【ドッグトレーナー執筆】犬の散歩完全ガイド|マナーや行く回数、頻度、引っ張る際のしつけ方

【ドッグトレーナー執筆】犬の散歩完全ガイド|マナーや行く回数、頻度、引っ張る際のしつけ方

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犬にとって散歩は楽しい時間であり、健康や社会性向上のため、とても大切な時間です。犬種やサイズに関係なく大切な散歩ですが、中には引っ張ったり、歩かなくなる犬もいるでしょう。今回は犬の散歩について、必要なしつけグッズ、散歩の時間帯など、ドッグトレーナーの西岡が解説します。

犬の散歩が大切な理由や効果

楽しそうに散歩する犬

犬にとって散歩はとても大切です。

その効果は、運動不足の解消だけではありません。
  • 外の空気を感じることでリフレッシュする
  • たくさん歩いたり走ったりして、ストレス発散
  • 他の犬の匂いなどから情報収集
  • さまざまな新しい刺激を受ける
  • 排せつ
  • 問題行動の減少

散歩をすることで、外の刺激に触れることで五感を刺激し本能的欲求を満たすことができます。そうすることで、問題行動は起きにくくなる可能性があります。

問題行動の根本はストレスによることも多いです。また、ごはんを食べないと偏食に悩む方も多いですが、実は運動不足で散歩が足りていないから空腹状態でないことも考えられます。


犬が散歩に行く回数・頻度

楽しそうに散歩する犬

「小型犬だから家の中でも十分」と思わずに、基本的には、どの犬種でも大きさでも毎日散歩に連れていってあげましょう。

ただし、短頭種の場合は呼吸器が弱いため、激しい運動を避けて短い散歩を数回に分けて行なうことも大切です。個体差がありますので、愛犬の特徴を知って、散歩させてあげるようにしましょう。

年齢によって犬の散歩の回数は変えるべき?

シニア犬になってくると関節が弱くなり、歩くことも大変になってきます。ただ、外の空気を感じることのリフレッシュは大切なので、バギーに乗せてあげて散歩したり、抱っこして散歩してあげるだけでも良いでしょう。

また、歩くことでリハビリにもなるため、少しだけ歩かせてあげて、散歩のしすぎで疲れたら抱っこしてあげても良いでしょう。

犬の散歩の時間

どれくらいの時間、愛犬と散歩をすればいいかは、大きさだけではなく、犬種や年齢によっても異なります。健康な場合、少なくても20分〜長くて60分散歩してあげると良いでしょう。

大きさ・犬種による違い

例えば、テリアなどは小型犬であっても運動量が必要ですし、コーギーも元々牧羊犬だったので運動量が必要です。犬種や性格を考慮してあげて散歩してあげると良いでしょう。

年齢による違い

パピーの子犬の頃は散歩デビューで少しずつ外の世界を慣らしてあげる時期です。そのため、少しずつ散歩時間を増やしてあげると良いでしょう。また、シニア犬(老犬)は前述の通り、その日その日の体調によって時間を調節してあげましょう。

犬の散歩の時間帯

特に決まりはありませんが、散歩をする時間帯は、一般的には早朝と夕方の1日2回がおすすめです。

留守番をさせる前に運動させてあげたり、他の犬が苦手な場合はあえて時間をずらすなど、愛犬の性格や飼い主さんの都合で散歩をしてあげましょう。

愛犬との夏場の散歩は熱中症に注意

夏場の散歩には注意が必要です。

犬は人よりも熱中症になりやすく、夏場は気温が高くなり、地面が熱くなるため、やけどなどの心配もあります。夏場の散歩は日中ではなく、熱くなる前の早朝や、日が落ちてからの夕方や夜などにするようにしましょう。

日が落ちはじめる時間帯では、まだアスファルトが熱い場合があるため、散歩の前に地面が熱くないか確認するようにしましょう。




また、散歩をする時間やごはんをあげる時間は毎日同じ時間に固定するよりも、日によって時間帯を変えたほうが良いです。

毎日同じ時間にすると、犬は散歩の時間やごはんの時間を覚え、その時間になると催促してくるようになります。

飼い主さんの体調が悪かったり、急な用事が入ったりして、いつもの時間に散歩やご飯ができないと、犬にとってストレスになる恐れがあります。

子犬のお散歩デビューはいつから?

