
「愛猫と暮らすためにどんなレイアウトにすれば良いの?」という猫の飼い主さん必見!夏や冬の温度、広さや仕切り、放し飼いなどのルールを解説します。また、愛猫と暮らすおしゃれな部屋も紹介します。ぜひご覧ください。
この記事のまとめ
- 猫は完全室内飼いが基本で、路上で亡くなる猫は全国で年間およそ22万頭と推計されている
- 室温は23〜26℃、湿度は45〜65%が目安
- 部屋づくりで要るのは高い場所・隠れられる場所・外が見える場所の3つ
- 賃貸は壁を保護シート、床を貼ってはがせるタイルで先に守る
- トイレと食事・水飲み場を同じ場所にまとめない
猫は部屋飼い?放し飼い?

猫と暮らす場合は、必ず部屋飼いにするようにしましょう。理由は大きく2つあります。
事故のリスク
外に出ると事故に遭ってケガをしたり、最悪の場合には死んでしまう可能性があるためです。
NPO法人人と動物の共生センターが2024年に行った全国ロードキル調査では、自治体が回収した猫の遺体の数をもとに、路上で亡くなる猫は全国で年間およそ22万頭と推計されています。行政に引き取られた猫の殺処分数の24倍にあたる数です。愛猫が事故に遭わないように、室内飼いで育てるようにしましょう。
繁殖のリスク
避妊去勢をしていない場合は、むやみな繁殖になってしまう可能性があるためです。
保護猫が生まれる原因になり、最悪の場合は殺処分されてしまいます。猫を愛するからこそ、室内飼いをするようにしましょう。
猫にとって適温の部屋の温度は?

年間を通して、室内の温度は愛猫の呼吸状態が安静を保てる23〜26℃が理想です(個体差があります)。また、湿度は45〜65%を保つようにしましょう。
夏の猫と暮らす部屋の温度
いまの日本の夏は高温多湿なので、多少暑さに強い猫でも熱中症になる危険があります。部屋にクーラーを設置してあげましょう。
また、猫が自分で快適な居場所を選べるように、1室に閉じ込めることはせず、移動できるようにするとよいです。エアコンがない場所では、風通しのよい日陰の場所をつくることが大切です。
温度は部屋の高さによっても変わります。温湿度計は猫が普段いる高さに置いて、実際の数字を確かめると安心です。
冬の猫と暮らす部屋の温度
イエネコの祖先は乾燥した地域で暮らしていた動物で、寒さは得意ではありません。暖房で適温を保ってあげましょう。
暖房は空気が乾燥するため、加湿器などで調整してあげることをおすすめします。ストーブやこたつもよいですが、やけどの可能性があるので気をつけましょう。
猫と暮らす部屋空間の作り方

部屋づくりで押さえたいのは、高い場所・隠れられる場所・外が見える場所の3つです。どれも猫が本来の行動をとるために必要なもので、1つずつ順番に見ていきます。
高い場所を作る
猫は高い場所を好む動物です。野生で生きていたときには、木に登って獲物を待ち伏せしたり、木の上で食事をしたりしていました。
身を守るために高い場所が都合がよかったという歴史があるため、人間と一緒に暮らすようになった現在でも、高い場所は猫にとって安心できる快適な場所なのです。
高い場所を歩けるようにするものとしてはキャットウォークが思い浮かびますが、壁に取り付けるのが難しい場合もあるでしょう。その場合は置き型のキャットツリーがおすすめです。
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家具メーカーのカリモクがつくった、据え置きタイプのキャットツリーです。高さは124cmと低めで、子猫から高齢猫まで無理なく上り下りできます。脚にはアジャスターが付いていて、がたつきを調整できます。
最上段とベース部分の生地は超極細繊維で、ひっかき傷に強く撥水加工がされています。爪とぎは麻ではなく綿縄なので、麻のにおいが苦手な猫にも使えます。爪とぎ部分は単体で買い替えられます。
| ブランド | カリモク家具 |
|---|---|
| サイズ | 幅60.5×奥行58×高さ124cm |
| 材質 | 木材・コットン・スエード |
| 爪とぎ | 綿縄(パーツ単体で交換可) |
| タイプ | 据え置き(アジャスター付き) |
隠れられる場所を作る
猫は狭くて暗い場所が好きです。棚を利用して、猫が隠れられる場所をつくってあげましょう。
隠れ場所をつくる目的であれば、棚はコーナーに設置するといいです。コーナーに置くと背面と側面の一方がふさがれますし、中段であれば天井もあるので囲われた感じになります。さらに中段の前面に布を取り付けてあげると、薄暗くて囲われた隠れ場所ができます。
家具を増やしたくない場合は、置くだけで隠れ家になるキャットハウスもあります。
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フランス・パリのmeyouがつくる、球体のキャットハウスです。丸い部分はコーティングポリエステルを何重にも重ねたもので、やわらかさと適度な硬さがあり、そのまま爪とぎとしても使えます。
本体は約1.2kgと軽く、模様替えのときも持ち運べます。丸い部分は背面でフレームから外せるので、水拭きで手入れができます。専用クッションが付属し、こちらは洗濯機で洗えます。
| ブランド | meyou(フランス) |
|---|---|
| 素材 | コーティングポリエステル/木・鉄のフレーム |
| 重量 | 約1.2kg |
| 手入れ | 本体は取り外して水拭き/クッションは洗濯機可 |
外の景色が眺められ日向ぼっこができる場所を作る
猫は部屋の中から外の音や景色を眺めることも大好きです。
現在、猫の飼育は完全室内飼育が推奨されます。完全室内飼育は猫の安全にメリットが大きいものの、外に興味を持つ猫も少なくないでしょう。
外は家の中と違っていろいろな変化があり、それを眺めるのも猫の楽しみの一つです。窓辺に台やベッドを置いて、日が当たる時間に座れる場所をつくってあげてください。
ただし、窓辺は脱走が起きやすい場所でもあります。網戸を破ってしまうこともあるので、対策とセットで考えましょう。
猫の部屋と分けるべき?

