犬が臭いのは病気が原因?原因から考える対策を解説
犬は定期的にシャンプーをしないと臭くなってしまいます。しかし、原因は1つではなく、病気やストレスによって臭いにおいを発していることも。今回は、犬が臭いときに考えられる原因や病気、臭くなりやすい犬種、シャンプー以外のにおいケア方法などを解説します。
犬が臭いと感じる理由
犬が臭いと感じるの原因の一つが汗腺です。
人間には「アポクリン汗腺」というにおいがある汗を出す汗腺が脇などにありますが、犬は全身にあります。
臭くなりやすい犬種
体の大きさや被毛などの特徴によって、体臭を感じやすく、また雑菌が繁殖しやすいなど、比較的においを発しやすい犬種はいます。
臭くなりやすい犬種はこまめなケアが大切です。
短頭犬種
短頭犬種とは「フレンチブルドッグ」や「パグ」といった鼻先の短い犬種のことです。皮膚がたるんでしわが多いため、しわの間で雑菌が繁殖しやすい犬種です。よだれが多い犬種
「セントバーナード」や「グレートピレニーズ」など、よだれが多い犬は、被毛についたよだれに雑菌が繁殖してにおいの元になりやすくなっています。ダブルコートの犬
「日本犬」「ゴールデンレトリバー」「コーギー」などのダブルコートの犬はシングルコートの犬に比べると蒸れやすいので、においを発しやすいです。犬が臭い場合のにおいの原因と対策
体臭
犬が体臭を放つのは汗腺から出る分泌物やそれに付着したホコリや汚れによるものです。対策1. シャンプー
犬種や環境によって変わりますが、1~2カ月に1度程度、シャンプーをしてあげましょう。犬を清潔に保つためにシャンプーはとても効果的ですが、やりすぎは良くありません。
対策2. ブラッシング
ブラッシングは抜け毛や汚れを取り除き、犬の被毛を整えてきれいにすることに役立ちます。換毛期には頻繁にブラッシングしてあげましょう。対策3. 蒸しタオルで拭く
蒸しタオルで拭いてあげるとかなり汚れが取れてふわふわになります。シャンプーは毎日行うことはできませんが、タオルで頻繁に体を拭いてあげると、においや汚れの防止に効果的です。蒸しタオルは濡らしたタオルを電子レンジで20秒ほどチンすればできあがりです。触ってみて熱すぎないように、人肌程度に冷ましてから愛犬を拭いてあげてください。
ストレス臭
体臭とは少し異なり、ストレスを感じることでにおいが強くなることもあります。「臭いから」と時間をかけて洗ったり、何度もシャンプーすると、その行為が犬にとってはストレスとなり余計に臭くなるということもあります。
対策:ストレスの原因を取り除く
すべてのストレスが悪いわけではありませんが、ストレス臭を発してしまうほどストレスを感じているのであれば、何かしらの対策をしてあげなければいけません。それが回避できるものなら、回避し、日常的で回避できないものなら少しずつ慣らしてあげることが必要です。
犬が臭いときの病気の可能性
犬はにおいを出す器官を持っているので多少のにおいがすることは普通ですが、臭いというほどににおいがするときは「肌、耳、口などに何らかの炎症がある」「胃腸の調子が悪い」などが考えられます。
体調不良や病気がにおいの原因である可能性もあるため、獣医師さんに相談しましょう。
口臭
犬の口臭もにおいの原因になります。犬は虫歯にはなりにくいのですが、歯周病などの歯茎の問題は発症しやすい動物です。歯垢が溜まって雑菌が繁殖すると歯肉炎などを発症し、それが口臭の原因となります。
放っておくと、臭いにおいを放つだけでなく、合併症を引き起こす恐れがあるため、愛犬の健康にも良くない影響を与えます。
対策:歯みがきをする
犬の口臭も飼い主さんのケア次第でかなり軽減することが可能です。できれば毎日、難しければ週に2~3回は愛犬の歯磨きをしてあげてください。飲み水に混ぜるだけの液体歯磨きなどを併用すると高い効果が期待できます。
耳のにおい
健康な状態の犬の耳は、あまり臭いにおいはしません。もし犬の耳が臭い場合は、何らかの炎症を起こしている可能性が高いです。その場合は放置せずすぐに獣医師に診てもらいましょう。特に垂れ耳の犬は蒸れやすいため、臭いにおいや炎症を発症しやすいです。
