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ドッグダンスで愛犬との絆をアップ!ダンス教室のメリットやコマンドについて経験者が紹介

川本ちひろ

ライター

ドッグダンスで愛犬との絆をアップ!ダンス教室のメリットやコマンドについて経験者が紹介

犬と一緒に曲に合わせて芸を披露する「ドッグダンス」はドッグスポーツの一つとして人気があります。愛犬と一つずつできることを増やして、大会に挑戦することは絆も深まります。筆者も愛犬のポメラニアンとダンスを習い始めて1年ほどたちます。今回はドッグダンス経験者としてドッグダンスの魅力についてお話しさせていただきます。

目次
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この記事のまとめ

  • ドッグダンスは、さまざまな芸(トリック)を音楽に合わせて飼い主と一緒に踊るドッグスポーツ
  • 種目は、トリックを自由に組み合わせる「フリースタイル」と、ヒールワーク中心の「ヒールワーク・トゥ・ミュージック」の2つ
  • 1980年代の終わりごろに海外で始まり、日本ではJKCがFCIのルールに沿った競技大会を開いている
  • 愛犬との信頼関係づくりやストレス解消、運動不足の解消、頭の体操になる
  • まずは「おすわり」「ふせ」「待て」とアイコンタクトを完璧にしてから、スピンやクロスなどのトリックへ進む
  • 最初はプロの教室で習うと、褒めるタイミングや教える順番を学べてスムーズ

ドッグダンスとは

音楽に合わせてダンスをする女性と犬
ドッグダンスをする先生

ドッグダンスとは、さまざまな芸(トリック)を音楽に合わせて飼い主と共に踊るドッグスポーツです。海外では「ドッグダンシング」「ミュージカル・フリースタイル」とも呼ばれています。

競技には大きく分けて2つの種目があります。

  • フリースタイル:スピンや足くぐり、後ろ歩きなど、さまざまなトリックを自由に組み合わせて音楽を表現する種目
  • ヒールワーク・トゥ・ミュージック(HTM):犬が飼い主の横について歩く「ヒールワーク」を中心に演技する種目

どちらも、飼い主と愛犬が息を合わせて一つの演技を作り上げるのが魅力です。

ドッグダンスの歴史

飼い主と踊る犬

ドッグダンスは、1980年代の終わりごろに、カナダやイギリス、アメリカ、オランダなどで、オビディエンス(服従訓練)の「ヒールワーク」を音楽に合わせて見せるデモンストレーションが行われたのが始まりといわれています。1991年にはカナダで最初の団体が作られ、イギリスでは1990年代はじめに、世界的なドッグショー「クラフツ」でヒールワーク・トゥ・ミュージックが披露されました。

その後、各国で競技会が開かれるようになり、国際的な畜犬団体であるFCI(国際畜犬連盟)の世界選手権も2010年から開かれています。日本でも、ジャパンケネルクラブ(JKC)がFCIのルールに沿ったドッグダンス競技大会を開くなど、「アジリティー」や「ディスク」と同じように、ドッグスポーツとして広まりつつあります。

ドッグダンスのおすすめポイント(実体験)

ドッグダンスは楽しむだけでなく、ほかにも良いことがあります。4つのポイントに分けて紹介します。

1. 愛犬との信頼関係を築く

飼い主を見上げるポメラニアン

1つの目的に向かって1人と1匹で切磋琢磨するため、より深い信頼関係が築けます。ドッグダンスの基本は、愛犬とのアイコンタクトです。

アイコンタクトがしっかりできるようになっていると、指示を出しやすくなりますし、ワンちゃん自身も「次はどんな指示が出るかな?」と集中してくれます。

またドッグダンスを始めると、愛犬と接する時間がとても濃くなります。普段ご飯の時間や散歩の時くらいしか愛犬にかまってあげられなかった方も、その時間もダンスのレッスンになりますので、圧倒的にコミュニケーションが多くなります。

