犬が臭いと感じたら病気やストレスの可能性も においの原因を知って適切な対策を

犬を飼っている人はなかなか「犬臭」に気付かない人もいるでしょう。犬は定期的にシャンプーをしないと臭くなってしまいます。しかし原因は一つではなく、病気やストレスによって臭いにおいを発していることもあります。なぜ犬は臭くなってしまうのか原因と対策をご紹介します。

犬が臭くなる理由

犬

犬が臭いと感じるの原因の一つが汗腺です。人間には「アポクリン汗腺」というにおいがある汗を出す汗腺が脇などにありますが、犬は全身にあります。これは猫も同じですが、猫の方が臭くないと感じるのは、猫は自分でグルーミングをするために臭いと感じることが少ないのです。

犬がグルーミングをしないわけ

猫がグルーミングをするのに対して、犬がグルーミングをしないのは「する必要がなかったから」といえるでしょう。犬は野生であった頃、狩りをして暮らしていたので体臭を消す必要がありました。しかし、犬の狩りの仕方は獲物を長い距離を追いかけて仲間と協力して狩るという方法だったので、猫のように体臭を全くさせないようにする必要はありませんでした。

犬が自分の体臭を消す方法として選んだのは、自分より強いにおいを自分の体に擦りつけるというものです。犬がミミズや他の動物のウンチなどに体を擦り付けてしまうのもそういった理由があります。


犬種によっても臭さが違う?

セントバーナード

体の大きさや被毛などの特徴によって体臭が感じられやすく、また雑菌が繁殖しやすいなど、においを発しやすい犬種はいます。



犬のにおいの原因と対処法

犬

犬が臭いと思っていても、まずは具体的にどこが臭いのか、どういった場面で臭くなるのかを知る必要があります。においの元がわかれば、対処法も見えてきます。

体臭の原因と対策

「犬が臭い」と感じたとき、気になるのが体臭だと思います。犬が臭くなってしまうのは汗腺から出る分泌物やそれに付着したホコリや汚れによるものです。飼い主さんによっては臭くなってきたタイミングでトリミングへ行ったり、お家でシャンプーをしたりする人もいると思います。

シャンプー

犬種や飼い方によって変わってきますが、1~2カ月に1度程度、シャンプーをしてあげましょう。ただし、犬を清潔に保つためにシャンプーはとても効果的ですが、やりすぎは良くありませんので注意しましょう。



ブラッシング

ブラッシングは抜け毛や汚れを取り除き、犬の被毛を整えてきれいにすることに役立ちます。短毛種であっても1週間に1度程度はブラッシングしてあげたいですね。換毛期には頻繁にブラッシングしてあげましょう。



蒸しタオルで拭く

蒸しタオルで拭いてあげるとかなり汚れが取れてふわふわになります。シャンプーは毎日行う事はできませんが、タオルで頻繁に体を拭いてあげているとにおいや汚れの防止に効果的です。筆者は毎日朝の散歩から帰ってきたら蒸しタオルで足だけでなく顔や体も拭いてあげます。犬の体を拭くのにそんなに時間はかかりませんし、犬もそれほど嫌がりません。犬のストレスがなく身体を清潔に保つには効果的な方法だと思います。

蒸しタオルは濡らしたタオルを電子レンジで20秒ほどチンすればでき上がりです。触ってみて熱すぎないように、人肌程度に冷ましてからワンちゃんを拭いてあげてください。蒸しタオルでなくても濡らしただけのタオルでもOKです。

ストレス臭

体臭とは少し違いますが、ストレスを感じることでにおいが強くなることもあります。臭いからと時間をかけて洗ったり、何度もシャンプーしてしまうと、その行為が犬にとってはストレスとなり余計に臭くなるということもあります。

ストレスの原因を取り除く

全てのストレスが悪いわけではありませんが、ストレス臭を発してしまうほどストレスを感じているのであれば、何かしらの対策をしてあげなければいけません。それが回避できるものなら、回避してあげればいいですし、日常的で回避できないものなら少しずつ慣らしてあげることが必要です。



犬が臭いのは病気かも?

犬はにおいを出す器官を持っているので多少のにおいがすることは普通ですが、臭いというほどににおいがするときは、肌、耳、口などに何らかの炎症がある、胃腸の調子が悪いなどが考えられます。人間でもどこか体調が悪いときはにおいを発することがありますね。体調不良や病気がにおいの原因である可能性もありますので、獣医に相談しましょう。

口臭

犬の口臭もにおいの原因になります。犬は虫歯にはなりにくいのですが歯周病などの歯茎の問題は発症しやすいです。歯垢が溜まって雑菌が繁殖すると歯肉炎などを発症し、それが口臭の原因となります。放っておくとかなり臭いにおいがしますし、また臭いだけではなく病気の原因となるなど愛犬の健康にも良くない影響を与えます。


歯みがきをする

犬の口臭も飼い主さんのケア次第でかなり軽減することが可能です。お世話の仕方によってはほとんど口臭がしない状態まで持っていくこともできるでしょう。そのためにはできれば毎日、難しければ週に2~3回はワンちゃんの歯磨きをしてあげてください。飲み水に混ぜるだけの液体歯磨きなどを併用すると高い効果が期待できます。


耳のにおい

健康な状態の犬の耳は、あまり臭いにおいはしません。もし犬の耳が臭い場合は、何らかの炎症を起こしている可能性が高いです。その場合は放置せずすぐに獣医師に診てもらいましょう。

