
愛犬と波に乗るドッグサーフィン。犬だけがボードに乗るスタイルと、飼い主と一緒に乗るタンデムサーフィンがあり、全日本選手権はSUPを含む4クラスに分かれています。うちの子にもできる? という不安に答えながら、ライフジャケットやリードなど必要なグッズ、海開き後は犬が入れない海が多いという時期の注意点、最低限のしつけまで紹介します。
この記事のまとめ
- ドッグサーフィンには、犬だけが乗るスタイルと、飼い主と一緒に乗る「タンデムサーフィン」がある
- 日本ドッグサーフィン連盟の全日本選手権は4クラス制で、SUPのクラスからも挑戦できる
- 海開き後の海水浴シーズンは犬が入れない海が多く、狙い目は春と秋
- 必要なのはライフジャケット、濡れてもいいリード、吸水タオルの3つ
- 短頭種・小型犬・子犬・シニア犬は体力の消耗が早いので、波の穏やかな時間帯に短時間から
犬とのサーフィンはドッグスポーツとしても人気

犬とのサーフィン(ドッグサーフィン)とはその名の通り、犬とサーフボードに乗って波に乗るスポーツです。
映画「サーフィンドッグ」でも描かれているとおり、アメリカでは犬のサーフィン大会が開催されるなど、ドッグスポーツとして人気を集めています。日本でも日本ドッグサーフィン連盟が全日本ドッグサーフィン選手権大会を毎年開催しています。
犬とサーフィンの楽しみ方
犬とのサーフィンの楽しみ方は大きく分けて二つ。人と犬とが一緒にサーフボードに乗る「タンデムサーフィン」と、犬だけがサーフボードに乗る「ドッグサーフィン」です。
タンデムサーフィンは飼い主さんと愛犬が一緒に乗ってバランスを取らなければならないので難易度は上がりますが、達成感や喜びは倍になり、お互いの絆を深めることにもつながっていきます。
ドッグサーフィンは犬だけがボードに乗るスタイルで、大会では乗っていた時間や姿勢の美しさ、波の大きさなどが評価されます。
全日本ドッグサーフィン選手権大会には4つのクラスがある
日本ドッグサーフィン連盟が開催する全日本ドッグサーフィン選手権大会は、次の4クラスに分かれています。「うちの子はまだボードに立てない」という場合でも、SUPのクラスから挑戦できます。
| Dog SUPレースクラス | 犬を乗せたSUPでコースを回るタイムレース |
|---|---|
| Dog SUPサーフィンクラス | 犬を乗せたSUPで波に乗る |
| Dogサーフィンクラス | 犬だけがサーフボードに乗る |
| Dogタンデムサーフィンクラス | 飼い主と犬が一緒にサーフボードに乗る |
写真を提供してくださったsurfingdog.bambinaさんに、ドッグサーフィンを始めた理由を聞いてみました。愛犬とサーフィンを楽しむだけでなく、日本ドッグサーフィン連盟で大会の企画と運営もされています。
愛犬のPinoと海まで自転車散歩をしていて、クールダウンのために海で泳いでいました。そんなところに知り合いのサーファーに「ボードに乗せない?」と言われたのがきっかけでドッグサーフィンを始めました。(surfingdog.bambinaさん)
どんな犬でもサーフィンできる?
実際に愛犬と一緒にサーフィンを体験してみたいと思っても「うちの子は上手く乗れるかしら……」と不安に思う飼い主さんもいると思います。
まずは、水に濡れても平気かどうか事前に確認しておきましょう。犬種の中では、ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバー、フラットコーテッドレトリーバーといった「レトリーバー種」や「プードル種」などは水中に落ちた獲物を取ってくる犬として活躍していたこともあり、水が得意な犬種といえます。
しかし、水が得意な犬種でも苦手な子もいますし、波や波の音を怖がってしまう子もいるでしょう。思い立ってできることではありませんので、「愛犬と一緒にサーフィンを趣味にしたい」というのであれば、まずは海という環境に慣らすことが大切です。そして、ライフジャケットやサーフボードなど、犬ができそうなところから少しずつ慣れさせていく必要があります。
鼻ぺちゃの犬種や小型犬は特に慎重に
フレンチブルドッグやパグなどの短頭種は、体の構造上あまり泳ぎが得意ではありません。呼吸もしづらく、体力の消耗も早いため、ライフジャケットを着けたうえで短時間から試しましょう。
小型犬や子犬、シニア犬も同じです。波に押されて体力を消耗しやすいので、波の穏やかな時間帯を選び、飼い主さんが足の着く範囲から始めてください。
犬とサーフィンをするとき必要なものと注意点

