【獣医師執筆】犬はドッグフードの味が分かる?人間が食べても美味しいごはんを紹介
犬はドッグフードの味をどのように感じているのでしょうか?試しに食べてみたいけど、人間が食べるのは危険じゃないの?と思っている方も少なくないはず。犬が「美味しい」をどのように感じているのか解説します。
ドッグフードの味とは
みなさんは普段から愛犬のごはんを試食していますか?「犬のごはんだから人間は食べないよ」と言う方も多いと思いますし、その通りだとは思いますが、ペトコトフーズのお客さまからは「美味しそうだから自分でも食べてみた」「いつも試食して味を確かめている」という声を頂くことがあります。
スタッフも品質を確かめるためにいつも試食していますし、新商品を開発する際は社員みんなで試食会をしています。最近ではフレッシュキャットフードの試食会を実施したばかりです。ペトコトフーズを使ってハンバーグや餃子を作ったこともありました(※)。食べてみたレビューはこちらをぜひご覧ください。
ペトコトフーズは私たちと同じ品質の食材を調理していますので、ビーフ、ポーク、チキン、フィッシュのどのメニューも食材本来の味がします。
※ペトコトフーズはペットのために作られたごはんであり、開発スタッフは品質を確かめるために試食しています。人間のごはんの代わりにすることはできません。
なぜドライフードのドッグフードの味はまずい?
普段ドライフードを与えている飼い主さんは、「茶色い豆粒を食べる気にはならないな」と思うかもしれません。ドライフードは食材を粉末にして混ぜ合わせ、200℃前後の超高温で焼き固めたものです。栄養バランスが調整されたクッキーをイメージしてもらえるといいかもしれません。
ペトコトフーズのようなフレッシュドッグフードであれば材料として何が使われているか目で確認することもできますが、茶色いドライフードからは何が使われているのか知ることはできません。さらには、安いドライフードには食いつきを良くするために動物性油脂でオイルコーティングされていたり、香料や着色料、酸化防止剤などの添加物が使われていたりします。
何を使ってどうやって作られているのかわかりにくいからこそ、ドライフードを食べるのは危険ではないかと抵抗を感じてしまう人が多いのかもしれません。
犬がドッグフードの味に飽きるのはなぜ?
ドッグフードを食べない理由として、「病気や老化で食欲が無い」「食欲はあるが食べない」という二つの理由が考えられます。後者は飼い主さんの思い込み(実際は食べている)や、犬自身が何か理由があって食べない選択をしている可能性があります。
おやつなどジャンキーなごはんに慣れてしまうと飽きやすくなります。そのため、基本的にはサプリメント以外の添加物は使用していないごはんを食べさせ、おやつは最低限、同じメニューがなくなるまで与え、なくなったら違うメニューを与えるローテーションがおすすめです。
犬はドッグフードの味が分かる?
私たち人間がドッグフードを食べてみるという試みは、犬がドッグフードを美味しいと思っているか知る一つの手がかりになるかもしれません。しかし、犬と人間では味覚が異なるという根本的な事実は知っておかなければいけません。
犬は人間と同様に「甘味」「苦味」「酸味」「塩味」「旨味」の5種類を感じることができますが、味を感じる器官である「味蕾」の数は人間よりも少なく、特に「塩辛さ」はあまり感じられず、味としても好まないと考えられています。
同様に苦味も好みませんが、これは体が毒と感じるからですね。その代わり、犬は甘みを好みます。さつまいもが好きな犬が多いのはこのためです。犬は酸味も好みますが、それは野生で生活していた時代に、食べきれないものを土の中に入れて保存して食べる「腐肉食者」だった名残りだと考えられています。
人間が食べても美味しいドッグフード
犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。新鮮な野菜を犬や猫に与え続けることで、様々ながんに罹るリスクを軽減することが研究で判明していたり、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としても、トッピングとしてもご利用いただけます。
実際に従来のドライタイプのドッグフードよりも、水分がより多く含まれた手作り品質のごはんを食べている犬の方が寿命が3年も長くなることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
まとめ
ドッグフードの味は調理方法によって異なる
ドライフードは食材本来の味が楽しめない
犬の味覚と人間の味覚は異なる
美味しいの基準も異なる
犬と人間で味覚の基準は異なりますが、新鮮なごはんを気持ちの良い環境で食べたいと思う気持ちは変わりません。食事の時間がより楽しいものになるように、ごはん選びから環境づくりまで、愛犬のためになっているか見直してみてください。
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