2. お互いにとって良いリフレッシュに

お互いに体を動かしながら頭も使うので、とても良い気分転換になります。スローテンポ、アップテンポ、社交ダンスからヒップホップまで、さまざまなジャンルから飼い主と愛犬に合った音楽で踊るので、愛犬が若くてまだまだ元気なら、激しいダンスで飼い主さんもダイエットになるかもしれません。

3. 愛犬のストレス解消と運動不足の解消に

ワンちゃんにとって、体を動かすことはストレス解消につながります。ドッグダンスを行うと、大好きな飼い主と一緒に目的を持って楽しく過ごすことができますし、やり方によってはしっかり体も動かしますので、ワンちゃんのストレス解消になります。

体を十分に動かすと夜はぐっすり眠れますし、頭も使うので、退屈から来る問題行動の予防にも役立ちます。肥満気味のワンちゃんの運動不足の解消にもなるでしょう。

4. 体と頭を一緒に使える

ダンスがステップアップしていくと、後ろ歩きなど、後ろ足を意識して動かす動作が必要になってきます。犬は走る時もジャンプする時も前足に比重を置いて動くことが多いので、普段の生活ではあまり使わない体の使い方を覚えることになります。

また、ダンスの練習の時は集中して指示をよく聞き、新しいトリックを覚えていきます。体と頭を一緒に使うので、愛犬にとって良い頭の体操にもなります。

教室に通わないとできない?ドッグダンスのやり方

飼い主の前で踊る犬

ドッグダンスは必ずしも教室に通わなければいけないわけではありません。しかし、最初はプロの方に習う方がスムーズにトレーニングを行うことができるのでおすすめです。

しつけ教室や犬の幼稚園に通ったことのある飼い主さんは経験があると思いますが、プロのトレーナーさんはワンちゃんを褒めるのが非常に上手です。ドッグダンスはトリックをいくつもつなげて音楽に合わせてダンスに見せていくスポーツのため、しかるべきタイミングで瞬時に褒められると、ワンちゃんもトリックを早く覚えやすくなります。

自己流でドッグダンスをすることも可能ですが、ステップアップしていったときに「このコマンドを先に教えておくべきだった」などと思っても、後から修正をするのが難しい場合があります。また、家で愛犬とマンツーマンで自己流でトリックを教えていると、ついつい根を詰めすぎる可能性もあります。教室だと先生がいて、場合によっては仲間がいますので、自分の教え方が良いのかなどを客観的に見ることができます。

ドッグダンスの自宅でできる方法

おすわりをする柴犬

家でできるドッグダンスから大会出場までを紹介します。

ドッグダンス初級編

まずは、ドッグダンスの土台になる基本のコマンドから始めましょう。

ドッグダンスで使うコマンド

基本中の基本ですが、「おすわり」「ふせ」「待て」もトリック(芸)です。

まずはこれらの基本的なコマンドを完璧にしましょう。それらができたら、スピンやバーン(銃で撃つふりをしたらバタッと倒れる)なども徐々に教えていきます。

そして、このような基本のコマンドに関しては、口頭で伝えるだけでできている子は、ハンドサインだけでもできるようになっておくと、声を出さなくても動いてくれるので遠くにいてもコマンドに従えるようになります。

家でできるドッグダンスの教え方

ドッグダンスは基本ノーリードで行うので、家の中は格好の練習場所です。基本動作がしっかりできているワンちゃんでしたら、まず目標とする動作を決めます。

そして、手におやつを持ち、コマンドをかけながら誘導して教えてあげましょう。スピンやターンなどは比較的教えやすいと思います。

お散歩中にできるドッグダンスの教え方

愛犬を右もしくは左側の足に沿って歩かせる「ヒール(ついて)」の練習です。リードを短く持ち、歩くスピードをそろえて、飼い主さんが早歩きしたら一緒に早歩き、飼い主さんがゆっくり歩いた時はゆっくり歩く、飼い主さんが立ち止まったら立ち止まるなど、基本的な歩き方をまずできるように練習しましょう。