特に垂れ耳の犬は蒸れやすいので臭いにおいや炎症を発症しやすいです。週に1回程度はワンちゃんの耳の状態を確認してあげると良いでしょう。もし汚れに気付いたとしても外耳部分の汚れを取る程度に留めておき、耳の中に綿棒を突っ込むようなことは絶対にしないでください。耳の中は繊細なのですぐに傷ついてしまいます。耳の異常は動物病院で治療してもらいましょう。


肛門線のにおい

犬のお尻の穴付近には肛門線という分泌物を出す器官があり、ここから出される分泌液は魚が腐ったようなにおがして、猛烈に臭いです。肛門腺から出される分泌液は肛門嚢という部分にたまり、通常であればうんちと一緒に排出されます。しかしそれがうまく排出されずに肛門嚢からあふれてしまうとにおいの原因にもなりますし、肛門嚢炎という炎症を発症することもあります。

大型犬は自分で分泌液を排出できることが多いようですが、中型犬以下の小型犬や老犬などは自分でうまく排出できないことも多く、その場合は飼い主さんが排出させてあげる必要があります。「肛門絞り」といわれるもので、シャンプーなどのときに飼い主さん自身が絞ってあげることができますが、少しコツが必要ですし自信がないときは獣医やトリマーなどのプロにお願いしましょう。肛門絞りの頻度は1カ月に1回程度です。肛門嚢に分泌液がたまってしまっているときは床にお尻をこすりつけるなどの行動が見られるときがあります。



部屋が犬臭いときはどうする?

フレンチブルドック

犬を飼っているとどうしても家の中が犬臭くなってしまいます。まずは、においの元である犬の抜け毛や排泄物などの処理をきちんとすることで部屋のにおいは抑えられるでしょう。

においにはいろいろな種類がありますが、「臭い」と感じる多くの場合は雑菌が繁殖している場合が多いです。雑菌が繁殖している状態は健康にもあまりよくありませんね。犬のトイレやベッドだけでなく、おうちの床や壁なども定期的に拭き掃除するといいでしょう。においが気になるときは犬に安全な消毒・消臭剤を使用して掃除に利用すると清潔を保つことができます。

うんち、おしっこのにおい対策

どんな生き物でもうんちやおしっこは臭いですね。それは犬だけではないですし、どんなに頑張っても無臭にはできません。しかし工夫次第ではにおいを軽減することは可能です。

密閉できるゴミ箱

トイレシートなどのおしっこやうんちのにおいですが、どうしてもゴミの日までは家で保管しなければならないので、何らかのにおい対策をしないとおうちの中が臭くなってしまいますね。使用済みのトイレシート等を入れておける生ゴミ用の密閉できるゴミ箱などを用意すると良いでしょう。

重曹やクエン酸を利用する

使用済みトイレシートを捨てたゴミ箱の中にトイレのにおいを軽減する消臭剤を入れておきます。筆者は重曹やクエン酸を使用しています。おしっこのアンモニア臭にはクエン酸が効果があり、うんちのにおいには重曹が効果があります。ゴミ箱の中にそれらをふり入れておきましょう。またコーヒーの出がらしもかなり消臭効果があるので、コーヒーを飲む方は消臭剤として利用してもいいですね。

クエン酸スプレーの作り方

  1. 水200㎖にクエン酸小さじ1を加えて、溶かす。
  2. スプレーボトルに入れる。

品質の良いフードにする

犬の食生活を変えることでうんちのにおいを軽減することが可能です。うんちのにおいは普段何を食べているかや腸内環境がかなり影響します。ドッグフードが愛犬の体質に合っていないと、うんちの状態もよくなくにおいも臭くなります。フードを変えることによってうんちのにおいをかなり軽減することができるので、愛犬に合った品質の良いフードを与えてあげたいですね。良いうんちは臭いにおいもあまりしません。

消臭剤

ペットと生活する上でも清潔に暮らしたいと思う方は多いため、ペットがいても安全な消臭剤がたくさん売られています。消毒と消臭を兼ねるものや霧吹きなどで吹きかけて乾燥させるものなどさまざまです。飼い主さんの生活環境やお好みで消臭剤を選んでみてください。ペットの安全に留意されていない製品もたくさんありますので、ペットの安全が確保されている商品を選びましょう。

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空気清浄機

お部屋のにおいが気になるときは空気清浄機もおすすめです。日本の空気清浄機は大変優秀なため、においやハウスダストを非常に良く感知してくれます。筆者は4匹の愛犬と暮らしているため、空気清浄機も複数台使用して消臭フィルターは頻繁に交換するようにしています。10年交換不要とうたわれているフィルターもありますが、ペットと暮らしているとあまりそこまではもたないようなので、気兼ねなく交換できるようにフィルターがあまり高価ではないものを選ぶことをおすすめします。

人から犬臭いと思われているかも!?

犬

犬を飼っていると気付きにくいですが、実は洋服などにもにおいはついています。犬をシャンプーしたり、部屋をきれいに保つことは意識する人もいますが、コートや洋服のにおいチェックもするようにしましょう。

日々のちょっとした努力でにおいは軽減できる

犬はケアをしてあげないと臭くなってしまいます。多少のにおいは犬らしいともいえますが、あまりに臭いのでは飼い主さんも思いっきりかわいがってあげられませんし、お出かけも難しいですね。そしてなにより、においの原因が愛犬の体の不調であることも考えられますので、愛犬の臭いにおいを放っておかないようにしましょう。日々のお世話の仕方を工夫したり、食事に気を付けたりするだけでもにおいの軽減に役立ちます。

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