一人暮らしでも犬は飼える? 飼い方やオススメの犬種を紹介

犬と暮らしたいけど、一人暮らしだから飼えない……と諦めている人も少なくないはず。しかし、いくつかの注意点をおさえておけば、一人暮らしでも犬との生活は夢じゃないんです。今回は、一人暮らしで犬を飼う際の注意点やおススメの犬種などを紹介します。

一人暮らしでも犬は飼える?

ペットの飼い方の基本

  • 新鮮な水と、種類や年代に適したペットフードを適量与えましょう。
  • 散歩や遊びなどで、十分に運動させましょう。運動不足が続くとストレスを感じ、吠えや噛みつきなど問題行動につながります。
  • ペットの数が増えないよう、繁殖を望まないのであれば不妊去勢手術をしましょう。子宮や卵巣、精巣の病気予防にもなります。
  • かかりつけの動物病院を決め、病気の時だけでなく、定期的にペットの健康診断やワクチン接種などを受けましょう。
  • 逃げたり迷子にならないように飼いましょう。家の出入り時は注意が必要です。また、万が一に備えてマイクロチップを入れたり、迷子札をつけておきましょう。
  • 災害が発生した時に備えて同行避難できるよう準備しておきましょう。

犬を飼ったら畜犬登録と毎年の狂犬病予防注射を受ける必要があります。鑑札と予防注射済票は首輪などに装着するようにしましょう。また、散歩の際はリードをきちんと付けることはもちろん、糞尿はきちんと処理しましょう。

一人暮らしで犬を飼うための心構え

犬は私たちと同じ、命ある存在。「かわいいから」「一人だと寂しいから」という理由だけで安易に飼って世話をしなくなるということは許されません。動物愛護法では飼育のネグレクトにも罰則規定があり、100万円以下の罰金が科されます。

動物の愛護及び管理に関する法律 第44条2項

愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。

次に、あなたが暮らしているお部屋はペット可でしょうか。最近では小型犬であれば飼ってもいいお部屋も増えてきています。必ずペットの飼養が認められているお部屋に住みましょう。そして自分の経済状況や生活習慣を見直し、本当に犬を迎えることができるのか確認してください。重い病気で入院したり、ケガで手術をしたりすると想定外の金銭的負担がかかります。また日常的にかかる費用も決して安くはありません。犬を飼うとどのくらいお金がかかるのか、以下の記事も参考にしてみてください。

一人暮らしの犬の飼い方

また、「犬が病気になったら自分一人で面倒を見ることができるか」「自分が病気になったり生活スタイルが変わったりしたらどうするか」を必ず考えましょう。どんなに健康な犬を飼ったとしても、病気やケガは避けられないことを覚悟してください。

高齢になればなるほど病気のリスクも自然と高まります。

  • 自分か誰かが付きっきりで看病ができる環境にありますか?
  • 医療費は払えるでしょうか?
  • 自分にもしもの事があった時、代わりに育ててくれる人はいますか?
  • 結婚相手が犬嫌いだったら?
  • 子どもが犬アレルギーだったら?

少し考えるだけでも、これだけのチェックポイントが見つかります。子犬から飼うなら、だいたい15年くらいの付き合いになります。変わっていく生活環境の中心で犬は幸せに暮らせるかどうか、よく考えてみてください。

比較的おすすめな犬の特徴は?

一人暮らしの犬の飼い方

それでは、どんな犬種が比較的一人暮らしに向いているのでしょうか。ここで紹介するのは「比較的」オススメできる特徴であり、「この犬種なら一人暮らしでも絶対大丈夫」というわけでも、「ここで紹介していない犬種は一人暮らしに向いていない」というわけでもありません。参考程度と考えてください。

小型犬であること

ペット可の賃貸物件であっても、「小型犬のみ」であることが多いのが現状です。また小型犬であることの利点は、多くの犬種がそこまで運動量を必要としないこと。毎日の散歩や運動が数時間必要な犬種は、一人暮らしを考えると現実的ではないでしょう。

