猫がテーブルの上に乗る3つの理由!乗らないようにするしつけ対策も解説

猫がテーブルの上に乗る3つの理由!乗らないようにするしつけ対策も解説

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テーブルに乗ってしまう猫ちゃんは多いものです。飼い主さんの中には猫ちゃんにテーブルに乗るのをやめてほしいと思う方もいるかもしれません。今回は猫がテーブルに上ってしまう理由や下で寝る理由、乗らないようにするしつけ対策を解説します。

猫がテーブルの上に乗るのはなぜ?

テーブルの上にいる黒猫

猫は運動神経に優れ、高いところでも簡単に上ってしまうので、テーブルに乗ることなんて朝飯前です。テーブルに乗るのが好きな猫ちゃんは多いですが、なぜテーブルに乗ってしまうのでしょうか?

1. 高いところが好き

猫の祖先はリビアヤマネコという野生の猫種で、狩りをして暮らしていました。リビアヤマネコは大きさや見かけは日本にもよくいるキジトラ猫そっくりで、小さな肉食獣です。

獲物を狩る際には待ち伏せ型の狩りをするので、やぶや木の上などに身を隠して獲物が来るのを待っていました。肉食獣といっても捕食される側になることも少なくないため、狭い場所や木の上などに隠れて身を守っていました。

現在、猫は人と暮らすようになって狩りをする必要はなくなりましたが、野生で生きていたときの習性は持ち合わせています。ペットとなった猫も高い場所にいると安心できますし、高い場所が好きであるためにおうちの中であっても高い場所に行きたがります。

テーブルも猫が乗りたくなってしまう高い場所の一つ。しかも安定しているので寝る場所としても最適ですね。目の前にテーブルがあれば、乗りたくなってしまうのです。もしテーブルを掘る場合は気持ちを落ち着かせているからかもしれません。


2. 食べ物の匂いがする

テーブルは人間が食事をする場所ですね。もしテーブルに食べ物の匂いが付いていたりすると、猫はその匂いに誘われてテーブルに乗ってしまうことがあります。人の食べ物に全く興味を示さない子もいますが、興味津々な子もいますし人の食べ物のほうが好きな子もいます。そういう子は余計にテーブルに乗りたくなってしまうでしょう。

テーブルに放置してあった食べ物を食べたら美味しかったという経験をしたことがあれば、何度もテーブルに乗るようになってしまいますので注意が必要です。


3. 飼い主さんの気を引きたい

飼い主さんの気を引きたくてテーブルに乗る子もいます。テーブルに乗れば床にいるより飼い主さんの目線に入りやすいですよね。自分に注目してほしい猫ちゃんは、テーブルに乗って飼い主さんの気を引こうとします。すりすりしてきた場合は甘えているからかもしれません。

テーブルに乗って目の前でくねくねしたり、お尻を向けてきたりする子は、気を引きたいからテーブルに乗っていると考えていいでしょう。かまってほしいときに飼い主さんがテーブルの上で作業などをしているとジャマしに来ることもあります。また、テーブルの下で寝る場合もありますが、それは日が当たって暖かかったり、飼い主さんの近くで落ち着くからかもしれません。


猫がテーブルの上に乗らないようになるしつけ対策

テーブルに乗るブルーの猫

猫のしつけは難しい

まず前提として、猫は犬のようにしてはいけないことなどをしつけで覚えさせるのはかなり難しいです。中には飼い主さんの指示を聞いて芸ができる猫もいるようですが、それはごく少数です。通常は猫にしつけをするのではなく、飼い主さんのほうが「猫にしてほしくないことがあればできないように対処する」「猫がそれをしても大丈夫なように対策する」のが猫と暮らすときの基本です。


感情的にならずに叱る

テーブルに乗ってほしくないことを猫に伝えるためには、落ち着いた低い声で「いけない」と言って叱りましょう。猫も叱られれば、「これは飼い主さんにとっては嫌なことなんだな」と分かります。「いけない」という言葉を何度か繰り返すうちに、その言葉はやってはいけないという意味なのだと理解するようになるので、「いけない」と言われるとテーブルから降りるようになります。

ただし、自分がしたいようにするのが猫。その場では降りたとしても、乗りたくなればまた乗りますし、飼い主さんが見ていないところでは遠慮せずに乗ってしまうでしょう。猫はそういう生き物だ思って一緒に生活することも大事です。