対策:定期的な耳のチェック
週に1回程度は愛犬の耳の状態を確認してあげましょう。耳に汚れがにおいが目立つようであれば、外耳炎の可能性が高いため、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
肛門線のにおい
犬のお尻の穴付近には肛門線という分泌物を出す器官があり、ここから出される分泌液は魚が腐ったような強烈なにおいを放ちます。肛門腺から出される分泌液は肛門嚢という部分にたまり、通常であればうんちと一緒に排出されます。しかし、それがうまく排出されずに肛門嚢から溢れると、においの原因になったり、肛門嚢炎という炎症を発症したりする恐れがあります。
対策:肛門腺絞り
小型犬や老犬は肛門腺に分泌液が溜まりやすいため、定期的に肛門腺絞りを行うことをオススメします。自宅で行う場合、うまくできるようになるまでにはコツが必要です。何度も繰り返しやるとコツがつかめるようになります。
自宅で出すのが難しい場合は、トリミングサロンや動物病院で必ず出すようにしてもらってください。
部屋が犬臭いときの対策
においの元である犬の抜け毛や排泄物などの処理をきちんとすることで部屋のにおいは軽減できるでしょう。
においにはいろいろな種類がありますが「臭い」と感じる多くの場合は雑菌が繁殖していることが多いです。
犬のトイレやベッドだけでなく、自宅の床や壁なども定期的に拭き掃除するといいでしょう。においが気になるときは犬に安全な消毒・消臭剤を使用して掃除に利用すると清潔を保つことができます。
うんち、おしっこのにおい対策
どんな生き物でもうんちやおしっこは臭いため、どんなに頑張っても無臭にはできません。しかし工夫次第ではにおいを軽減することは可能です。<密閉できるゴミ箱>
使用済みのトイレシート等を入れておける密閉できるゴミ箱などを用意しましょう。そうすることで、部屋まで臭わないようになります。<重曹やクエン酸を利用する>
使用済みトイレシートを捨てたゴミ箱の中にトイレのにおいを軽減する消臭剤を入れておきます。おしっこのアンモニア臭には「クエン酸」、うんちのにおいには「重曹」が有効です。ゴミ箱の中にそれらを入れておくと、さらににおいの軽減につながります。そのほか、コーヒーの出がらしも消臭効果があります。
<品質の良いごはんに変える>
犬の食生活を変えることでうんちのにおいを軽減することが可能です。うんちのにおいは普段何を食べているかや腸内環境がとても影響します。品質の良いごはんに変えることによってうんちのにおいをかなり軽減することができるため、愛犬に合った品質の良いごはんに変えることも検討してみてください。
ペトコトでは、オリジナルのウェットフード「PETOKOTO FOODS」をオススメしています。
消臭剤
ペットと生活する上でも清潔に暮らしたいと思う方は多いため、ペットがいても安全な消臭剤がたくさん販売しています。飼い主さんの生活環境やお好みで消臭剤を選んでみてください。ペットの安全が確保されている商品を選びましょう。
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空気清浄機
部屋のにおいが気になるときは空気清浄機もおすすめです。日本の空気清浄機は大変優秀なため、においやハウスダストを非常に良く感知してくれます。ペットと暮らしていると、頻繁にフィルターを交換することになるため、フィルターがあまり高価ではないものを選ぶことをおすすめします。
まとめ
臭くなりやすい犬種はこまめなケアが大切です
犬が臭い場合「体臭」「ストレス臭」「病気」の可能性があります
部屋が犬臭いときは定期的な掃除や環境・グッズを整えましょう
犬はケアをしてあげないと臭くなってしまいます。
多少のにおいは犬らしいともいえますが、においの原因が愛犬の体の不調であることも考えられるため、愛犬の臭いにおいを放っておかないようにしましょう。