毛があまり抜けないこと

犬のお手入れで大変なのが毛並みの維持。特に毛がよく抜ける犬は、家のお掃除もこまめにしないといけません。あまり毛が抜けないプードルやシュナウザーなどがおすすめです。しかしどんな犬種であっても、室内飼いをする上でこまめな掃除や換気は行いましょう。

むだ吠えをしないこと

マンションやアパートだと、一定の防音対策はしてあっても犬のむだ吠えが隣の部屋に迷惑をかけてしまうことも事実。一般的にあまり吠えない犬はシーズーやパグ、フレンチブルドッグなどが挙げられています。しかしむだ吠えに関しては個々の性格やしつけによるところが多く、一概に「よく吠える犬種だから一人暮らしに向いていない」とは言えません。ちゃんとしつけをすればむだ吠えもしなくなるので、犬との丁寧なコミュニケーションが大切だと言えるでしょう。

一人暮らしでおすすめな犬種とその理由

以上挙げた条件の中から、おすすめできる犬種を具体的に紹介していきます。

チワワ

最も小さい犬種としても知られているチワワ。小さいので、電車・バスなどで移動するときや旅行に行くときにも同伴しやすいのが特徴です。必要な散歩量も多くはないので、一人暮らしで飼うのには比較的向いていると言えるかもしれません。

ポメラニアン

ソリ犬の血を引いているポメラニアンは、小柄ながらも、自信があり勇敢さと穏やかさを兼ね備えていると言われています。自立心に富んでいるので、ちゃんと1匹で過ごすことができます。1匹でいることへの耐性があるのは、一人暮らしで飼う犬としては大きなポイントといえるでしょう。しかし甲高い鳴き声がご近所トラブルにつながることも。

トイ・プードル

頭脳では小型犬ナンバーワンと言われ、明るく人にも犬にも社交的であり、しつけがしやすい犬種です。ムダ吠えや抜け毛も少ないので、一人暮らしでも飼いやすいでしょう。抜け毛はほとんどありませんが、1~2カ月に1回のトリミングが必要です。

シー・ズー

陽気で穏やかな犬種で、無駄吠えが少なくしつけがしやすいと言われています。被毛が絡まりやすいのでこまめな手入れは必要ですが、抜け毛は少ないです。

一人暮らしで犬を飼っている人を参考にしてみよう

一人暮らしで犬を飼っている人のブログを読むと、犬種や環境こそ異なっていますが、「一人暮らしで犬を飼う」ときのリアルな様子がうかがえます。

  • coco-coco-coco Mダックスの成長日記
    coco-coco-coco Mダックスの成長日記

    ミニチュアダックスフントの「coco」くんとの暮らしをつづったブログです。わんこ友達とのお出かけ、旅行、そしてcocoくんが患った病気についても更新されています。
  • 仮面舞踏会
    仮面舞踏会

    かわいらしいイラストをまじえて、甘えん坊のドーベルマン「ロータス」くんとの暮らしの様子をアップしています。ロータスくんの甘えっぷりは、「忠実というよりもひっつき虫」という紹介がされているほど。
  • おひとりさまと老犬の暮らし
    おひとりさまと老犬の暮らし

    14才のトイプードル、「もっこ」くんとの暮らしを更新しているブログ。老後を視野に入れた犬との暮らしをつづっています。これまでは別ブログで更新していましたが、このたび移転をしました。

犬より猫のほうが飼いやすい?