楽しそうに散歩する犬
子犬を迎えて間もない頃は免疫力がないため、リスクを伴います。そのため、お散歩デビューは生後4ヶ月ごろのワクチンプログラムが終わってからが一般的です。

一方で、考えなければならないのは、「犬の社会化」です。小さなうちからさまざまなモノを見たり、体験させたりして外の世界に慣れさせてあげる社会化と呼ばれる時期は生後4ヶ月までが大切になってきます。

ワクチンプログラムを待っていると社会化の期間を逃してしまうので、そこで、おすすめなのが「抱っこ散歩」です。これにより感染症などのリスクを軽減できるので、少しずつ散歩をスタートしてみましょう。




犬の散歩のマナーやしつけ

散歩する犬

飼い主のマナー

散歩中、犬がおしっこ(排せつ)をしたら水で流したり、うんちを持ち帰ったりといったことは最低限のマナーです。

また、おしっこではなく、マーキングの可能性もあります。マーキングは本能のため必ずやめる必要はありませんが、原因を理解して配慮できると良いでしょう。




引っ張り癖

リードの引っ張り癖があると、飼い主さんもコントロールができず事故の危険がありますし、ワンちゃんにとっても首輪の場合は器官を痛める可能性もあります。トレーニングにチャレンジして、必要であれば、首輪ではなくハーネスを使用するようにしましょう。




飛びつき癖

散歩中、他の犬や犬に触りたい人が近付いてくることがあります。どちらの場合も先に声を掛け様子を見ることが大切です。犬が嫌がっていたり、怖がっていたりする場合には無理に近付けるのはやめましょう

急に人や犬に飛びついたりすることを飛びつき癖があると言います。飛びついて事故になることもあります。トレーニングにチャレンジして、飛びつき癖がある場合は、犬や人がいた場合には立ち止まったり、迂回してあげることも大切でしょう。




拾い食い

散歩中に道にある草やゴミを食べる場合があります。最近では、毒のあるクッキーを食べてしまって亡くなってしまう悲しいニュースもあります。拾い食いをして誤飲することで、手術や最悪の場合、亡くなってしまう可能性もあるので、必ずトレーニングするようにしましょう。

また、トレーニングが十分であっても、美味しいごはんなどが落ちていた場合は食べてしまうこともあるため、注意してして見てあげるようにしましょう。




呼び戻し

リードはきちんと持っておくことが基本ですが、万が一リードを離してしまった場合、車道に出てしまい、事故が起きる可能性があります。そのため、万が一の時に必ず呼び戻しができるようにしておきましょう。




犬との上手な散歩(リーダーウォーク)の仕方

飼い主さんと愛犬が落ち着いた状態で、楽しくコミュニケーションをとりながら散歩するためのトレーニングを「リーダーウォーク」といいます。

飼い主さんの横を歩き、リードは少したるんでいる状態が良い散歩の仕方です。

リーダーウォークができると、犬にも飼い主さんにも負担がなく、安全に散歩ができます。また拾い食い防止になり、散歩中の誤飲防止にもなります。


1. 犬をヒールポジション(左側)に誘導し、おすわり

飼い主の左側につく犬

おやつや、おもちゃを使って犬がヒールポジション(左側)に誘導し「おすわり」のコマンドを出します。

おすわりができたら、ご褒美をあげたり、しっかりと褒めたりしてあげましょう。

2. アイコンタクトを意識する

アイコンタクトをする犬

トレーニングの際は「アイコンタクト」を意識してください。

アイコンタクトができたら、おやつをあげると愛犬も楽しくトレーニングしてくれます。

3. コマンドをかけて歩き出す

歩き出す犬

「ヒール」といったコマンドをかけてから歩き出すと、犬にとってわかりやすいルールになります。

\散歩でおすすめのおやつ/
ペトコトフーズおやつ

ペトコトフーズ おやつは四国産若どりや鹿児島県産の紫いも、青森県産のりんごなど国産食材をふんだんに使用し、獣医師が監修した保存料無添加のおやつです。

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  • フリーズドライ製法なので常温保存可能!
  • ジッパー付きのパッケージで散歩のお供にも!

