犬はパクチーを食べても大丈夫? 成分・与える際の注意点など解説

犬はパクチーを食べても大丈夫? 成分・与える際の注意点など解説

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パクチーは、「コリアンダー」「香草」とも呼ばれる薬味的存在です。その独特の香りは好む人を選びますが、クセになる人も多くいます。パクチーファンのなかには、愛犬にも食べさせたいと思う人がいるかもしれません。パクチーは犬が食べても大丈夫な食材です。今回は、パクチーに含まれる栄養素と期待できる効果や、与える際の注意点を紹介します。

犬はパクチーを食べても大丈夫

パクチー

パクチーはカリウムやβカロテン、鉄、食物繊維などを含み、犬が食べても大丈夫な食材です。独特な匂いは好き嫌いがわかれ、遺伝子の違いによるものと考えられています。パセリや三つ葉、ニンジンなど同じセリ科のアレルギーがある場合は注意が必要です。

パクチー 三つ葉 パセリ 大葉
エネルギー 23kcal 12kcal 34kcal 32kcal
カリウム 521mg 500mg 1000mg 500mg
βカロテン 3930μg 3200μg 7400μg 11000μg
1.8mg 0.9mg 7.5mg 1.7mg
食物繊維 2.8g 2.3g 6.8g 7.3g
※各100g当たり、参照:「FOODDATA CENTRAL」(USDA)、「食品成分データベース」(文部科学省)

皮膚や被毛の健康維持

パクチーに含まれるビタミンB2には、粘膜や皮膚、被毛を健康に保つ効果があります。不足すると皮膚のかゆみや口内炎などにつながることがあります。

免疫力アップ

パクチーには、抗酸化作用がある栄養素「βカロテン」が多く含まれています。βカロテンは免疫力を高めてくれるので、ガンや心臓病の予防などに効果的といわれています。

またβカロテンは摂取すると、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは、皮膚のターンオーバーを調整するなどの役割を持っています。

血圧の維持・代謝アップ

パクチーに多く含まれるのがカリウムです。カリウムはミネラルの一つで、塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持してくれます。また利尿作用があり、体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。

消化吸収の促進

パクチーといえば、あの独特の香りが特徴です。そんなパクチーの香りの正体が、リナロール・ゲラニオール・ボルネオールといわれる成分です。これらは精油の成分で、消化吸収を促す働きがあります。

パクチーの与え方

パクチー

愛犬に与える際には、消化しやすいように細かく刻んでごはんにトッピングしてあげましょう。ただし、人と同じくパクチー特有の香りを嫌がる犬もいます。無理に与えることはやめましょう。

また、うまく消化ができず下痢などの症状がみられる場合もあるので注意してください。


パクチー以外に食べられるハーブ

ミント

すっと爽やかな香りのミントは、口臭対策に良いといわれています。愛犬の口臭ケア商品には、ミントを使用しているものもあるので、気になる人はぜひ試してみてください。


バジル

抗酸化作用があるβカロテンが豊富に含まれています。その他、血圧の維持・代謝アップが期待できるカリウムや、止血・丈夫な骨を形成するなどの働きをするビタミンKが含まれています。


ローズマリー

ローズマリーには、抗アレルギー作用と抗炎症作用を持った「ロスマリン酸」と呼ばれる成分が多く含まれています。


しそ(大葉)

大葉には、ビタミン類、βカロテン、カリウムなどさまざまな成分が含まれており、消化を助けるほか、疲労回復などに役立ちます。


カモミール

カモミール

利尿作用や口臭予防のほか、リラックス効果が期待できます。

ローズヒップ

ローズヒップ

ローズヒップは赤い小さな実ですが、抗酸化作用が高く、免疫力アップに効果的なビタミンCが豊富です。

オレガノ

オレガノ

爽やかな香りが特徴のオレガノには、「チモール」「カルバクロール」という抗菌作用がある成分が含まれています。また、抗酸化作用消化促進などの効果が期待できます。


まとめ

砂を掘ったあとの犬

皮膚や被毛の健康維持、免疫力アップなどの効果が期待できる
犬に与える際には細かく刻んでごはんにトッピングして
パクチー以外にも食べられるハーブがある
パクチーは犬が食べても大丈夫な食材ですが、犬が食べないといけない食材ではありません。嫌がったり、食べたあとに気になる症状が出たりした場合は、無理に与えないようにしましょう。もちろん、与え過ぎにも注意してくださいね。


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