ドッグダンスで愛犬との絆をアップ!ダンス教室のメリットやコマンドについて経験者が紹介
犬と一緒に曲に合わせて芸を披露する「ドッグダンス」はドッグスポーツの一つとして人気があります。愛犬と一つずつできることを増やして、大会に挑戦することは絆も深まります。筆者も愛犬のポメラニアンとダンスを習い始めて1年ほどたちます。今回はドッグダンス経験者としてドッグダンスの魅力についてお話しさせていただきます。
ドッグダンスとは
ドッグダンスをする先生
ドッグダンスとは、さまざまな芸(トリック)を音楽に合わせて飼い主と共に踊るドッグスポーツです。
ドッグダンス の歴史
ドッグダンスは1980年代にイギリスやカナダで、オビディエンス(服従訓練)を、音楽をバックに行ったデモンストレーションが最初だったといわれています。
その後、1990年代には欧米各国で突出したフリースタイラー(フリースタイルをする人)たちが現れ、2000年代にかけては各国でフリースタイルの競技団体が立ちあがり、競技会が開催されるようになってきました。
現在は日本でも「アジリティー」や「ディスク」と同じように、人気のあるドッグスポーツとして広まっています。
ドッグダンスのオススメポイント(実体験)
ドッグダンスは楽しむだけでなく他にも良いことがあります。4つのポイントに分けて紹介します。1. 愛犬との信頼関係を築く
1つの目的に向かって1人と1匹で切磋琢磨するため、より深い信頼関係が築けます。ドッグダンスの基本は、愛犬とのアイコンタクトです。
アイコンタクトがしっかりできるようになっていると、指示を出しやすくなりますし、ワンちゃん自身も「次はどんな指示が出るかな?」と集中してくれます。
またドッグダンスを始めると、愛犬と接する時間がとても濃くなります。普段ご飯の時間や散歩の時くらいしか愛犬にかまってあげられなかった方も、その時間もダンスのレッスンになりますので圧倒的にコミュニケーションが多くなります。
2. お互いにとって良いリフレッシュに
お互いに体を動かしながら頭も使うので、とても良い気分転換になります。スローテンポ、アップテンポ、社交ダンスからヒップホップとさまざまなジャンルから飼い主と愛犬に合った音楽で踊るので、愛犬が若くてまだまだ元気なら激しいダンスで飼い主さんもダイエットになるかもしれません。3. 愛犬のストレス解消とダイエットにも
ワンちゃんにとって一番のストレス解消方法は、体を動かすことです。ドッグダンスを行うと、大好きな飼い主と一緒に目的を持って楽しく過ごすことができますし、やり方によって非常に体も動かしますので、ワンちゃんのストレス解消になります。体を十分に動かすと夜はぐっすり眠れますし、頭も使うので、問題行動も起こりにくくなります。そしてもちろん、肥満気味のワンちゃんにはダイエット効果も見込めます。
4.愛犬の認知症予防
ダンスがステップアップしていくと、後ろ足を意識的に動かす動作が必要になってきます。犬にとって走る時もジャンプする時も基本的に前足の方に比重を置いて動くので、この後ろ足を意識的に使うというのは知育的にも大変良いとされています。また、ダンスの練習の時は、集中して指示をよく聞きますので認知症の予防にも効果が期待できます。教室に通わないとできない?ドッグダンスのやり方
ドッグダンスは必ずしも教室に通わなければいけないわけではありません。しかし、最初はプロの方に習う方がスムーズにトレーニングを行うことができるのでおすすめです。
しつけ教室や犬の幼稚園に通ったことのある飼い主さんは経験があると思いますが、プロのトレーナーさんはワンちゃんを褒めるのが非常に上手です。ドッグダンスはトリックをいくつもつなげて音楽に合わせてダンスに見せていくスポーツのため、然るべきタイミングで瞬時に褒められるとワンちゃんもトリックを早く覚えやすくなります。
自己流でドッグダンスをすることも可能ですが、ステップアップしていったときに「このコマンドを先に教えとくべきだった」などと思っても後から修正をするのが難しい場合があります。また、家で愛犬とマンツーマンで自己流でトリックを教えていると、ついつい根を詰めすぎる可能性もあります。学校だと先生がいて、場合によっては仲間がいますので自分の教え方が良いのかなどを客観的に見ることができます。
ドッグダンスの自宅でできる方法
家でできるドッグダンスから大会出場までを紹介します。
ドッグダンス初級編
ドッグダンスで使うコマンド
基本中の基本ですが、「おすわり」「ふせ」「待て」もトリック(芸)です。まずはこれらの基本的なコマンドを完璧にしましょう。それらができたらスピンやバーン(銃で撃つふりをしたらバタッと倒れる)なども徐々に教えていきます。
そして、このような基本のコマンドに関しては口頭で伝えるだけでできている子はハンドサインだけでもできるようになっておくと、声を出さなくても動いてくれるので遠くにいてもコマンドに従えるようになります。