基本は猫との部屋を分ける必要はありませんが、以下のような場合は分けることも大切です。ただし、移動できないことでストレスになるため、キャットタワーや爪とぎなど、遊べる空間を作るようにしましょう。
多頭飼育で猫の仲が悪い場合
猫を数匹飼っていて、猫同士の仲が悪い場合は部屋を分ける必要があるでしょう。
仲が悪いのに無理に一緒の部屋に置くことはストレスになり、病気の原因になってしまう可能性もあります。部屋数が足りない場合は、部屋を分けるための仕切りを利用してもいいですね。
猫と飼い主さんがお互いにリラックスしたい場合
猫は明け方に活発になる習性があり、飼い主さんを起こしにきたり、運動会を開催したりします。
朝にテンションが上がってしまう愛猫に起こされて寝不足になってしまうようなときには、飼い主さんと猫の寝る部屋を別にした方がいいでしょう。猫にはフカフカのベッドなどを用意して、気持ちよく寝られるようにしてあげてくださいね。
賃貸の場合に考える猫の部屋

賃貸で気になるのは、退去するときの原状回復です。猫との暮らしで傷みやすいのは壁と床なので、この2か所を先に守っておくと安心できます。
壁を守る
賃貸だと、猫に壁で爪とぎをされてしまうかもしれないことが気になる点です。壁に貼ることで傷防止ができる爪とぎ防止用のシートが販売されているため、それを利用してみてください。
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壁紙の上から貼る、半透明のフィルムです。壁紙の色や柄を大きく損なわずに、爪によるひっかき傷を防げます。
幅44cmの長さ違い(2.4m・4.9m・9.9m)と幅90cmのロングタイプがあります。まず猫がよく爪をとぐ場所だけ短いもので試して、効果を見てから長いものを買い足すのがおすすめです。
| ブランド | BOOMIE |
|---|---|
| タイプ | 半透明フィルム(壁紙の上から貼る) |
| サイズ | 幅44cm(2.4m/4.9m/9.9m)・幅90cm など |
また、猫が爪をとぎたくなる爪とぎを複数用意してあげることで、壁での爪とぎの頻度を減らすことができます。
爪とぎの素材はいろいろありますが、筆者の経験では「段ボール」と「麻の巻いてあるキャットタワーの足」が人気です。
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丸い形の段ボール製の爪とぎです。ふちが立ち上がっているので、とぎ終わったあとはそのままベッドとしても使えます。
とぎ面だけを交換できるので、本体はそのままで長く使えます。レギュラーは幅40×奥行40×高さ12cmで、ほかに大きいサイズと2段ベッドタイプもあります。
| ブランド | 猫壱 |
|---|---|
| サイズ | 幅40×奥行40×高さ12cm(レギュラー) |
| 材質 | 段ボール・紙・木材 |
| 交換 | とぎ面のみ交換可 |
床を守る
賃貸住宅でフローリングの場合は、特に床の傷が気になると思います。ダッシュをしたときやドリフトをしたときなど、何もしていないと細い傷がついてしまいますし、滑る床は猫の体にとってもよい環境とは言えません。
床にはフロアマットを全面に敷くことで、猫との生活を快適に送れるでしょう。
フロアマットは切って部屋の凹凸に合わせることも簡単にできますから、汚れや傷防止には効果的です。水などをこぼしても浸透しないように、厚手のものを購入されることをおすすめします。
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貼ってはがせる吸着加工のビニル床タイルです。いまのフローリングやクッションフロアの上に置くように貼るタイプで、賃貸でも手軽に使えます。
1枚から買えてカットサンプルもあるので、猫がよく走る動線だけ先に敷いて試すこともできます。木目やタイル調など12種類の柄があり、PETOKOTOのオフィスにも設置しています。防水なので、吐き戻しや水こぼしも拭くだけで片づきます。
| ブランド | 東リ |
|---|---|
| タイプ | 貼ってはがせる吸着ビニル床タイル |
| 対応する床 | フローリング・クッションフロアなど硬く平らな床 |
| カラー | 木目・タイル調など12柄 |
| 購入単位 | 1枚〜24枚(1ケース)/カットサンプルあり |
猫部屋をつくる際にやってはいけないこと