水に浸すと食材本来の歯応えに戻るため子犬からシニア犬まで楽しんでいただけます。

※おやつやトッピングとして与える場合、与える量は1日の最適カロリー量の10%以内になるようにしてください。1日の最適カロリー量はペトコトフーズの「フード診断(無料)で簡単にわかります。

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犬が散歩中に歩かない・立ち止まる理由

「散歩中に犬が歩きたがらない」と困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。わがままだと思いがちですが、歩きたがらないのには理由があります。

  • 散歩が楽しいから帰りたくない
  • こっちの道は怖い思いをしたことがあるから嫌だ
  • 歩かなかったら、また抱っこしてもらえる
  • 今日はあっちに行きたいな(単なる犬のわがまま)

場合によっては足が痛かったり、具合が悪かったりするということもあるので、様子をよく見てあげましょう。

犬の散歩で役立つおすすめグッズ

散歩バッグ

ペトコト編集部のメンバーがおすすめする散歩バッグと中身をご紹介!


ライト

夜間などは犬の存在に気づかず、自転車や車で事故に遭う可能性もあります。そのため、ライトを首にしてあげたり、リードに反射板のライトを付けてあげると良いでしょう。

「LaRoo」ペンダントライト


暗い夜道をお散歩する際に付けておきたいのが、散歩用のライトです。「LaRoo」のペンダントライトはバンドタイプなので、リードや首輪、ハーネスにも取り付けることができます。シリコン素材で軽いので、首輪に取り付けても愛犬の負担になりません。

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首輪(カラー)

free-stitchオリジナル ヌメ カラー


お散歩やトーレーニングのときなど、リードとセット使われている一般的な首輪です。

鑑札や迷子札などを付けるためにも、日常的に付けている人も多いです。

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フレキシリード


小型犬や中型犬によく使われる収縮性のリードです。

広い場所では伸ばして自由に走らせてあげることもできる便利なものですが、人通りの多い場所では危険が伴います。絶対に狭い場所や人混みの場所では使用しないようにしましょう。

フレキシリードを使用する時は、公園など広い場所で周りに配慮して使いましょう。

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ハーネス

WOLFGANG MAN&BEAST StreetLogic HARNESS


「WOLFGANG MAN & BEAST」は、古代メキシコのクラフトマンシップをルーツに持つデザインがウリのブランド。車のシートベルトなどにも使われる、強度と柔らかさを兼ね備えたポリエステル100%のウェビング素材を使用しているため、手馴染みが抜群です。

PETOKOTO代表の大久保も愛犬コルクとキャンプやアウトドアに出かける際に使用しています。 さまざまな柄のリードやハーネス、首輪のみもあるため、ぜひご覧ください。

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ハンドフリーリード

mmsu-ha MY NAMEリード

愛犬と散歩

ペトコト編集部も愛用している「mmsu-ha(エムエムスーハ)」のショルダータイプのMY NAME(マイネーム)リード。

一緒にランニングなどするときに便利なリードですが、リードが長いため、人通りや交通量の多い場所では危ないので使用するのはやめましょう。

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マナーを守って上手に愛犬と散歩しよう!

楽しそうに散歩する犬

犬にとって散歩は、運動不足解消以外にもさまざまな効果がある
散歩中はマナーを守り、犬にもしつけをおこなうことが大切
愛犬の体と性格に合ったお散歩グッズを揃えることで、散歩が快適になる

犬の散歩は、排せつ物の処理やマーキングのしつけなど、飼い主さんのマナーが問われます。

犬が過ごしやすい社会にするためにも、正しいマナーや上手な散歩を身に付けましょう。

毎日お互いにストレスなく快適にできるように、トレーニングを楽しくしていきたいですね。