サーフボードの大きさもいろいろ
サーフボードにはいくつかの種類がありますが、大きく分けると三つです。「ショートボード」「ファンボード」「ロングボード」とあり、大きなボードの方が安定感があり初心者の人でも乗りやすいという特徴があります。しかし、大きいボードほど重さも増えますので、どんなボードが自分にあっているのかお店の人に相談するといいでしょう。
また、サーフィン経験者であっても、犬とのサーフィンとなるとボードの大きさや犬の大きさによっては乗れないこともあります。今持っているボードの適正体重などを改めて確認してみましょう。
サーフィンで必要な犬グッズ
基本的に犬にサーフィンをさせる場合には、ライフジャケットを着用させることと濡れてもいいリードが必要です。その他、吸水タオルや移動中に使用する首輪やハーネス、リード、お散歩グッズも忘れずに持って行きましょう。
「マンダリンブラザーズ」のライフジャケット
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デザインも機能面も優秀なマンダリンブラザーズのライフジャケットがおすすめです。背中の持ち手があるので、海に落ちた愛犬をボードに引き上げるときにも使えます。
「WOLFGANG MAN & BEAST」のリード
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ペトコト社員犬のコルクもアウトドアのお出かけに愛用しています。車のシートベルトと同じ素材で作られていて、伸縮性と撥水性に優れているため、SUPやリバーウォークなどにもおすすめです。一度持つと忘れられない手に馴染む感触は病みつきになること間違いなしです。
犬用タオル
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海から上がったあとは吸水タオルで体を拭いてあげましょう。海水が被毛に残ったままだと皮膚のトラブルにつながるので、可能であれば真水で洗い流してから拭くのが理想です。
飼い主ができないことを犬に教えるのは難しい
犬にサーフィンをさせる場合、飼い主さんが海で泳げ、サーフィンがある程度できるようになっている必要があります。万が一、犬が溺れてしまったとき助けられるようにしておきましょう。
犬の入れる海と時間帯の確認
犬と入れる海かどうかの確認は忘れないようにしましょう。日本では多くの場合、海開き後の海水浴シーズン中は犬を海へ入れることが禁止されています。
逆にいえば、海水浴シーズンを外した春や秋のほうが、犬と海に入れる可能性は高いということです。シーズンにかかわらず、犬OKの場所でも排泄の処理やリードを放さないなど、他の人に迷惑をかけないようにマナーを守りましょう。
やけど・熱中症・脱水症状の危険
夏の海は気温も高く砂浜も熱いため犬用の靴をはかせてやけどを防止したり、熱中症や海水の誤飲による脱水症状に気を付けたり、十分な配慮をしてあげる必要があります。
砂浜の温度は、気温が30℃を超えると50℃以上になることもあります。手の甲を5秒あてて熱いと感じたら、その時間帯は犬を歩かせないのが安全です。
犬とのサーフィンで必要なしつけ
犬にサーフィンをさせるには、ある程度しつけができていることが求められます。
- 人や物を極度に怖がらないといった社会化ができている
- 飼い主から離れていかない
- 呼び戻しができる
- 水を怖がらずに泳げる
海にはたくさんの人がいますし、パラソルが立っていたりレジャーシートを敷いていたりすれば、風ではためく音がすることもあります。中にはそういった音やモノを怖がる犬もいます。その場合にはまず、環境に慣れさせることが必要です。
環境も泳ぐことも平気な犬であっても、リードを放したらすぐにどこかに行ってしまったり、呼んでも戻ってこなかったりといった場合はきちんとしつけが必要です。特にサーフィン中はリードを持たない方がお互いバランスが取りやすいですし、海に落ちたときにも安全です。陸に着いたからと飼い主さんのそばから離れていってしまっては困ります。
また、海には犬が苦手な人もいますし、他の利用者の迷惑になることもあります。マナーを守れず、ケガをさせてしまったり迷惑をかけてしまったりすると、犬を連れて海へ入ることができなくなってしまうこともあります。みんながサーフィンを楽しめるように、最低限のしつけはしておきましょう。
サーフィン以外の、犬と楽しめるウォータースポーツ

犬とのサーフィンには憧れるけれど、難易度が高いと諦めている飼い主さんもいるかもしれません。そんな方にはSUPやカヌーがおすすめです。
SUPはサーフボードよりも大きく安定感のあるボードで、海だけでなく湖など落ち着いた場所でも体験できます。カヌーは海用と川用がありますので、愛犬の性格や水への反応を考慮して体験してみるのもいいですね。
どちらも犬同伴OKのツアーがあり、ライフジャケットの持参が条件になっていることが多いので、申し込む前に条件を確認しておきましょう。詳しくは以下の関連記事をご覧ください。
さいごに

コミュニケーションをとりながら一つのことを一緒に行うことで、愛犬と飼い主さんとの絆を深めてくれるでしょう。
しかし、どんなに憧れるものであっても、嫌がっている犬に無理やりやらせてはいけません。どんなものなら愛犬と一緒に楽しむことができるか、いろいろ試してすてきな趣味ができるといいですね。


