
犬におからを食べても大丈夫!ダイエットにおすすめ、でも注意点もあります
人間のダイエットでもよく用いられる、おから。犬用の商品もあり、基本的には健康に良いものですが、食べさせすぎなどで病院にかけこむ例もあるなど、やはり注意は必要です。大切な愛犬のために、うまく活用するにはどうしたら良いか、注意するべき点などについて解説します。
おからは犬が食べても大丈夫

おからは食物繊維やタンパク質、カルシウム、リノール酸を多く含み、犬が食べても大丈夫な食材です。
おから(生) | 鶏ささみ(茹で) | さつまいも(蒸し) | キャベツ | |
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エネルギー | 88kcal | 121kcal | 129kcal | 21kcal |
タンパク質 | 6.1g | 29.6g | 0.9g | 1.3g |
炭水化物 | 3.2g | 3.1g | 29.7g | 3.8g |
リノール酸 | 1700mg | 75mg | 39mg | 13mg |
カルシウム | 81mg | 5mg | 40mg | 43mg |
食物繊維 | 11.5g | 0g | 3.8g | 1.8g |
※各100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)
おからは大豆を絞った残りかす
おからとは、豆腐のもととなる豆乳を絞ったあとに残る、大豆の絞りかすのことをいいます。関東では、その白い花のような見た目から「卯の花」と呼ばれたり、関西では「雪花菜」や「きらず」とも呼ばれています。豆腐屋さんやスーパーで売られ、とても安価な家庭の味方。栄養たっぷりで保水力も高いことから、様々な食品、製品に活用されています。
犬におからを与える際の注意点

総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。
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食べすぎると消化不良や下痢の原因に
不溶性の食物繊維は少量であれば腸内の環境改善に効果的ですが、大量にあげるのは危険です。雑食ではあるものの肉を主食としてきた犬は、消化に適した酵素を十分にもっておらず、一度に大量に与えてしまうと消化不良や下痢を引き起こしてしまいます。大豆アレルギーには要注意
大豆アレルギーに限った話ではありませんが、生まれつきの体質による先天性のアレルギーと、長い期間同じ食材を食べて発症してしまう後天性のアレルギーがあります。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。- 下痢
- 嘔吐
- 肌をかゆがる
- 目の充血
食物性アレルギーの場合、原因となるものを取り除いてあげれば問題ありませんが、アレルギーは摂取後すぐに症状が現れる訳ではなく1カ月後という場合もあります。そのため何の食材が原因か分かりづらいことが多いので、アレルギー症状が疑われたら動物病院で検査をすることをおすすめします。
犬におからを与えるメリット
デトックス&健やかな腸内へ
おからには、驚くことにごぼうの2倍とも言われる食物繊維が含まれています。中でも多くをしめる「セルロース」という食物繊維は水に溶けない性質を持ち、良質な便のもとになって便秘改善に期待されます。さらに不純物をからめとりながら腸管を進むため、腸内をピカピカにお掃除してくれます。またオリゴ糖は善玉菌であるビフィズス菌のエサとなり、その数を増やすことで悪玉菌を抑制、腸の運動を活性化させてくれます。
ダイエットの一助に
タンパク質を含み、豊富な食物繊維のおかげで腹もちが良く少量でも満足感を感じることができることから、愛犬のダイエットに活用する方も多いようです。ドッグフードの量を減らし、代わりに少量のおからを加えることでカロリーを抑えられます。また消化管が元気になり活性化すると、内臓脂肪が燃えやすくなるという嬉しいメリットも。ただおから自体のカロリーがとても低いというわけではありませんし、あげすぎは消化不調などのもとになりますので、あげる量には注意をしてあげてください。
YouTubeのPETOKOTOチャンネルでは、獣医師の佐藤先生が犬のダイエットについて解説した動画を公開しています。あわせてご覧ください。
おからの成分

たんぱく質
たんぱく質は、アミノ酸が鎖状になってできたものです。たんぱく質は、消化されることで、アミノ酸に分解され、小腸から体内に吸収されます。そのため、肉食動物の猫や、肉食動物に近い雑食性動物の犬にとって、たんぱく質はエネルギー源とされています。ナトリウムとカリウム
カリウムとナトリウムはバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして体内の恒常性を保つ働きがあります。カルシウム
カルシウムは、別名「天然の精神安定剤」とも呼ばれています。骨や歯を丈夫にするだけではなく、神経や筋肉の活動を円滑に進むようにサポートをする役割があります。マグネシウム
マグネシウムは体内にある300以上の酵素を助ける働きを持つミネラルです。子犬・成犬ともに、100gあたり0.04%〜0.3%のマグネシウムを摂取することが理想的とされています。リン
リンは歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。食物繊維
食物繊維には、便質を改善し便通を促す不溶性繊維と腸内の不要なものを排出する水溶性繊維があります。私たち人間と同様、犬にとっても腸内環境を整えてくれる大切な成分の一つです。注意すべき成分もあり

おからは、植物が生きる本能として捕食者から逃れるために持つ「植物毒」と呼ばれるアミノ酸を有しています。
毒というととても怖いと感じてしまうかもしれませんが、ふぐや蛇の毒のような性質ではなく、灰汁抜きで大幅に削減することができるため、少量であれば問題はありません。どうしても気になる場合は、発酵させ毒素が抜けた納豆を与えましょう。
まとめ

犬はおからを食べても大丈夫!
腸内環境を整え、ダイエットにも期待
食べすぎると消化不良や下痢の原因に
大豆アレルギーには要注意
犬には犬用のおからがオススメ
なお本稿は以下を参照して執筆しています。

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