
アメリカンショートヘアはどんな猫?性格や毛色、寿命などを紹介!
アメリカンショートヘアは「アメショー」の愛称でも親しまれ、人気な猫種の一つです。フレンドリーで人懐っこい性格をしていますが、祖先はネズミやヘビ取りをする猫として活躍していたため狩猟本能が強く、動くものにとても敏感な一面もあります。今回はアメリカンショートヘアの性格や寿命、ブラウンタビーなどの毛色・柄などを紹介します。
アメリカンショートヘアの基礎知識

英語表記
アメリカンショートヘアは英語で「American Shorthair」と書きます。その名の通り、「アメリカで生まれた短毛の猫」ということで名付けられました。
体重
平均体重はメスが3kg〜6kg、オスが4kg〜7kgです。基本的に、猫は1歳の頃の体重が適正な重さだといわれています。健康に過ごせるように、こまめに体重チェックをしてあげましょう。
寿命
アメリカンショートヘアの平均寿命は12歳〜13歳といわれおり、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なのに比べて、少し短めです。アメリカンショートヘアの歴史

Photo bychaaamyyyさん Thanks!
およそ400年前、アメリカに渡ったイギリス人たち(ピルグリム・ファーザーズ)の船「メイフラワー号」に乗っていた猫が、アメリカンショートヘアの祖先だったといわれています。
アメリカに渡った当初は、ペットではなく、ネズミ退治の「ワーキングキャット(働く猫)」として多くの農家や家庭で活躍していました。その頃は、凶暴な性格をしていたともいわれています。
また、当時アメリカンショートヘアは純血種としての需要はあまりなかったため、異種猫との交配が盛んに行われました。そのため、アメリカンショートヘアは遺伝子的な病気にはなりにくいといわれています。
アメリカンショートヘアの毛色
アメリカンショートヘアの毛色は、異種猫との交配が盛んに行われていたため、バリエーションが豊富です。代表的な毛色は「シルバータビー」ですが、その他に「ブランタビー」「レッドタビー」や「パッチドタビー」「カメオタビー」「ブラック(黒)」「ホワイト(白)」のアメリカンショートヘアもいます。
シルバータビー

シルバータビーは、アメリカンショートヘアの中でも代表的な毛色で、ベースが純銀色で濃いインクのような黒の模様が施されたものです。タビーとは縞模様のことをいいます。
ブラウンタビー(茶色)
ブラウンタビーは、ベースが茶色で縞模様が入った毛色をいいます。レッドタビー(赤茶色)

レッドタビーは、ベースが赤みがかかった薄茶色で縞模様が入った毛色をいいます。
パッチドタビー
タビー柄に不規則にパッチしたように赤茶や黄色っぽい色が入った毛色です。アメリカンショートヘアの性格

Photo bygo_go_narutolonさん Thanks!
知的探究心や狩猟本能が強いアメリカンショートヘアは、動くものだけでなく身の回りにあるもの全てに興味が尽きません。彼らの元気いっぱいの性格は子猫の時だけでなく、年を取っても続きます。
飼い主と一緒にいることが大好きで、非常にフレンドリーな性格をしているため、多頭飼いや子どもがいる家庭にも適しています。ただ、抱っこが苦手な子も多いようです。
基本的にオスのアメリカンショートヘアの方がのんびりした子が多いといわれています。
アメリカンショートヘアの特徴

元々ネズミ取りをする猫としての活躍していた名残もあり、筋肉質でがっちりとした体型や、とても高くまでジャンプをすることができる引き締まった脚が特徴です。
少し離れているまんまるなアーモンド型の目と、太くて先の方だけ少し細めになっている立派な尻尾も魅力の一つです。
アメリカンショートヘアのかかりやすい病気

アメリカンショートヘアに遺伝的な問題によって起こる病気は特に報告されていませんが、強いていうなら「肥満になりやすい」体質であることと「肥大型心筋症」と「尿石症」が挙げられます。
肥満
病気ではありませんが、アメリカンショートヘアは非常に太りやすい体質を持っています。体重管理には入念に気を配ってあげましょう。また、猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
肥大型心筋症
猫の肥大型心筋症は、主に左心室の心筋が求心性に(内側に向かって)肥大し、心室の拡張機能が障害される心筋疾患です。拡張障害により、肺から心臓に血液が入りにくくなり、進行した場合は心不全(胸水や肺水腫)を起こします。
心筋の肥大を予防することはできないため、早期発見・早期治療が重要です。
尿石症
猫の尿石症とは、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に石ができる、あるいは留まる状態を指します。猫の尿がキラキラ光っている場合に考えられる病気です。結晶化したミネラルがおしっこと一緒に排出されることによってキラキラ光って見える、という状態です。
原因によって、治療が異なるため、愛猫の尿の異変に気づいたら、早めに動物病院へ連れていきましょう。
アメリカンショートヘアのお手入れ・ケア

ブラッシング
アメリカンショートヘアは短毛種の猫です。毛の長さが長毛種に比べて圧倒的に短いので、ブラッシングの際は皮膚を傷つけることのないように気をつけましょう。毛が短いとはいえ、週に1~2回はブラッシングを行うことをおすすめします。また、抜け毛が増える換毛期(春と夏)は毎日ブラッシングすると良いでしょう。
定期的な爪切り
定期的に爪切りをすることも重要です。猫の爪は針のように鋭いため、抱っこした時に飼い主さんに引っかき傷ができたり、猫自身がカーペットやカーテンに爪が引っかかり怪我をしたりしてしまう可能性もあります。
子猫のうちから、爪切りに少しずつ慣れさせてあげると良いでしょう。
アメリカンショートヘアの食事

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
アメリカンショートヘアを迎える方法

一度家族に迎えたら、子猫から老猫になっても大切に、命に責任を持ちましょう。
白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護猫から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
アメリカンショートヘアにはさまざまなカラーバリエーションがあるため、希望のカラーがある方はブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのアメリカンショートヘアを見つけることができます。ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。
アメリカンショートヘアを迎える前に理解を!

アメリカンショートヘアの体重はメスが3kg〜6kg、オスが4kg〜7kgです
アメリカンショートヘアの平均寿命は12〜13歳です
アメリカンショートヘアは、非常にフレンドリーな性格です
アメリカンショートヘアは社交的なので多頭飼にも適している猫種ですが、先住の猫や犬がいる家庭にアメリカンショートヘアを迎えた場合、アメリカンショートヘアのあまりの元気さに先住猫・犬が疲れてしまうということもしばしばあるようです。
アメリカンショートヘアに限った話ではありませんが、先住犬・猫がいる場合は相性や性格も考慮した上で家に迎えてあげましょう。