子犬のしつけはいつからはじめる? 失敗させない工夫とルール決めが大切

子犬のしつけはいつからはじめる? 失敗させない工夫とルール決めが大切

子犬を迎えたのはいいけれど、どんなしつけが必要なのか、どうしたらいいのかわからない飼い主さんは多いと思います。中には、犬を飼ったら教えてあげたいと思っているしつけや芸が一つや二つある人もいるでしょう。しかし、いざ子犬を迎えてみて、「いつからしつけを始めたらいいのか」「しつけの優先順位」など、不安に思うことがあるはず。今回は、子犬のしつけについて大切なポイントや問題行動に発展させないための対策について紹介します。

子犬のしつけはいつから?

子犬

犬は迎えた年齢問わず迎えた日からしつけましょう。犬の学習は生まれたときから始まっていて、一般的に生後3〜12週齢(生後3カ月)くらいまでが最も吸収されやすい大切な時期「社会化期」と考えられています。

しかしペットの展示や販売は、法律で生後56日(生後約2カ月)を過ぎないといけないと定められています。子犬の大切な期間というのはとても短く、迎えてから1カ月がとても重要です。

迎えてからでは遅い家族のルール決め

子犬を迎えることになって、飼育本を買ったり、ケージやトイレなど一式そろえたりすると思いますが、家でのルール家族間でのルールを事前に決めておくことが大切です。

しつけで一番大切なことはルールの統一。家族の誰か一人でも、甘やかしてしまうと何が正しいのか犬も混乱して覚えるのに時間がかかってしまいます。また、覚えさせたくないことを教えてしまうことになり、問題行動へ発展してしまいやすくなります。

子犬が来てから、慌てなくていいように「ケージの位置」「ケージから出すタイミング」「鳴いてるときは構わない」「コマンドの統一」など間違えを教えないためにも事前にルールを決め、シミュレーションしておくようにしましょう。

子犬のしつけの優先順位

仰向けの犬

子犬のしつけというと、トイレトレーニングおすわり待てを最初に、と思う人が多いと思います。しかし、意識してもらいたいしつけとしては「いろいろな刺激に慣らす」ことを1番優先して行ってほしいです。

犬種の大きさや個体差がありますが、生後4カ月を過ぎると恐怖心が芽生えるといわれています。それまでの社会化期の子犬は好奇心の塊とも言え、見るもの全てに興味を抱くため、さまざまな刺激に慣らしやすいのです。

基本的にワクチンの接種が2回ないし、3回を終えてからお散歩デビューとなりますが、お散歩デビューの頃には恐怖心が芽生え始めることもあり、車や自転車、風の音など外にある刺激に慣れさせるのが遅れてしまいます。

できれば、ワクチンが1回終わり様子を見て抱っこ散歩を始めるのがいいでしょう。免疫力のない子犬にとって、ワクチンを終える前の散歩はリスクがあると言えますが、社会化期はこの時期しかありません。人の社会でも臆することなく、楽しめる子に育てられるかはこの社会化期にどれだけの経験をさせてあげられるかがポイントです。
  • 外の環境に慣れさせる
  • 仰向けトレーニングで、どこでも触れる子に
  • ドライヤーや掃除機などいろいろな生活音を聞かせてあげる



子犬のトイレのしつけ

子犬

多くの人が悩む「トイレのしつけ」。ですが、一つのことを徹底すること、一つのことを意識することで、子犬のトイレは簡単に教えることができます。



トイレは失敗させない。

トイレトレーニングの大切なことは「失敗させないこと」です。一見難しいような気がしますが、ポイントがわかれば大丈夫です。

犬に教えたいのはトイレシートで排泄すること。

トイレシートで排泄することを覚えさせたいのであれば、トイレシートでの排泄しかさせなければいいのです。

子犬の頃はケージ内はもちろん、子犬を出して遊ばせる場所もトイレシートを敷き詰めます。そうすれば、いつ、どこで子犬が排泄してもそれは失敗にはならず成功経験を積むことができます。

成功できたらたくさん褒めてあげる。これはしつけの基本です。トイレのしつけでやってしまいがちなのは、子犬がトイレを失敗してしまったときに、「あ〜!」とか「こんなところでしちゃダメでしょ!」と大きな声を出したり、怒ったりすることです。

犬はなぜ怒られているのかわかりません。そして、犬によっては「排泄すること自体」を恐れるようになり、トイレを我慢してしまう子もいます。

考えるべきポイントは「どうしたら失敗させないか」「どうしたら成功させてあげられるか」です。

食事の後のタイミングでトイレをさせる。

子犬の頃は食べたらすぐ出します。食事をさせたら「排泄するまではケージから出さない」とすることで、より早くトイレの場所を教えることができます。

きれい好きな犬はケージ内(食事やベッドの近く)では排泄することを嫌がる子もいます。そういう子には、ケージとは違う場所にトイレを用意してサークルで囲ってあげることもおすすめです。

トイレの大きさを少しずつ小さくする。

飼い主さんも少しずつ子犬のトイレのタイミングがわかってきたり、子犬自身もトイレの場所をわかってきたら、少しずつトイレシートを減らして、トイレの面積を小さくしていきましょう。そうして、段々と決まった場所でできるように誘導していきます。

失敗の経験はさせたくないので、子犬の様子をみながら少しずつ小さくしていきましょう。

もしも失敗してしまったら

ときには飼い主さんもワンちゃんも失敗してしまうこともあるでしょう。でもワンちゃんが失敗しても落ち着いて、静かに片付けることが大切です。反射的に声を出してしまいがちですが、ぐっとこらえて! 犬にとって高い声は褒められたと思いやすく、反対に低い声は怒られたと思いやすいといわれています。褒められたと思えば、わざと違うところでするようになる可能性がありますし、怒られたと思えば違う場所でしたり、排泄を我慢するようになってしまいます。

