犬が玄関から離れない理由。吠えてしまう気持ちや分離不安の可能性について解説
犬が玄関に行くのには理由があります。飼い主さんの帰りを待って玄関から離れないという子もいますし、涼しくて居心地がいいということもあります。今回はどうして犬は玄関にいたがるのかについて解説します。
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犬が玄関から離れない理由

犬の行動には必ず意味があります。玄関から離れないというのにも何らかの意味がありますが、その理由は犬によってさまざまです。
飼い主のお出かけが寂しい
飼い主が「出かけるとき」「出かけたあと」に玄関にいて離れないというのは、お見送りタイプのワンちゃんです。飼い主と離れてしまって寂しいという気持ちから玄関まで一緒について行きます。ただ、飼い主が扉を締めたあとのワンちゃんの様子はなかなかわかりませんよね。ワンちゃんによっては、寂しい気持ちもありますが飼い主さんが必ず返って来てくれることを知っているので、お見送りをしたらお部屋でくつろぐという子もいます。
反対に、寂しくてしばらく玄関で鳴いてしまうという子もいます。その場合は「分離不安」という可能性もありますので、状態が悪化しないように改善策をとりましょう。
お留守番中ワンちゃんが「寂しい思いをする時間」「退屈な時間」が少しで済むように、お出かけ前にたくさん運動をさせたり遊んであげたりしてください。
たくさん運動したあとは、しばらくぐっすり眠ることができます。また、運動以外には朝ごはんをコングなどの知育玩具に入れて楽しませてあげるというのもおすすめです。
飼い主を待っている

こちらは、お出迎えタイプ。飼い主の帰宅時間になると、そろそろかなと玄関で待ちます。足音が聞こえて来るとしっぽを振って待ち、扉が開くと飛びついてお出迎えするという子も多いのではないでしょうか。
飼い主が帰って来ること自体が嬉しいのはもちろんですが、その後にはお散歩やご飯、一緒に遊んだりといった楽しい時間が待っています。飼い主からしたら仕事で疲れているでしょうが、何時間ものお留守番をしていてくれたワンちゃんへのご褒美としてコミュニケーションを取る時間もしっかりとってあげてくださいね。
散歩に行きたい
いつも決まった時間に散歩に行くという場合は、「そろそろ散歩の時間じゃない!?」と先に玄関でスタンバイしているということが考えられます。しかし「犬が玄関に行ったから散歩に行く」ということを繰り返してしまうと、犬は玄関に行けば散歩に連れて行ってもらえると勘違いし、後に要求吠えなどの問題行動に発展してしまう可能性があるので気をつけましょう。
玄関が涼しくて気持ち良い
玄関はひんやりしていることが多いので、夏でも冬でも涼みに玄関に行くことがあります。犬と人では温度の感じ方が異なります。犬種によっても違いますが、基本的には人が温かいと思う気温では犬にとっては暑いのです。そのため、夏だけでなく冬の暖房が効いた部屋も犬にとっては暑いことがあります。
犬が自分で体温調整しやすいように、お部屋の工夫をしてあげましょう。
外の様子が気になる
玄関というのは、外の音がよく聞こえる場所でもあります。人の足音や車の音などが気になって玄関にいるということが考えられます。犬にとっては自分のテリトリーに誰かが入ってくるかもしれないという緊張感がある状態ですので、できるだけ安心して過ごせるように工夫してあげましょう。
犬と玄関に関するQ&A

ここまで「犬が玄関から離れない理由」について解説してきましたが、ここからは飼い主が気になっていることについて解説します。
Q.犬を玄関で飼うのは良いの?
A.玄関というのは人の出入りがあったり、外の気配を感じやすい場所ですので安心して落ち着ける場所ではありません。外の音に警戒吠えをすることもありますし、飼い主とのコミュニケーション時間も減ってしまいます。可能であるならきちんと部屋の中の落ち着ける場所にスペースを作ってあげることが望ましいです。Q.犬が玄関で吠えるんです……
A.玄関は外の気配、さまざまな音が聞こえる場所でもあります。来客や配達が多いお家の場合には、家族以外にも知らない人が出入りするということを犬は学習していきます。すると、犬は自分のテリトリーを守ろうと警戒して吠えてしまいます。吠えさせないためのしつけについては別記事で詳しく書いてありますので、関連記事をご覧ください。
まとめ

犬が玄関から離れない理由は「飼い主を待っている」「涼んでいる」など犬それぞれ
玄関は犬にとって安心して落ち着ける場所ではないため飼育場所には向かない
犬が玄関で吠えるのは自分のテリトリーを守ろうと警戒しているため