にあった散歩をしてあげましょう。

散歩の時間帯

特に決まりはありませんが、散歩をする時間帯は、一般的には早朝と夕方の1日2回がオススメです。

留守番をさせる前に運動させてあげたり、他の犬が苦手な場合はあえて時間をずらすなど、愛犬の性格や飼い主さんの都合で散歩をしてあげましょう。

夏場の散歩のタイミング

夏場の散歩には注意が必要です。

犬は人よりも熱中症になりやすく、夏場は地面が熱くなるため、やけどなどの心配もあります。夏場の散歩は日中ではなく、熱くなる前の早朝や、日が落ちてからの夕方や夜などにするようにしましょう。

日が落ちはじめる時間帯では、まだアスファルトが熱い場合があるため、散歩の前に地面が熱くないか確認することは必要です。


散歩のタイミング

散歩をする時間やご飯を与える時間は毎日同じ時間に固定するよりも、日によって時間帯を変えたほうが良いです。

毎日同じ時間にすると、犬は散歩の時間やごはんの時間を覚え、その時間になると催促してくるようになります。

飼い主さんの体調が悪かったり、急な用事が入ったりして、いつもの時間に散歩やご飯ができないと、犬にとってストレスになる恐れがあります。

犬の散歩のマナーやしつけ

散歩する犬

マナー

散歩中、犬が排せつをしたら水で流したり、フンを持ち帰ったりといったことは最低限のマナーですが、他にも気を付けなければいけないことがあります。

散歩中に出会う人の中には、犬が苦手な人もいるということ、子供や自転車など突然飛び出してくる可能性があるなど、さまざまなことを予測し、周囲に配慮して散歩しましょう。

犬や人へのあいさつの仕方

散歩中、他の犬や犬に触りたい人が近付いてくることがあります。どちらの場合も先に声を掛け様子を見ることが大切です。

犬が嫌がっていたり、怖がっていたりする場合には無理に近付けるのはやめましょう

上手な散歩(リーダーウォーク)

飼い主さんと愛犬が落ち着いた状態で、楽しくコミュニケーションをとりながら散歩するためのトレーニングを「リーダーウォーク」といいます。

飼い主さんの横を歩き、リードは少したるんでいる状態が良い散歩の仕方です。

リーダーウォークができると、犬にも飼い主さんにも負担がなく、安全に散歩ができます。また拾い食い防止になり、散歩中の誤飲防止にもなります。

リーダーウォークのやり方


1. 犬をヒールポジション(左側)に誘導し、おすわり

飼い主の左側につく犬

おやつや、おもちゃを使って犬がヒールポジション(左側)に誘導し「おすわり」のコマンドを出します。

おすわりができたら、ご褒美をあげたり、しっかりと褒めたりしてあげましょう。

2. アイコンタクトを意識する

アイコンタクトをする犬

トレーニングの際は「アイコンタクト」を意識してください。

アイコンタクトができたら、おやつをあげると愛犬も楽しくトレーニングしてくれます。

3. コマンドをかけて歩き出す

歩き出す犬

「ヒール」といったコマンドをかけてから歩き出すと、犬にとってわかりやすいルールになります。

犬が歩かない・立ち止まる理由

「散歩中犬が歩きたがらない」と困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。歩きたがらないのにはどんな理由は以下などを挙げられます。

  • 散歩が楽しいから帰りたくない
  • こっちの道は怖い思いをしたことがあるから嫌だ
  • 歩かなかったら、また抱っこしてもらえる
  • 今日はあっちに行きたいな(単なる犬のわがまま)

場合によっては足が痛かったり、具合が悪かったりするということもあるので、様子をよく見てあげましょう。

犬の散歩で役立つおすすめグッズ

首輪(カラー)

free-stitchオリジナル ヌメ カラー


お散歩やトーレーニングのときなど、リードとセット使われている一般的な首輪です。

鑑札や迷子札などを付けるためにも、日常的に付けている人も多いです。

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フレキシリード


小型犬や中型犬によく使われる収縮性のリードです。

広い場所では伸ばして自由に走らせてあげることもできる便利なものですが、人通りの多い場所では危険が伴います。

フレキシリードを使用する時は、公園など広い場所で周りに配慮して使いましょう。

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ハーネス

WOLFGANG MAN&BEAST StreetLogic HARNESS


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ハンドフリーリード

mmsu-ha MY NAMEリード

愛犬と散歩

PETOKOTO編集部も愛用している「mmsu-ha(エムエムスーハ)」のショルダータイプのMY NAME(マイネーム)リード。

一緒にランニングなどするときに便利なリードですが、リードが長いため、人通りや交通量の多い場所では危ないので使用するのはやめましょう。

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マナーを守って上手に愛犬と散歩!

楽しそうに散歩する犬

犬にとって散歩は、運動不足解消以外にもさまざまな効果がある
散歩中はマナーを守り、犬にもしつけをおこなうことが大切
愛犬の体と性格に合ったお散歩グッズを揃えることで、散歩が快適になる

犬の散歩は、排せつ物の処理やマーキングのしつけなど、飼い主さんのマナーが問われます。

犬が過ごしやすい社会にするためにも、正しいマナーや上手な散歩を身に付けましょう。

毎日お互いにストレスなく快適にできるように、トレーニングを楽しくしていきたいですね。