猫グッズを全部一箇所に集めて置くことはやめましょう。キャットタワーや猫トイレ、水飲み場、食事の場所が全て一箇所にまとめられていることがあります。
なかでも、トイレと水飲み場や食事の場所を一緒の場所にするのはおすすめできません。猫はとてもきれい好きな動物ですから、トイレのそばでご飯を食べたり、水を飲んだりするのは好きではないのです。
粗相の原因になったり、水を飲まないことによって病気の原因にもなったりする恐れがあります。
猫と暮らすおしゃれな部屋を紹介
ここからは実例です。ペトコトのスタッフの家と、取材させていただいた4軒のお宅を紹介します。間取りも予算も家ごとに違いますが、猫が家じゅうを回遊できるようにしている点は共通しています。
ペトコトデザイナーが愛猫と暮らす部屋
中古マンションをリノベーションし、インテリアなどこだわりの詰まったペトコトデザイナー国井の部屋です。猫も人も過ごしやすい、おしゃれな空間をご覧ください。
開放感のある大きな窓が素敵な猫と暮らす部屋
開放感のある大きな窓が素敵なインスタグラマー@ito_mikayoさんのお部屋。猫たちが家中を回遊したり、上下運動が自然とできたりする、猫にとってストレスフリーな家づくりを考えられています。
木のぬくもりを感じる猫と暮らす部屋
ハーブプランナーであり、地域猫活動もされているインスタグラマー@suzukichieko_rさんのお部屋。自宅でハーブの教室も開催するので、猫や家族だけではなく、来ていただいたお客さまにとっても気持ちのいい空間になるように心がけているそうです。
異素材を楽しむ猫と暮らす部屋
グラフィックデザイナーのインスタグラマー@carmes_designさんのお部屋。家族の居心地のよさをいちばんに考えられているのだそう。スチールやガラス、木、石など、異なる素材の家具や雑貨が共鳴し合う楽しい空間です。
家族を暖かく包み込むモダンな猫と暮らす部屋
家具関係のお仕事をされているインスタグラマー@akirawagasehaさんのお部屋。お子さまや猫たちが自然と集まりたくなる、居心地のよい場所になるよう考慮されています。洗練されたモダンなムードと、家族への愛情をたくさん感じられる空間です。
アンティークが似合う猫と暮らす部屋
雑貨屋さんの店長をされているインスタグラマー@chaco012さんのお部屋。アンティークが似合うお部屋を意識されているそう。物の質感や素材、デザインにこだわった家具や雑貨が素敵です。
さいごに

猫が喜ぶ部屋は、広さやお金をかけることではなく、高い場所・隠れ場所・外が見える場所がそろっているかで決まります。賃貸でも、壁と床を先に守っておけば置き型のグッズで十分つくれます。
猫との住まい・インテリアの一覧では、他にもたくさんの猫と暮らす部屋を紹介しています。ぜひ愛猫と暮らす快適な部屋づくりにチャレンジしてみてくださいね!
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