犬に牛肉をあげても大丈夫! アレルギーや脂身の多い部位には要注意

犬に牛肉をあげても大丈夫! アレルギーや脂身の多い部位には要注意

ステーキや焼肉、しゃぶしゃぶと牛肉は私たちの食卓に馴染みの深い食材の一つです。私たちが肉料理を食べていると、愛犬から「おすそわけして欲しい」と訴えられることもしばしば。犬は元々肉食動物でしたが、人間と暮らす上で雑食動物に変化しました。犬は牛肉を食べても大丈夫ですが、いくつか注意点があります。

犬に牛肉をあげる際の5つの注意点

パグ

消化不良を起こしやすい

牛肉は、犬が消化しづらい脂肪が豊富に含まれており、消化不良や膵臓の炎症による嘔吐や下痢を引き起こす可能性があります。そのため、細かく切って与えることをおすすめします。

牛肉アレルギーの可能性

牛肉は犬のアレルギーの中で最も報告が多い食べ物です。初めて食べる食材を与える際は少量からスタートさせてあげましょう。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚の痒み
  • 元気がない
  • 目の充血

上記のような症状があれば、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。


生肉はNG

牛肉に限らず、豚肉や鶏肉など肉全般を犬に生で与えることは、感染症の恐れから、おすすめできません。



香辛料のついた肉はNG

スーパーマーケットで販売されている味付けされた牛肉は、与えることは避けましょう。

多くのソースは大量の塩や砂糖で味付けされているほか、犬が決して口にしてはいけない食材であるニンニクや玉ねぎ、ナツメグなどが含まれていることがあります。

もし、誤って味付けされた牛肉を食べしまった場合は、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。食べ物を摂取してから、数時間後に中毒症状が現れる場合もありますので注意が必要です。

骨付き肉は要注意

犬は骨を噛むことが大好きですが、100%安心とはいえません。加熱された骨は、脆くなっているため、削れた骨を飲み込んでしまうと、内臓を傷つけたり、消化することができず、腸に詰まって腸閉塞を引き起こしたりする可能性があります。

その場合は手術が必要になります。また、最悪の場合のどに詰まって窒息死してしまうことも考えられます。基本的に危険が伴う骨は与えず、デンタルガムをあげることを推奨します。

牛肉に含まれる栄養素

牛肉

たんぱく質(アミノ酸)

たんぱく質は、消化されることで、アミノ酸に分解され、小腸から体内に吸収されます。そのため、肉食動物に近い雑食性動物の犬にとって、たんぱく質はエネルギー源とされています。

<たんぱく質の積極的な摂取が推奨される場合>

ダイエット時のエネルギー補給や、皮膚・被毛などの健康維持、老犬の筋肉の維持を目指す際に積極的に与えるとよいでしょう。

<たんぱく質の過剰な摂取を推奨しない場合>

腎不全や慢性腎臓病など腎臓に疾患がある場合や、肝臓病で高アンモニア血症や腹水がみられる場合、たんぱく質をあまり過剰に摂取しないほうが良いでしょう。


脂質

脂質には体の中でつくることができない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞膜やホルモンを作る上では欠かせない栄養素です。

ただし、脂質を過度に吸収してしまうと肥満の原因になってしまいます。できるだけ脂身の少ない部位をあげるようにしてください。

総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」で簡単に計算することができます。

フード診断を受けてみる

ナトリウムとカリウム

ナトリウムとカリウムは相互に作用しながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして恒常性を維持することに役立ちます。

ただし、ナトリウムは過剰摂取すると高血圧やガンの可能性が高まります。また、カリウムは過剰摂取してしまうと腎臓の機能に異常を来たす恐れがあります。

リン

リンは歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。



調理方法で変化する栄養成分量

人と犬

肉類は調理方法によって含まれる栄養成分量が大きく変化します。今回は、脂身が一番少ないといわれているモモ肉で比較してみます。

生モモ肉
焼きモモ肉
茹でモモ肉
(脂肪あり)
(脂肪なし)
(脂肪なし)
(脂肪なし)
エネルギー(kcal)
343
282
264
375
たんぱく質(g)
16.4
18.3
18.0
25.7
脂質(g)
28.9
21.6
19.9
28.2
ナトリウム(mg)
63
68
45
29
カリウム(mg)
270
300
230
130
リン(mg)
140
160
137
120

茹でた場合、たんぱく質の量を最も多く残すことができています。

おすすめの与え方

牛肉は必ず油を使わずに火を通して、与えてあげましょう。焼くと焦げがついてしまい、犬にとって有害な成分となる可能性があります。

そのため、茹でたり、蒸したりすることがおすすめです。また、もちろん味付けはしないで与えるようにしましょう。

部位によって異なる脂身量

牛肉

私たちの食卓に馴染みの深い「バラ」「サーロイン」「ロース」「モモ」の脂身の量を比較してみましょう。

(和牛100gあたり)
種類 脂質(g)
バラ 50.8
サーロイン 47.5
ロース(肩) 37.4
モモ 18.7

犬にとって肉食動物だった名残から、どの部位でも大好物でしょう。特に脂質の多い「バラ」や「サーロイン」が好きな犬は多いと思いますが肥満の原因になりますので与える量・頻度は注意してください。

牛肉の加工食品は要注意!

牛肉

牛肉を使った料理の中には犬が食べると命に関わってしまう成分が含まれるものもあります。また、人間用に加工された食品は味付けがされているので、与えたり誤って食べてしまったりしないようにしましょう。

ローストビーフ

牛肉を蒸し焼きにして作った味のついていないローストビーフは、犬が食べても大丈夫です。

ただし、ソースのついたローストビーフはソースに玉ねぎにんにくなど、犬が決して食べてはいけない食べ物が多く含まれています。

味のついたローストビーフは絶対に与えないようにし、少しでも犬が口にしてしまった場合はすぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

ハンバーグ・すき焼き・牛丼

ハンバーグやすき焼き、牛丼などには玉ねぎが使われています。絶対に犬にあげないようにしてください。また、少しでも犬が口にしてしまった場合はすぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

まとめ

犬

骨は与えないようにしましょう
脂質の摂りすぎに注意
生や味のついた牛肉はNG
与える際は茹でるか蒸すのがオススメ

基本的に牛肉だけですと、栄養に偏りが出てしまうので、ドッグフードのトッピングやおやつとして適量をあげることをオススメします。

人間にとって美味しい食材でも、犬にとっては危険な食べ物もたくさんあります。それらをきちんと理解した上で、楽しいペットとの食ライフを過ごしてくださいね!

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