【オフィス移転プロジェクト】vol.5「床へのこだわり」

【オフィス移転プロジェクト】vol.5「床へのこだわり」

Share!

こんにちは。バイヤーの佐々木です。以前の記事でもお伝えした通り、シロップは今年の1月にオフィスを移転しました。その機会に「人にもペットにとってもストレスのない、ペットにとって優しい環境が整っている、日本一ペットフレンドリーなオフィス」を目指して、リフォームしました。そしてついに、オフィスが完成しましたので数々のこだわったポイントや想いをご紹介できればと思います♪ 今回は床編です。

ペットフレンドリーなオフィスとは



オフィスリフォームにあたり、シロップの目指すところは「日本一ペットフレンドリーなオフィス」です。そこでまず、「ペットフレンドリーなオフィスって何?」というところからご説明させていただきます。


ペトこと読者の皆さんにとっては、「ペットフレンドリー」という言葉に馴染みのない方がいらっしゃるかもしれません。
私たちにとってペットフレンドリーとは、「ペット(主に犬猫)にも人にも優しい」という意味を表しています。 つまり、私たちの目指す「ペットフレンドリーなオフィス」とは、「ペット本来の習性や生態を考慮した設備や暮らすためのグッズが揃っており、人にもペットにとってストレスのない、ペットにとって優しい環境が整っているオフィス」を表しています。
過去の進捗は以下の関連記事をぜひご覧ください。


工事がついに終わりました!



かなり大規模なリフォームだったため、しばらくの間は連日工事の日々でした。
私たちの考えるペットフレンドリーなオフィスへ着実に近づいていており、読者のみなさんにもお見せしたい写真はたくさんありますが、まずはシロップが特にこだわった「床」をご紹介します。

オフィス全体についてはこちらの記事をご覧ください。

なぜ床が大切なのか

今回、「ペットフレンドリーなオフィス」を作るにあたり一級建築士の金巻とも子先生にご協力いただきました。
金巻先生はペットケアアドバイザーの資格を有しておられ、過去にも数々の犬や猫と暮らすための家作りを手がけていらっしゃます。

そんな金巻先生が、シロップのオフィスを変えなければならないと感じたきっかけは、廊下で滑りながら走る社員犬でコーギーのコルクを見たことだったそうです。
長い廊下を走り抜けた先にある、曲がり角。ここで急ブレーキからのドリフト。特に足の短い犬種であるコルクの足にいいわけがありませんよね……。

リフォーム前の廊下のタイル

また、今までの床は目地(板と板とのつなぎ目)が多く広いためそこにゴミや、犬たちの糞・吐瀉物が溜まり、いくら磨いたところで隙間から細菌などが繁殖し衛生面も良くありません。

リフォーム前の執務室の床

そこで今回採用されたのが、貼ってはがせる吸着加工のビニル床タイル。既存のフローリングやタイルの上に貼るタイプで賃貸にお住まいの方にも手軽に使用することができておすすめです。

ペットと過ごすオフィスで選ぶべき床の基準として、タイルはなるべく大判であることが大切なんだとか。
よって、今回の貼ってはがせる床も数ある中から大判で、汚れに強く、ワックスがけ不要のお手入れしやすいものが使われています。またカッターで簡単に切ることができ、使いたいサイズにカット可能なのも嬉しいです。

ちなみに、犬や猫の爪に負けてあまり丈夫ではありませんが、針葉樹系の杉やパイン材、桐も素材として優しいのでおすすめです。
金巻先生の過去のお客さまにも床材に自然素材のものを選ばれ、猫がキャットタワーから飛び降りたり爪傷や、犬や人が歩いた汚れを、家族の味として捉えられていらっしゃる方がいたというお話を伺い、それも素敵だなあなんて個人的には思いました。

張替え途中の床

貼ってはがせる床タイル、とのことだったので実際にスタッフも貼らせていただいたのですが、全くの素人である私たちでも簡単に貼ることができました。間違っても貼り直すことができるのはご自身でDIYをされる方にもとっても嬉しいポイントです。またカッターで簡単に切ることができ、使いたいサイズにカット可能なのも選びやすいポイントですよね。

張替え後の床でくつろぐ社員犬のコルク

その原因、床のせいじゃないかも?

上記では、床がペットにとって大切であることをお話しましたが、金巻先生のお話で印象に残ったエピソードがアリましたのでご紹介します。
金巻先生のもとにはよく、「犬が廊下で滑る」「リビングで滑る」といったような相談が来るそうですが、この原因は床の素材を変えることで改善される問題ではないこともあるのだそう。
それは、犬たちが走ることのできる場所を確保できていないこと。自由に、安全に走ることができないために、誤った場所で走って滑っていることがあり、ラグやマットを引いて、しっかり蹴り込むことのできるスペースを確保してあげるとこの問題は解決するのだそうです。
すぐに付け焼き刃で状況を変えるのではなく、まずは自分の犬たちの問題が何なのか、原因を根底から考える必要があるのだと改めて感じることができました。

愛犬・愛猫のためにできること


今回はシロップのオフィスの中でもこだわった床についてご紹介させていただきました。犬や猫が滑る、傷がつく等々、床はペットと暮らす飼い主さんたちにとって、悩みの種であることも多いと思います。
シロップオフィスでは、賃貸でも原状回復のできる前提のものを選ぶ必要があったため、大判で貼ってはがせるタイプのオンザフローリングのタイプを採用しましたが、その他の対策として金巻先生よりいくつか方法を教えていただきました。

床に木材を選ぶ

記事内でも少しご紹介しましたが床に木材を使用する方法。その場合は含浸タイプの染み込むタイプの塗料を使用してください。普通のペンキは木の目をすべてコーティングしてしまい、木の良さを失わせてしまうからです。
含浸タイプの塗料の場合、多少傷がついたり剥げたりした場合もやすりをかけてからまた塗装することができます。ちなみに、複合フローリングの場合この方法は取れませんのでご注意ください。

フロアマットやラグ

これが一番手軽で簡単な方法です。滑りやすい廊下や、普段過ごすお部屋にマットやラグを敷いてあげることで、犬や猫たちの足腰への負担は軽減されます。
部分敷き可能で、なおかつ簡単に貼ってはがせるので、汚れたときにはすぐに洗うことも出来て衛生的ですし、ペットたちと遊ぶ際に膝をつく飼い主さんの負担も同様に軽減されますのでおすすめです。

Amazonで見る

ペットフレンドリーなオフィスに向けて

私たちのオフィス移転プロジェクトはまだまだ始まったばかりです。
今回は「床」についてご紹介しましたが、次回は「壁」についてです。床のお話と同様に、一般のご家庭でもすぐに取り入れれる方法もご紹介しますのでお楽しみに♪