
犬は大豆を食べても大丈夫?与え方やアレルギー症状について解説
大豆は、筋肉や血液を作るために欠かせないタンパク質を豊富に含む、栄養価の高い食材です。豆腐や納豆、豆乳など、日本人の食卓には欠かせない大豆。節分の時期には「愛犬が節分の豆を食べてしまった!」と焦る飼い主さんもいるかもしれません。犬は大豆を食べても大丈夫なのでしょうか。今回は、大豆の成分やアレルギーの可能性などについてご紹介します。
犬が大豆を食べる際は注意が必要

大豆はタンパク質やカルシウム、ビタミンB1を含み、成分としては基本的には火が通っていれば食べても大丈夫な食材に分類されますが注意が必要です。
タンパク質は筋肉や血液、皮膚、被毛などを作り、カルシウムは骨を作り、どちらも体を作るために必要な栄養素です。ビタミンB1は体を動かすエネルギーを作るのをサポートする働きがあります。
また、大豆に含まれる大豆イソフラボンには抗酸化作用があり、アンチエイジンや被毛のを美しく保つ効果が期待できます。
犬に大豆を与える際の注意点

犬は大豆を食べても問題ありませんが、以下の点に注意が必要です。
- 大豆アレルギー
- 生大豆
- 消化不良
- 煎り大豆(節分用)
1. 大豆アレルギーに注意
大豆のアレルギー症状を引き起こしてしまう場合もあり、皮膚の痒みを中心に嘔吐や下痢が見られる可能性があります。初めてから数回は与える量を少なくして、食後の様子を確認するようにしてください。2. 生の大豆はNG
生の大豆には「トリプシン・インヒビター」という、犬にとって毒性の高い物質が大量に含まれています。これは、膵臓のたんぱく質の分解酵素である「トリプシン」の働きを阻害してしまうため、摂取すると消化不良や下痢などの症状を起こす可能性があります。トリプシン・インヒビターは熱に弱いので、加熱すれば、犬にとって安全かつ消化に良い食材となります。犬に大豆を与えるときは、必ず加熱したものを与えるようにしましょう。
3. 消化不良に注意
煎り大豆や形を残したままの固い大豆は、大量に食べるとそのままの形で便に混ざったり、吐き出してしまったりすることがあるかもしれません。胃腸に不安のあるワンちゃんには柔らかく煮て少量ずつ与えると安心です。4. 煎り大豆(節分用)に注意
煎り大豆は硬く消化も良くないため、大量に食べると喉(食道)で詰まらせたり、腸閉塞につながったりする場合があります。小型犬は特に注意が必要です。気をつけるべき栄養素
栄養豊富な大豆ですが、犬にとって気をつけなければいけない栄養素も含まれています。レクチン
レクチンは、植物が昆虫や草食動物などの外敵から身を守る作用があります。腸内の壁にくっつきやすい性質を持っているため、過度に摂取すると、栄養の吸収を阻害したり、下痢や嘔吐の原因となったりします。レクチンは、水に浸したり発酵させたりすることで大幅に軽減されるので、水煮や発酵食品であれば安心です。
フィチン酸
フィチン酸は、デトックス作用が強い物質です。適度に摂取すればプラスの働きをしてくれますが、過剰に摂取してしまうと、5大栄養素の1つであるミネラルの排出も促してしまいます。サポニン
サポニンは、抗酸化作用が優れた成分です。過剰な活性酵素を除去することで、老化や免疫力低下を防ぐ働きがあります。 しかし胃の弱い犬にとっては、下痢や腸の炎症の元になる可能性があります。愛犬に大豆をあげる時は加工食品を

愛犬に大豆を食べさせるときは、加熱された加工食品や犬用おやつが安心でオススメです。
オススメの大豆加工食品
人間用の加工品を与える場合は、塩分など味付けがされていないものを選んでください。- 豆腐
- 納豆
- おから
- きな粉
- 豆乳
総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。
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まとめ

生のまま与えない
形がなくなるほど柔らかくなるまで加熱する
おからや納豆、豆腐など、加工されていて消化に良いものを与える
大豆でできた犬用おやつが安心
参考文献
- 阿部又信(2008)『小動物栄養学』ファームプレス

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