猫を叱るときには感情的にならずに叱りましょう。感情的に怒鳴り散らすようなことがあると、猫ちゃんは飼い主さんに対して恐怖を感じるようになり、信頼関係を損なってしまう恐れがあります。

家に迎えたばかりの猫ちゃんも叱ったり怒ったりしてはいけません。猫は環境に慣れるのに時間がかかるために、飼い主さんと信頼関係が築けないうちに叱ってしまうと、飼い主さんを嫌うようになってしまいます。猫との間に信頼関係があるときのみ、叱ることができます。

嫌なことが起こると覚えさせる

テーブルに乗ると嫌なことが起こると印象づけることによって、テーブルに乗る回数を減らすことができます。猫がテーブルに乗ったら、背中に霧吹きなどでシュッと水をかけます。猫は水をかけられるのが苦手なので、「テーブルに乗ったら嫌なことが起きた」と関連付けられ、テーブルに乗るのを避けるようになります。

水をかける際はごく少量を耳などに入ってしまわないように、かかっても問題がないところにかけてください。香水用のディスペンサーなどを使ってもいいでしょう。飼い主さんが水をかけているのが分からないようにすることも大切です。飼い主さんが水をかけていることが分かると、信頼関係にひびが入るかもしれません。

ただしこの方法も絶対ではありません。水を嫌がらない子もいれば、多少の水では懲りずに何度でも上ってしまう子もいます。


苦いスプレーをテーブルにかける

苦い味がするスプレーをテーブルにかけておきます。このスプレーには少し匂いがついていて、苦い味を覚えている猫はその匂いを嫌うためにその場所に近づかなくなります。ただし匂いはテーブルにだけつくものではなく、周囲にも漂ってしまうので飼い主さんがテーブルの近くのソファーにいることが多い場合などには、その場所に猫ちゃんが近寄ってこなくなるというリスクもあります。


猫がテーブルの上に乗ってしまうときの対処法

テーブルの上に乗る猫

猫がテーブルに乗らないようにするということは難しいので、乗られても大丈夫なように対処するのが良いでしょう。

すぐに消毒できるようにする

猫にテーブルに乗られて嫌だと感じる理由は、テーブルは人間にとって食事をする場所であるために、不潔さを感じてしまうということが大きいのではないでしょうか。それに対処するためには、テーブルをすぐ消毒できるようにしておけばいいですね。

筆者の愛猫たちもテーブルに乗ってきてしまうため、食事をする際などすぐに消毒できるように消毒液の入ったスプレーをテーブル脇に常に置いておき、ささっと拭けるようにしています。拭き取るのにはペーパータオルなどの使い捨てのものを使用すれば洗う面倒もなく衛生的です。いちいち消毒用のスプレーを取りに行くのは面倒ですが、常に手が届く場所にあれば面倒さは感じませんし、猫がテーブルに乗ることに対してもイライラすることもありません。

テーブルクロスをかける

猫ちゃんがテーブルに乗ってしまっても大丈夫なように、テーブルクロスをかけておいても良いでしょう。飼い主さんがテーブルで食事をとる際は、そのかけていたテーブルを取って脇に畳んでおき、食事が終わったらまたテーブル掛けを戻せばOK。これでテーブルに猫ちゃんが乗ったとしても、あまり気にならないのではないでしょうか。テーブルクロスは洗濯もできるのでキレイを保てますね。

ランチョンマットやトレーを使う

食事をする際には、食べ物をテーブルにじか置きせずに、ランチョンマットやトレーを使うようにしてもいいですね。筆者は食事の際にはいつもトレーを使用しています。軽食やお茶などをする場合にはトレーを使うようにすると、消毒をして拭き取るという手間も省けて面倒さは全く感じません。

猫が登れる場所を用意する

猫は高いところを好む動物なので、おうちの中に猫が登れるような高い場所がないと、常にテーブルに上がるようになってしまいます。猫が安心してくつろいだり、遊んだりできるようなキャットタワーを用意してあげましょう。

キャットタワーはテーブルに執着しないようにさせるという効果だけではなく、おうちの中での猫ちゃんの生活のストレスの軽減になるので、現代の猫の生活においては必需品といえます。


猫はテーブルに乗るのが当たり前と思いましょう

テーブルの上に乗る2匹の猫

猫がテーブルに上らないようにする方法を紹介しましたが、絶対に乗らないようにするというのはほぼ無理です。

猫とは高い場所に上る動物であり、テーブルに登るのも当たり前だということを受け入れて、飼い主さんの方で対処してあげるようにするといいですね。