
バセンジーはどんな性格?寿命や歴史、飼育方法などを解説
「吠えない犬」として有名なバセンジー。あまりメジャーな犬種ではないことと、それぞれの部位が日本で人気の犬種に少しずつ似ていることから、雑種と間違われることも多いようです。柴犬よりも古い犬種ともいわれていますが、その歴史はどのようなものなのでしょうか?今回はバセンジーについて、性格や飼育方法などを解説します。
バセンジーの歴史と基礎知識

英語表記 | BASENJI |
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原産国 | 中央アフリカ |
サイズ | 中型犬 |
体高 | 38〜45cm |
体重 | 9〜12kg |
寿命 | 12~16歳 |
バセンジーの歴史
バセンジーは、中央アフリカ原産の古代犬種です。バセンジーの名前は、アフリカを生活拠点にするピグミー族の言語で「茂みの野生小動物」を意味する言葉が由来とされています。紀元前から存在するバセンジーは、現存する犬のなかでも最も古い犬種の一つです。
古代エジプトにはすでに存在していたとされ、ファラオに献上されたという記録や、遺跡に描かれたバセンジーだと思われる美術品などがその事実を裏付けています。
長い歴史を持つバセンジーですが、世界に知られるようになったのは19世紀に入ってからです。1895年にイギリスの探検家により、コンゴで発見されたことを機に認知度が高まりましたが、それまでは原産国以外では知られていない犬種でした。
バセンジーの大きさと寿命
体高は約38〜45cm、体重は約9〜12kgです。一般的には中型犬と表記されることが多いですが、小型犬に属する場合もあるようです。寿命は12〜16歳ほどで、中型犬としては平均的な数字です。
バセンジーの性格と特徴
性格
賢く自立した性格なので、あまり人間とべったりと行動するタイプではありませんが、飼い主に対しては大きな愛情を表します。鳴き声
バセンジーは吠えないといわれていますが、高い笑い声とヨーデルの特徴を足したような特徴的な声を出すことがあります。被毛
バセンジーの被毛はシングルコートで、全体的につるりとした短毛です。暑い地域で生まれた犬種なので、冬の寒さには対応していません。バセンジーの育て方

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バセンジーはきれい好きなので、家の中で排泄を我慢してしまいがちです。訓練していれば別ですが、そうでもない限りは1日に2〜3回は外に出してあげられると理想的です。
運動が好きな犬種でもあるので、散歩は各回30分以上行く必要があります。
独立心の強い犬種なので、散歩などで多くのお友達を作ろうとしても少しハードルが高いと感じるかもしれません。その際は無理強いせずに、犬のペースに合わせてあげてくださいね。
また、寒さに弱いので防寒対策は必須です。暖房や服で調整してあげましょう。
バセンジーのしつけ方
飼い主に対する忠誠心よりは独立心が強いため、何かを強いられることが好きではありません。吠えないので飼いやすいと思われがちですが、バセンジーのしつけには根気が必要です。
犬の身の安全のためにもしつけは大切なので、バセンジーのペースに飲み込まれないようにしながら、信頼関係をしっかりと築きましょう。
バセンジーのお手入れケア
原産地であるアフリカの暑さに備えた被毛を持ちます。寒さには弱いので、秋冬は空調や服で温度調節をしてあげてください。バセンジーのかかりやすい病気
寒い日はお腹を冷やすことがあります。下痢などの症状に繋がりますので、温度管理には注意しましょう。また、遺伝的に鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、そしてファンコーニ症候群という疾患にかかりやすいといわれています。
ファンコーニ症候群は他の犬種では発症例が少なく珍しい病気ですが、症状が重いと腎不全になり、命を失うこともあります。定期的に検査をすることで、早期発見につながります。
バセンジーに似た犬種

イビザン・ハウンド
スペインのバレアレス諸島原産のイビザン・ハウンドは、大きな立ち耳と被毛がバセンジーとよく似ています。
イビサ島などがあるバレアレス諸島の夏はとても暑いので、バセンジー同様に暑さに対し高い耐久性を持っています。
大きさは体高70cmほどの大型犬のため、全体的にバセンジーよりも大きいです。
バセンジーの迎え方
一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
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ブリーダーから迎える
バセンジーの迎え方でもっとも一般的な方法です。好きな毛色や、血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えましょう。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
バセンジーはペットショップで売られていることもありますが、出会える確率は低いです。事前にペットショップに確認しましょう。月齢やペットショップによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は15~30万円ほどです。