また、ワンちゃんの中には、家ではコマンドを聞くのに外に出た途端、注意散漫になってしまい何もできなくなってしまう子もいます。そういった場合には、まず外でしっかりアイコンタクトを取れるように練習しましょう。アイコンタクトができるようになったら、基本の「おすわり」「ふせ」なども外で練習してみましょう。

ドッグダンス中級編

基本のコマンドができるようになったら、ダンスらしい技にも挑戦してみましょう。

ドッグダンスの技、トリックの種類

比較的よく見るのがお辞儀のポーズです。ダンスの最初や終わりの時にも使えるので、覚えさせておくととても便利です。あとは前足をクロスさせるトリックもとってもかわいいです。今回は筆者の愛犬がクロスを習得するにあたっての練習の仕方を紹介します。

  1. まず初めにシリコンのコースターを目の前に置き、右前足でタッチしたら褒めるを繰り返します(左前足でタッチしたら何も言わず、コースターをずらします)。
  2. コースターを右前足でタッチする=褒められる、おやつがもらえると愛犬がわかったなと確信したら、次はコースターを左前足の外側に置きます(ここで近いからと言ってまた左前足でタッチしたら、何も言わずにコースターを愛犬の前に置きましょう)。
  3. しばらく繰り返していると、右前足でタッチしようとクロスします。その瞬間、大いに褒めましょう。
  4. 前足クロスの動作を自然とできるようになってきたら、そこにコマンドをつけます。クロスした瞬間に「クロス」と言ってご褒美をあげます。これを繰り返していくと、「クロス」と言っただけで前足クロスをしてくれるようになります。

また、ハンドラーがまっすぐ歩く時に、足の間を八の字に歩くというのもよく使われる技です。高度になってくると、後ろ歩きで八の字歩きができるワンちゃんもいます。

ドッグダンス上級編

トリックをいくつもつなげて踊れるようになったら、競技会への出場を目標にするのもおすすめです。

ドッグダンスの競技会、大会

日本では、ジャパンケネルクラブ(JKC)が、FCIのルールに沿った「ドッグダンス競技大会」を開いています。2026年10月の第4回大会では、フリースタイルとヒールワーク・トゥ・ミュージックの2種目が行われ、ビギナーからアドバンスドまでのクラスに分かれて競いました。審査員には海外の国際審査員が招かれ、海外の大会に派遣する選手の選考も兼ねています。

ダンスする女性と犬
ドッグダンスをする先生

世界大会では、FCIが「ドッグダンシング世界選手権」を毎年開いています。2026年はイタリア・ボローニャで、FCIの国際的なドッグショー「ワールドドッグショー」に合わせて開かれ、フリースタイルとヒールワーク・トゥ・ミュージックに加えて、障がいのある人のための「パラ」部門も初めて行われました。

ドッグダンスの教室

ドッグダンスを教えてくれる教室を紹介します。

教室名 場所 レッスンの形
ペットスタジオ ホッチ 埼玉県入間市(ジョンソンタウン) ドッグダンスコース(土日)
WanByWan 東京都世田谷区周辺 出張プライベートレッスン、オンラインレッスン
DOGGYM Shake! 大阪府堺市・大阪狭山市 レッスン、競技会向けセミナー

これらの教室のトレーナーさんたちは、ご本人と愛犬も競技会で活躍されている方が多く、初心者から競技レベルを目指す方まで指導ができる方々です。

ほかのドッグスポーツやしつけもチェック

ドッグダンスのほかにも、愛犬と一緒に楽しめるドッグスポーツはたくさんあります。基本のしつけとあわせてチェックしてみてください。

さいごに|ドッグダンスは愛犬とのコミュニケーションに!

踊りたそうに見上げる犬

愛犬と一緒に楽しみながら、しつけにもつながる。それが叶うドッグダンスは、とっておきのコミュニケーションツールになりそうです。運動機能に問題がないワンちゃんにぜひおすすめです。シニア犬や関節に不安のある子は、かかりつけの獣医師に相談してから始めると安心です。