家でできるドッグダンスの教え方
ドッグダンスは基本ノーリードで行うので家の中は格好の練習場所です。基本動作がしっかりできているワンちゃんでしたらまず目標とする動作を決めます。そして、手におやつを持ちコマンドをかけながら誘導して教えてあげましょう。スピンなどは比較的教えやすいと思います。
お散歩中にできるドッグダンスの教え方
愛犬を右もしくは左側の足に沿って歩く「ヒール(ついて)」の練習です。リードを短く持ち歩くスピードを揃えて飼い主さんが早歩きしたら一緒に早歩き、飼い主さんがゆっくり歩いた時はゆっくり歩く、飼い主さんが立ち止まったら立ち止まるなど、基本的な歩き方をまずできるように練習しましょう。また、ワンちゃんの中には家ではコマンドを聞くのに外に出た途端、注意散漫になってしまい何もできなくなってしまう場合もあります。そういった場合にはまず外でしっかりアイコンタクトを取れるように練習しましょう。アイコンタクトができるようになったら基本の「おすわり」「ふせ」なども外で練習してみましょう。
ドッグダンス中級編
ドッグダンスの技、トリックの種類
比較的よく見るのがお辞儀のポーズです。ダンスの最初や終わりの時にも使えるので覚えさせておくととても便利です。あとは前足をクロスさせるトリックもとっても可愛いです。今回は筆者の愛犬がクロスを習得するにあたっての練習の仕方を紹介します。- まず初めにシリコンのコースターを目の前に置き、右前足でタッチしたら褒めるを繰り返します(左前足でタッチしたら何も言わず、コースターをずらします)。
- コースターを右前足でタッチする=褒められる、おやつがもらえると愛犬がわかったなと確信したら……
- 次はコースターを左前足の外側に置きます(ここで近いからと言ってまた左前足でタッチしたら何も言わずにコースターを愛犬の前に置きましょう)。
- しばらく繰り返していると、右前足でタッチしようとクロスします。その瞬間、大いに褒めましょう。
- 前足クロスの動作を自然とできるようになってきたらそこにコマンドをつけます。クロスした瞬間に「クロス」と言ってご褒美をあげます。これを繰り返していくと「クロス」と言っただけで前足クロスをしてくれるようになります。
また、ハンドラーがまっすぐ歩く時に足の間を八の字歩きするというのもよく使われる技です。高度になってくると後ろ歩きで八の字歩きができるワンちゃんもいます。
ドッグダンス上級編
ドッグダンスの競技会、大会
日本ではドッグダンスを正式な競技として毎年春と秋に開催している「OPDES」というアジリティーやオビディエンスもやっている団体があります。また、2014年から毎年ヨーロッパからジャッジを招いてヨーロッパのチャンピオンシップのルールを採用してコンペを開いているのは、「Dog Dance Japan」です。ドッグダンスをする先生
FCI(世界畜犬連盟)が主催するドッグショーやアジリティーの世界大会は毎年ありますが、ドッグダンスもここ数年は毎年開催されています。2016年はモスクワ、2017年がドイツ、2018年はオランダです。
関連リンク:FCI DOGDANCE
ドッグダンスの教室
ドッグダンスを教えてくれる教室を紹介します。- 東京都練馬区にある教室:ペットスタジオ ホッチ
- 東京都八王子市にある教室:Sunny Side Dogs(サニーサイドドッグズ)
- 東京都世田谷区周辺地域出張レッスン:WanByWan
- 東京都港区にある教室:南青山ファミリーナガーデン
- 大阪府大阪狭山市にある教室:DOGGYM Shake!
これらのスクールのトレーナーさんたちは、ご本人と愛犬も、日本の大会だけにとどまらず幅広く活躍されてる方が多く、初心者から競技レベルを目指す方まで指導ができる方々です。
愛犬のトレーニングにオススメのおやつ
PETOKOTO FOODS おやつは四国産若どりや鹿児島県産の紫いも、青森県産のりんごなど国産食材をふんだんに使用し、獣医師が監修した保存料無添加のおやつです。
- 全犬種・全年齢が対象!
- フリーズドライ製法なので常温保存可能!
- ジッパー付きのパッケージで散歩のお供にも!
水に浸すと食材本来の歯応えに戻るため子犬からシニア犬まで楽しんでいただけます。
※おやつやトッピングとして与える場合、与える量は1日の最適カロリー量の10%以内になるようにしてください。1日の最適カロリー量はペトコトフーズの「フード診断」(無料)で簡単にわかります。
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ドッグダンスは愛犬とのコミュニケーションに!
ドッグダンスとはさまざまな芸(トリック)を音楽に合わせて飼い主と共に踊るドッグスポーツ
信頼関係の構築やストレス解消、ダイエット、認知症予防にもなる