
犬にビオフェルミンを与えても大丈夫!効果や注意点を獣医師が解説
整腸剤として知られる人用の「ビオフェルミン」は、犬に与えても問題ありません。飲ませる量は1日2回、小型犬なら1/4錠、中型犬は1/2錠、大型犬は1錠を目安にするといいでしょう。ビオフェルミンの与え方や期待される効果、注意点などを獣医師の佐藤が解説します。
ビオフェルミンは犬に与えても大丈夫
![大正製薬 新ビオフェルミンS錠 540錠 [指定医薬部外品]](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71RRQ7JY3ML._SL1084_.jpg)
新ビオフェルミンS錠
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ビオフェルミンは、主にビフィズス菌と2種類の乳酸菌(フェーカリス菌・アシドフィルス菌)から成るビオフェルミン製薬の整腸剤です。人への効果として、便秘や下痢がうたわれています(参照︰新ビオフェルミンS錠)。
病院で処方され、抗生物質にも耐性がある「ビオフェルミンR錠」とドラッグストアで手に入る「ビオフェルミンS錠」の2種類があります。どちらも犬に与えることは問題ありません。ただし、犬と人では腸内細菌の種類が異なります。犬には犬用の整腸剤を与えるほうがより効果的でしょう。

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ビフィズス菌と乳酸菌の違い
ビフィズス菌は乳酸菌の一種と思われることもありますが、実は異なる種類の菌です。特に生息場所が異なり、ビフィズス菌が主に大腸に生息するのに対し、乳酸菌は「小腸」や「乳製品などの発酵食品」に生息します。どちらも整腸作用があり、両方を体に取り入れることによって効果を高めることができます。犬へのビオフェルミンの効果

ビオフェルミンは腸内に善玉乳酸菌を届け、ワンちゃんの腸内環境を整えてくれます。そのため、下痢や便秘の改善が期待できます。
一時的な胃腸の不調を原因とする口臭改善につながるケースもあるようですが、慢性的に口臭がある場合は病気の可能性もあります。詳しくは以下の関連記事もご覧ください。
ビオフェルミンの与え方

必要な量は、犬の体の大きさや体調、持病の有無によって異なります。あくまで目安としては、1回あたり、小型犬は1/4錠、中型犬は1/2錠、大型犬は1錠を1日2回飲ませるといいでしょう。
食後に与えるか、薬だけで与えられない場合には、細かく砕いていつものごはんに混ぜるなどして与えましょう。細粒タイプもあるので、砕く手間がない分こちらのほうが与えやすいかもしれません。
犬にビオフェルミンを与える際の注意点

ビオフェルミンは一時的な胃腸炎や消化不良であれば有効ですが、消化器の病気によっては効果が見られず、様子を見る時間が増えることで病気の発見や治療を遅らせてしまうリスクもあります。お腹が痛そうでも食欲や元気があり、症状が軟便程度の場合に動物病院を受診するまでの対処として利用してください。
まとめ

犬もビオフェルミンを飲んで大丈夫
できるだけ動物用の整腸剤を与える
症状が改善しない場合は動物病院へ
気になることがあれば専門家に聞いてみよう!

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