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犬の平均寿命はどれくらい?サイズ別・種類別の寿命と長生きの秘訣も
犬の成長スピードはとても早く、人間の4倍ものスピードで年を取ります。飼い主さんなら誰しもが愛犬とずっと一緒にいたいと思うでしょう。しかし、犬の寿命は圧倒的に人よりも短いものです。今回は、サイズや種類別の犬の平均寿命、愛犬に長生きしてもらう秘訣、老犬が気をつけたい食事などについて紹介します。
犬の平均寿命を統計で見る

ペットフード協会が発表した 「全国犬猫飼育実態調査」(2019年)によると、犬の平均寿命は14.44歳とされています。
大きさで分類すると、
- 超小型犬︰15.2歳
- 小型犬︰13.99歳
- 中・大型犬︰13.69歳
犬の寿命は年々伸びている?

上記のグラフは、ペットフード協会が発表している過去6年間の犬の平均寿命の推移です。
2011年の平均寿命は13.85歳だったのに対し、2013年からは14歳以上を維持しています。増減はありますが、長期的に見れば増加傾向にあるといえるでしょう。
犬の平均寿命が増加傾向にある理由
このように、平均寿命が伸びている要因は「飼い主の犬に対する健康意識が高まっていること」「フードや医療が進歩していること」が挙げられます。犬の食事は「人間の残飯」だった時代から「犬の餌」へと変わり、最近はペットの家族化で「犬のごはん」に変わりつつあります。手作りごはんを食べさせてあげたいと思う方も増えていますが、栄養の偏りが出るためPETOKOTO FOODSのような手作り品質のフレッシュフードがお薦めです。
一時的に犬の平均寿命が減少した理由
2015年から2017年にかけて減少している要因は定かではありませんが、仮説として以下が考えられます。
犬の年齢別の割合推移
犬の年齢別のグラフ推移を見ると、2016年と2017年の高齢期(7歳以上)の割合が高いことが分かります。
平均寿命は「現在犬または猫飼育者」の年齢で計算されるので、高齢で亡くなった犬の増加により、平均寿命が減少したのではないかと推測されます。
犬は猫よりも平均寿命が短い?

2019年の犬の平均寿命が14.44歳であるのに対し、猫は15.03歳なので、犬は猫よりも平均寿命が短いといえます。これは、猫は室内飼いが主であることが大きな要因です。
外に出ることは大切ですが、怪我を負ったり、感染症を患ったりする危険性もあるためです。猫の場合でも「家の外に出ない」猫の平均寿命は15.95歳、「家の外に出る」猫は13.20歳と寿命に大きな差がありました。
犬種別の平均寿命
2016年5月31日にアニコム損害保険が発表した犬種別の平均寿命調査によると、犬の種類によって平均寿命が異なり、最長寿はイタリアン・グレーハウンドの15.1歳で、2位はミニチュア・ダックスフンド、トイ・プードルの14.7歳でした。参照:犬種別の平均寿命を調査(アニコム損害保険株式会社)
体が小さいほど寿命が長いわけではない?

また超小型犬は、小型犬、中型犬、大型犬よりも寿命が長い傾向にあると前述しましたが、アニコムと東京大学が2015年の共同研究で行った調査では、体重5〜10kgの小型群が14.2歳と最も長い寿命を示し、5kg以下の超小型群の13.8歳を上回る結果となったようです。
小さいほど寿命が長いと言われる説もありますが、一概にそうとは言えないことがわかりました。そして、体重10〜20kgの中型犬の平均寿命は13.6歳、体重20〜40kgの大型犬の平均寿命は12.5歳、そして、体重40kg以上の超大型犬の平均寿命は10.6歳と続きました。
これにより、小型群と超大型群の間には、平均寿命に3年ほどの差があることがわかりました。
犬の寿命ギネスは29歳!