そのため失敗してしまったときは、静かに片付けるのが1番です。

ハウス(クレート)トレーニング

ハウストレーニングはとっても大切なしつけの一つ。犬にとって安心できる場所を作ってあげることで、お留守番時やお出かけ、災害時など環境の変化でも落ち着くことができます。



無理やり入れない。すぐ閉めない。

ハウストレーニングは、「嫌だ」と思わせないことがポイント。初めての場所に恐る恐る一歩足を踏み入れたら後ろから押されて、扉を閉められたら人間だって怖いですよね。一度怖い、嫌だと思った場所は入りたいとは思わないし、好きになることもないでしょう。

子犬自身が興味を持って出入りできるように、食事をハウスの中でさせたり、おもちゃを使って遊ばせたりしながら慣れさせてあげましょう。

クレートの扉は外すか、固定して。

ケージではなくクレートでのハウストレーニングをするのであれば、初めは扉を付けない、もしくは勝手に閉まらないように固定してください。

子犬が、遊びながら出たり入ったりを繰り返しているときに、扉が衝撃で閉まってしまうと「びっくりした」「はさまって痛い思いをした」「怖かった」など嫌な印象を与えてしまうことになります。嫌な思いを経験させないために、できる対策を取っておきましょう。

抱っこでハウスさせない。

小さい子犬は急いでいるときなど、抱っこでハウスさせてしまいますが、「自分でハウスに入る」ことを教えるためにも抱っこは控えましょう。

そして、ハウスに入ったからとそれで終わりにしないでください。一度扉を閉めた後は、もう一度出してあげて、扉が閉まってもまたすぐ出してもらえることを教えます。毎回同じタイミングで終わりにしてしまうと、犬は覚えてしまうので終わりにするタイミングはランダムするのがいいでしょう。

呼び戻し

最初のうちは家の中でもリードを付けておくといいでしょう。短い距離からおいでの練習をすることができますし、危険な行動や行ってほしくない場所など事前に防ぐことができます。



「行きたい行きたい」は最大のご褒美

呼び戻しの練習は、犬の「飼い主の元へ行きたい」という気持ちをうまく利用して教えることができます。誰か一人にリードを持ってもらい、飼い主さんは少し離れた距離から名前を呼びテンション高めで「おいで!」と言いましょう。犬が行きたいとリードを引っ張ったら、リードを離してもらいます。

行きたいのに行けない状態から、行けたという状態は喜びであり、ご褒美になるので特別おやつをあげる必要はないので、たくさん褒めてあげるだけで十分です。

アイコンタクト

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アイコンタクトは、コミュニケーションを取る上でとても大切なことです。名前を呼ばれたら飼い主を見る。簡単なようで意外と難しいことだったりします。



目が合わないうちは誘導して

おやつがほしい、おもちゃがほしい場合には、名前を呼んでも飼い主さんの手元(欲しいもの)を見ていることが多いです。

それを利用して、意図的に飼い主さんの目の位置に持ってきましょう。そして、少しずつ手の位置をずらしていき、視線があった時だけ、手に持っているものを与えます。そうすることで少しずつ、アイコンタクトができるようになります。

犬が見やすい高さで練習

犬が座った状態で、飼い主が立った状態では犬から飼い主さんの顔を見るのは難しいです。特に小型犬など、後ろに下がるか首をめいいっぱいあげないとアイコンタクトできません。

アイコンタクトを教えるときは、犬と視線が合いやすい高さを意識してあげることもポイントです。

子犬の散歩のしつけ

散歩のしつけ方法はいくつかあります。ワクチンが終わるまでは家の中で練習しましょう。お散歩デビューでは家でできていても慣れない環境、初めての環境ではできなくて当然。最初は家の周りを散策する程度で、お散歩のトレーニングは環境に慣れてからがいいでしょう。



引っ張ったら止まる

犬が行きたくてリードを引っ張ったら、その場で立ち止まります。これは呼び戻しのしつけと似ています。行きたいけど、行けない。でも飼い主さんの横に戻ってきたら、歩き出せます。初めは、フードを使って飼い主の横に誘導して、アイコンタクトができたら歩き出すので構いません。

繰り返すことで、誘導がなくても飼い主さんが止まったら自然と横に戻ってくるようになりますし、リードを引っ張らなくなります。

ただしこの時の注意点として、立ち止まった時に犬が引っ張るからと腕を伸ばしたりしてはいけません。リードは少したるむ長さでおへその前で持つことを意識して、そこから動かさないようにしましょう。

横で歩くといいことがある

これは初めからフードを使って、歩く位置を教えてあげる方法です。犬の大きさによっては飼い主さんの姿勢がつらくなりますが、覚えは早いので少しずつ姿勢を正していくことができます。

このときのポイントはフードを持つ手の位置は変えないこと。犬が前に行ったから手も前に出すのではなく、後ろに下がってほしいから手の位置を下げるというようなことはしません。リードで上手くコントロールしながら行いましょう。

余計なことは教えない

子犬のしつけは初めてのことで飼い主さんがわからなくて、知らず知らずのうちに教えたくない行動を覚えさせてしまっていることがあります。

家具をかじる、夜鳴きをするなど、つい反応してしまいたくなる行動ばかり……。「叱る」「構う」「おやつを与える」などはその場の一時しのぎでしかなく、むしろ行動を強化していることになります。

鳴いたら飼い主さんは来てくれる。そう思ったら犬は飼い主さんが来てくれるまで鳴くでしょう。無視をすることもしつけの一つ。犬の気持ちになってしつけを行いましょう。

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