アメリカンショートヘアの飼い方 | 性格・毛色・寿命・大きさ・かかりやすい病気などを解説
アメリカンショートヘアは「アメショー」の愛称でも親しまれ、人気な猫種の一つです。フレンドリーで人懐っこい性格をしていますが、祖先はネズミやヘビ取りをする猫として活躍していたため狩猟本能が強く、動くものにとても敏感な一面もあります。今回はアメリカンショートヘアの歴史や性格、ブラウンタビーや黒などの毛色の特徴、かかりやすい病気、寿命、里親やブリーダーからの迎え方について紹介します。
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アメリカンショートヘアの基礎知識
アメリカンショートヘアは英語で「American Shorthair」と書きます。その名の通り、「アメリカで生まれた短毛の猫」ということで名付けられました。アメリカンショートヘアの歴史
今からおよそ400年前、アメリカに渡ったイギリス人たち(ピルグリム・ファーザーズ)の船「メイフラワー号」に乗っていた猫が、アメリカンショートヘアの祖先だったといわれています。アメリカに渡った当初は、ペットではなく、ネズミ退治の「ワーキングキャット(働く猫)」として多くの農家や家庭で活躍していました。その頃は、凶暴な性格をしていたとも言われています。また、当時アメリカンショートヘアは純血種としての需要はあまりなかったため、異種猫との交配が盛んに行われました。そのため、アメリカンショートヘアは遺伝子的な病気にはなりにくいといわれています。アメリカンショートヘアの性格
知的探究心や狩猟本能が強いアメリカンショートヘアは、動くものだけでなく身の回りにあるもの全てに興味が尽きません。彼らの元気いっぱいの性格は子猫の時だけでなく、年を取っても続きます。飼い主と一緒にいることが大好きで、非常にフレンドリーな性格をしているので多頭飼いや子どもがいる家庭にも適しています。ただ、抱っこが苦手な子も多いようです。また、基本的にオスのアメリカンショートヘアの方がのんびりした子が多いといわれています。アメリカンショートヘアの特徴
元々ネズミ取りをする猫としての活躍していた名残もあり筋肉質でがっちりとした体型や、かなり高くまでジャンプをすることが出来る引き締まった脚が特徴です。少し離れているまんまるなアーモンド型の目と太くて先の方だけ少し細めになっている立派な尻尾も魅力の一つです。アメリカンショートヘアの平均寿命や体重
アメリカンショートヘアの平均寿命は12歳〜13歳といわれおり、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なのに比べて、少し短いです。平均体重はメスが3kg〜6kg、オスが4kg〜7kgです。基本的に、猫は1歳の頃の体重が適正な重さだといわれています。健康に過ごせるように、こまめに体重チェックをしてあげましょう。アメリカンショートヘアの子猫の価格相場
どこから迎えるかによりますが、平均価格はだいたい10万円前後です。アメリカンショートヘアの毛色
アメリカンショートヘアの毛色は異種猫との交配が盛んに行われていたため、バリエーションが豊富です。代表的な毛色はシルバータビーですが、その他にブランタビー、レッドタビーやパッチドタビー、カメオタビーなどがあります。その他にも、全身が黒色や白色のアメリカンショートヘアもいます。シルバータビー
シルバータビーはアメリカンショートヘアの中でも代表的な毛色で、ベースが純銀色で濃いインクのような黒の模様が施されたものです。タビーとは縞模様のことを言います。ブラウンタビー(茶色)
ブラウンタビーはベースが茶色で縞模様が入った毛色を言います。レッドタビー(赤茶色)
レッドタビーはベースが赤みがかかった薄茶色で縞模様が入った毛色を言います。
Photo bychaaamyyyさん Thanks!
パッチドタビー
タビー柄に不規則にパッチしたように赤茶や黄色っぽい色が入った毛色です。
Photo bygo_go_narutolonさん Thanks!
アメリカンショートヘアの育て方
ブラッシング
アメリカンショートヘアは短毛種の猫です。毛の長さが長毛種に比べて圧倒的に短いので、ブラッシングの際は皮膚を傷つけることのないように気をつましょう。毛が短いとはいえ、週に1~2回はブラッシングを行うようにしましょう。また、抜け毛が増える換毛期(春と夏)は毎日ブラッシングすると良いでしょう。定期的な爪切り
定期的に爪切りをすることも重要です。猫の爪は針のように鋭いため、抱っこした時に飼い主さんに引っかき傷ができたり、猫自身がカーペットやカーテンに爪が引っかかり怪我をしたりしてしまう可能性もあります。子猫のうちから爪切りに少しずつ慣れさせてあげると良いでしょう。アメリカンショートヘアのかかりやすい病気
アメリカンショートヘアに遺伝的な問題によって起こる病気は特に報告されていません。しかしアメリカンショートヘアは非常に太りやすい体質を持っています。体重管理には入念に気を配ってあげましょう。また、猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。アメリカンショートヘアの迎え方
保護猫の里親になる
保護され新しいおうちを探しているアメリカンショートヘアもいます。血統書を持っている猫は犬以上に少ないですが、雑種の中にはアメリカンショートヘアの特徴を持った子もいます。保護猫と飼いたい人のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)にも募集している子がいるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのアメリカンショートヘアを見つけることができます。元気いっぱいのアメリカンショートヘアと素敵な暮らしを!
アメリカンショートヘアは社交的なので多頭飼にも適している猫種ですが、先住の猫や犬がいる家庭にアメリカンショートヘアを迎えた場合、アメリカンショートヘアのあまりの元気さに先住猫・犬が疲れてしまうということもしばしばあるようです。アメリカンショートヘアに限った話ではありませんが、先住犬・猫がいる場合は相性や性格も考慮した上で家に迎えてあげましょう。アメショーとの素敵なペットライフをお過ごしください!参考文献