一般的に、「犬より猫のほうが飼いやすい」と言われています。確かに散歩の必要がなく、お留守番を犬ほど苦に思わない猫は、犬に比べれば一人暮らしに向いているペットと言えるでしょう。しかし、猫も急に具合が悪くなれば病院に連れて行かなければいけませんので、そこは犬と変わりません。動物の命を預かる責任を持ち十分な配慮をすれば、一人暮らしだから犬が飼えないというわけではありません。

一人暮らしで犬を飼うときの注意点

こちらは一人暮らしで犬を飼う時の注意点になりますが、一人暮らしだけでなく、共働きの家庭にも同じことがいえるかもしれません。

留守番

あなたが外に出かけるということは、家の中で犬がお留守番をしなければならないということを念頭に置いてください。飼い始めの頃、最低でも1〜2週間は家に慣れさせるためにもできるだけ一緒にいるようにしましょう。そして慣れてきたなと思ったら、「犬のためによくない」という意見もありますが、お留守番で過度にストレスをためないよう、お留守番トレーニングを始めましょう。

一人暮らしの犬の飼い方

お留守番トレーニングのコツはいくつかあります。まず一つ目は、短時間のお留守番に慣れさせること。いくらトレーニングだからといって、最初から長時間1匹の時間をつくってしまうのは、犬にとって大きなストレスになってしまいます。ちょっとしたお買い物の間など数時間のお留守番を経験させ、帰ってきたら「会いたかった」という意思表示をしましょう。「お留守番ができて偉かったね」と褒める意味でおやつをあげてもいいかもしれません。つまり、犬に「お留守番をするといいことがある」と思わせることで、お留守番を嫌なものだと認識させないようにするのです。

そして二つ目は、ひとり遊びに慣れさせること。おもちゃや落ち着けるベッドを用意して、お留守番の時間を有意義なものにさせるのです。しかしおもちゃに興味を持たない性格の犬もいるため、すべての犬に共通して有効な方法であるとは言えないかもしれません。ここで重要なのは、「お気に入りの物・場所をつくる」ことであり、家の中にちゃんと犬の居場所を確保することなのです。

しかしこの方法で犬がお留守番に慣れたとしても、1日に3〜4時間しか家に帰らないなど不規則な生活をしていると、犬とのコミュニケーションが難しくなり双方にストレスが溜まってしまいます。前述しましたが、まずは自分の生活習慣をちゃんと見直してから迎え入れましょう。

散歩

チワワやトイプードルなどの小型犬は、大型犬とは違って毎日散歩に連れて行かなくてもいいと言われています。しかし犬の運動不足やストレスを解消するためには、散歩が一番効果的。休日は必ず連れて行ってあげましょう。

ケージ

必然的にお留守番が多くなる犬にとって、「安心できるテリトリー」が必要になります。特に子犬の場合、部屋全体をテリトリーとするのではなく、ケージの中を安心できる空間にしてあげることが重要です。将来犬が大きくなることを思って少し大きめのケージを買いましょう。

また、留守中のことを考えて、ケージの中にトイレコーナーを作る飼い主も少なくありません。その場合、飼い始めの頃にトイレトレーニングを徹底的にする必要があります。犬は綺麗好きなので、なるべくケージの奥にトイレを作り、手前を寝るスペースにした方がいいでしょう。

一人暮らしで犬を飼う場合、よく考えなければいけないのは餌のタイミングです。仕事(学校)に行く前に朝ご飯をあげ、家に帰ってきてから夜ご飯をあげるのが一般的ですが、家に帰るタイミングが不規則な場合も考えられます。残業や飲み会などでいつもより帰りが遅くなった場合、一番かわいそうなのはいつもの時間にご飯を食べることができない犬であることは、想像に容易いかと思います。理想的なのは規則的な時間に餌をあげることですが、もし帰りが遅くなることが分かっている日は、朝ご飯を多めにあげるなどの工夫をしましょう。

また、餌の時間が不規則になってしまう飼い主のために、自動給餌器を使う方法もあります。

  • Furbo(ファーボ)

    Furboは、おやつが飛び出すペットカメラ。専用アプリを使って、スマホから簡単におやつを飛ばして楽しませながらあげることができます。その高いデザイン性から、2016年度にはグッドデザイン賞を受賞しました。本体についている高画質カメラで、外出しているときでもすぐに愛犬の様子を確認できます。カメラには暗視機能もついているので、暗い時間帯・お部屋でもOK。遠隔でも会話ができる高性能マイク&スピーカー、愛犬が吠えた時に通知を送る機能もついており、安心してお留守番させることができます。

