犬はブリ(鰤)を食べても大丈夫! アニサキスや小骨など、注意点を解説

犬はブリ(鰤)を食べても大丈夫! アニサキスや小骨など、注意点を解説

寒い季節に脂がたっぷりと乗るブリ(鰤)。刺し身にブリ大根、照り焼きと楽しみ方はさまざまです。おいしいブリ料理を食べていると、愛犬が寄ってきて......。犬はブリを食べても大丈夫なのでしょうか? 実は、ブリは犬が食べても大丈夫な食材です。しかし、与える量や味付けには注意が必要です。今回はブリに含まれる栄養素や与える際の注意点などを解説します。

犬はブリを食べても大丈夫!

犬

基本的にブリは犬が食べても大丈夫です。ただし、アニサキス食中毒や小骨など、与える際にはいくつか気をつけなければならないこともあります。注意点さえしっかり守れば犬にとって嬉しい成分を含んだ食材です。

ブリとハマチの違いって?

皆さんはブリとハマチが同じ魚であることをご存じでしょうか。ブリは出世魚(しゅっせうお)といって稚魚から成魚までの成長段階によって複数の名前を持っているのです。

稚魚の時は「わかし」と呼ばれているこの魚は、体長が40cmほどになると「いなだ」や「ハマチ」、体長60cm以上になると「ワラサ」と呼ばれるようになります。そして、体長が80cm以上になると「ブリ」と呼ばれるのです。

犬にブリを与える際の注意点

犬にブリを与える際の注意点

アニサキスによる食中毒

天然もののブリには、昨今話題になっている寄生虫「アニサキス」よる食中毒の心配があります。ただ、刺し身として一般的に流通しているブリは養殖もので、寄生虫の心配はほぼありません。また、天然ものでも適切に冷凍処理されていればアニサキスは死滅しているので問題ありません。

厚生労働省が発表している報告によると、アニサキスは寄生虫(線虫)の一種で、サバやイワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどの魚介類の内臓に寄生します。

鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動し、生の状態で食べることで、アニサキス寄生虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。人間だと嘔吐や激しい痛みを伴い、犬や猫にも同様の症状を起こす可能性があります。


ヒスタミン食中毒

ヒスタミン食中毒はヒスタミンという物質を含有している魚を摂取することによって発症する中毒です。魚がもともと持っているヒスチジンという物質が、細菌の持つ脱炭酸酵素の働きよって魚肉内でヒスタミンを生成します。魚を常温で放置することによって細菌が増殖するので、必然的にヒスタミンの生成される量も多くなり中毒を起こす確率が高くなります。

ヒスタミンは熱にとても強いため一度ヒスタミンが生成されてしまうと熱処理によって分解することは困難になります。予防策として新鮮な魚を購入することを心掛け、常温の状態で放置などしないようにしましょう。ヒスタミン食中毒になると摂取後2〜3時間で以下のような症状が出ると言われています。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 舌や顔の腫れ
  • 蕁麻疹
  • めまい


ブリの小骨に注意

ブリには細かい骨がたくさんあります。人間であれば骨があることを意識して噛む回数を増やすことができますが、犬は基本的に飲み込みに近い食べ方をします。「小骨に気をつけてね」と言っても分からないので、事前になるべく目立つものは取り除いてあげるようにしましょう。

また食べさせる前によく焼くか煮るかして、ブリの身をほぐしてからあげるようにするとよいでしょう。骨が残っていると犬が勢いよく食べている時に口内を傷つけてしまったり、胃腸に負担をかけてしまったりする可能性があります。

犬にブリの皮は大丈夫?

ブリの皮には、豊富なコラーゲンが含まれています。コラーゲンは関節の滑りを良くする効果があるため、犬にとっても安心で健康的な食材です。切り刻んで与えてあげると良いでしょう。


もちろん味付けはNG

犬にブリを与える場合は、何も味付けをせずに、茹でるか蒸すかして与えてあげましょう。調理する場合も、油や塩、胡椒は使わないようにしましょう。なお、にんにくや玉ねぎは中毒症状を起こしますので厳禁です。


与える量に注意

食べても良い食材とはいえ、与えすぎはよくありません。犬は総合栄養食のドッグフードで栄養バランスを保っていますので、あくまで主食ではなくおやつ程度に少量を与えるにとどめましょう。

総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」で簡単に計算することができます。

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ブリの栄養成分

ブリの栄養成分

ブリの栄養成分は調理方法によっても異なるため一概に言うことはできませんが、今回は焼きブリの栄養成分を紹介します。

カリウム

カリウムはミネラルの一つで、細胞内の浸透圧を維持したり、細胞の活性を維持したりする役割があり、体内の不要なナトリウムを輩出してくれます。疲労回復にも良い効果を与えてくれ、欠乏すると「低カリウム血症」を発症することも。とても大事な成分であることに間違いはないのですが、過剰に摂取すること「高カリウム血症」の原因にもなるので、注意が必要です。

不飽和脂肪酸

ブリには血液をサラサラにしてくれる、DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれています。

  • DHA
  • オメガ3の不飽和脂肪酸の一つで、皮膚粘膜の健康を保ち脳の働きを活発にしてくれる役割があります。認知症予防にもなるので、積極的に取り入れたい栄養素の一つです。

  • EPA
  • 魚に多く含まれている不飽和脂肪酸です。EPAが血中に血栓ができるのを防ぐことで、血栓の詰まりが原因となりやすい心筋梗塞や脳梗塞になる確率を下げてくれます。

もし犬がブリを食べて体調を崩した場合の対処法

犬

ブリの身自体に中毒成分はありませんが、普段食べ慣れていないものを食べた場合、体調を崩してしまうことがあります。また、骨などが刺さってしまうと嘔吐や下痢、腸閉塞を起こす可能性もあります。

もし犬にブリを食べさせて体調を崩した場合、早めに動物病院に相談しましょう。その際に、「いつ」「どのくらい」「どういった調理方法」で与えたかをきちんと説明しましょう。


まとめ

犬

犬はブリを食べても大丈夫!
新鮮なブリを茹でるか蒸してあげましょう
小骨に注意! 身をほぐして少量あげましょう
皮はコラーゲンたっぷり! 細く切ってあげましょう
味付けしたブリはNG!
人間にとって美味しい食材でも、犬にとっては危険な食べ物もたくさんあります。正しい知識と与え方で愛犬との食事の時間を楽しみましょう。

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