Photo by rikabukuさん Thanks!
最近では、20年以上生きる長寿犬もいるほどですが、海外のギネスサイトによると、1939年の時に記録した29.5歳という記録が最長寿のギネス記録です。
オーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種で、名前はブルーイ(Bluey)ちゃん。オーストラリアのビクトリアに住んでいたそうです。
獣医療やごはんがまったく発展していない1910年に生まれ、29歳まで生きたことは本当にすごいですね。
犬の長寿の秘訣は体調管理
アニコムが出している統計データによると、犬の死亡原因で最も多いのは「腫瘍(13.4%)」で、「循環器系の疾患(11.1%)」が続く結果となりました。犬種別にみると「腫瘍」が最も多い死因となる犬種は「ミニチュア・ダックスフンド」「ゴールデン・レトリーバー」「ウェルシュ・コーギー・ペンブローグ」などであり、「循環器疾患」が最も多い死因となるのは「チワワ」「シー・ズー」「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」など、犬種によって死因も異なることがわかりました。
参照:犬種別の平均寿命を調査
これらの疾患にならないように予防をしてあげることが長生きの秘訣といえるでしょう。
愛犬の寿命を延ばす健康管理方法
普段から耳掃除や歯磨き、ブラッシングなど愛犬とスキンシップをとることで愛犬の体が清潔に保たれるだけでなく「いつもと違う」ことにも気づきやすくなります。新鮮なごはんと体重管理
犬のごはんも寿命に大きく関わってきます。総合栄養食を基本として、余計な添加物が含まれていない新鮮なごはんから栄養をしっかり摂ることが重要です。ドライフードは保存が利いて飼い主さんの利便性は高いのですが、愛犬の健康を考えるなら食事で水分が摂れるPETOKOTO FOODSのようなウェットフードが適しています。ウェットフードは歯に良くないと誤解されている飼い主さんも多いのですが、ドライフードよりウェットフードのほうが歯石が付きやすいというエビデンスはありません。ごはんの違いより歯磨きの有無が大きく関係しますので、動画を参考にしながら歯磨きを頑張ってみてください。
健康的なごはんを食べていても、食べる量に過不足があれば病気の原因になってしまいます。定期的に体重測定やBCS(ボディコンディションスコア)の確認をして、適正体重を保てているか確認しましょう。
ケアだけでなく観察も重要
ケアの他にも、多飲多尿でないかを日頃から回数や量を確認しましょう。少しでも異変があると思ったら、動物病院で診てもらうことをおすすめします。健康診断
犬の体調の変化は普段の様子をしっかりと見ていないとなかなか気付けません。また、自分でケアをしていても、重病化していることもあります。そのため、1年に1回、老犬になったら半年に1回は健康診断へ行くようにしましょう。
シニア犬(老犬)になったときに気を付けたい食事

シニア期の始まりは小型犬だと6〜7歳、中・大型犬だと5〜7歳くらいです。シニア期に入ると以前に比べて活動量が減りますが食欲には変化が無い場合も多く、消費カロリーだけが減ってしまうと肥満につながります。
ただ、愛犬と毎日一緒にいる飼い主さんはちょっとずつの変化に気付きにくいもの。定期的に体重とBCSの確認をして、客観的に愛犬の状態を把握できるようにしましょう。食欲は年齢とともに低下していきますので、タンパク質がしっかり摂れる食事が重要です。ドッグフードは原材料の最初が肉類になっているものを選んでください。
寝る時間が増えてくると食欲が減り、硬いものが食べづらくなり、水分摂取も不足しがちです。ドライフードより、食べやすく食事で水分摂取につながるウェットフードが適しています。特に栄養がしっかり摂れるPETOKOTO FOODSのようなフレッシュフードを選んでいただくのがいいでしょう。
犬との出逢いを大切に

犬を家族同然に考える飼い主の方が増えていることで、ペットの家族化はどんどん進んでいます。犬の平均寿命は長期的に伸びており、今後も獣医療の進歩によって長くなるでしょう。しかし、体調管理を怠ってしまうと病気になるリスクは増えますので、日頃から体調管理をしてあげましょう。