  • アイリスオーヤマ ペット用自動給餌器

    こちらは給餌と給水の両方をおまかせできてしまいます。ペットフードと水が少なくなると自動で補充してくれる、犬・猫ともに使える万能アイテムです。ドライフードを約1.5kg収納できるので、長時間家を空ける時にも使えます。タンクストッパーも付属しているので、フードのあげすぎも防げます。

  • PETWANT

    PETWANTは、タイマーを設定して給餌をすることができます。タイマーを設定した時間になると、設定された1食分を給餌します。フードタンクは4300cc (約1,500~1,800g)と大容量なので、継ぎ足しの手間も少なく済みます。1日最大4回まで&1時間単位でタイマーセットができるので、お留守番のときも規則正しい時間にご飯を食べさせることができます。ペットの名前を呼ぶ声を録音して、タイマー時間に再生することも。食事の合図として使えます。

  • ドギーマン おるすばん食器

    こちらもタイマーをセットして給餌することができます。タイマーをセットした時間になると容器がパカッと開きます。セミモイストフードに使うことができ、最大で48時間分の設定が可能。乾電池式なので、停電時も安心です。市販の保冷剤を入れることもできるので、フードの鮮度もばっちり保ってくれます。

ペットシッターやペットホテル

もし自分が病気になってしまったり、長期の旅行に行くことになった場合に誰が犬の面倒を見るのか、考えたことはありますか? 犬を飼い始める前に、友達や家族など一時預け先を決めておきましょう。もしくは、経済的余裕のある場合はペットシッターやペットホテルがおすすめです。

まずペットシッターを頼む利点の一つは、「ペットに新たな環境というストレスを与えない」という点です。ペットホテルという環境は、犬にとってストレスになることは間違いありません。そのストレスが原因で元気をなくしてしまう可能性を考えると、落ち着く家で世話をしてくれるペットシッターは心強く感じます。

一人暮らしで犬を飼っていると結婚できない?

一人暮らしで犬を飼うときに気になるのは、「結婚できなくなる」という噂。実際、愛犬のことを愛しすぎて恋愛に気が回らなくなってしまったり、相手がいても「犬中心の生活になるから」と結婚を見送られてしまうことがあるようです。一方で犬の散歩やドッグランに連れて行ったときに出会いがあったり、犬好きの異性と犬の話題で盛り上がって仲良くなったりすることもあるようです。理解のあるパートナーが見つかるのが一番ですね。

一人暮らしでも「保護犬」は飼える?

一人暮らしの方が保護犬を迎えることはできるのでしょうか? ペットショップで犬を買う場合は審査がありませんが、保護団体などから迎える場合は飼育能力があるか審査を受ける必要があります。そして、その審査の前提として「単身不可」が挙げられていることが少なくありません。

「単身不可」の理由

一人暮らしの場合、日中は家を開けることが多くなり、犬を飼っていればお留守番させる時間が増えます。犬はストレスがたまりますし、急病のときにすぐ病院に連れて行くこともできません。保護犬の中にはつらい過去を抱えている子もいるため、なるべく長く一緒の時間を過ごせる人に迎えてほしいと考える保護団体が多いのです。

ただ、一人暮らしであっても自営業(フリーランス)で散歩の時間をきちんと確保できたり、留守番の時間が長くなかったり、急病のときも仕事の調整ができるなど、犬と向き合う時間がきちんと取れる場合は里親になることも可能です。犬がいる生活はかけがえのないもの。大事なのは家族として犬を迎える責任と覚悟を持ち、幸せな一生を送らせてあげられるかです。

ペットを飼うなら「OMUSUBI」(お結び)

里親募集サイト「OMUSUBI」では、複数の保護団体が保護犬の里親さんを募集しています。一人暮らしで犬を飼うのは簡単ではありませんが、絶対に無理ということではありません。問題があってもうまく解決する方法が見つかるかもしれませんので、まずは相談してみてください。

おむすびホームページ

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第2稿:2017年3月7日 公開
初稿:2016年11月1日 公開

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