【獣医師執筆】犬が人用せんべいを食べるのはNG!理由や食べた場合の対処法を解説

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師執筆】犬が人用せんべいを食べるのはNG!理由や食べた場合の対処法を解説

日本人のおやつの定番の一つ「せんべい」。しょっぱいものから甘いものまで、いろいろな種類があって食べ始めると手が止まらないということも多いですよね。せんべいを食べながらのくつろぎタイムに、愛犬がせんべいを欲しがることもあるかもしれません。でも、犬に人の食べ物であるせんべいを与えるのは危険です。その理由を紹介します。

目次
もっと見る

犬がせんべいを食べてはいけない理由

せんべい
せんべいにはお米や小麦粉、でんぷんなどが使われています。これだけであれば、犬もせんべいを食べても大丈夫です。

しかし、ご存じの通り味付けされていないせんべいを口にすることはほとんどありません。私たちが一般的に食べるおせんべいは人のために作られているものですので、犬に与えてはいけません。特に注意点として以下の3つが挙げられます。

  • 塩分過多
  • 砂糖による肥満
  • 人向けに含まれる中毒成分

塩分過多に注意

人が食べるものを犬に食べさせると塩分過多になってしまいます。塩中毒の危険性がありますし、過剰摂取による血漿(けっしょう)高カリウム濃度が続くと犬の場合は心疾患、心不全につながる恐れがあります。

砂糖による肥満に注意

せんべいの中には、ざらめなどの砂糖を使った甘しょっぱい味のものもあります。とても美味しいのですが、あくまでも人向けに作られたもの。犬にとっては砂糖の取り過ぎになってしまいます。

犬も肥満の原因となり、糖尿病を発症する可能性もあります。犬に過剰な砂糖を与えることはやめましょう。

含まれる食材に注意

塩や砂糖のほかにも、せんべいにはさまざまな食材を使ったものがあります。例えば唐辛子やコショウ、わさびといった刺激物、黒豆などの豆類、落花生などのナッツ類、カボチャの種、ごまなどなど、その種類は多彩です。

犬が食べても大丈夫なものもありますが、消化しにくいものや犬にとっては危険なものも多くあります。ときには玉ねぎやにんにくなど、犬が食べると中毒症状を起こしてしまう食材が含まれることもあるのです。「少しだけなら大丈夫」と安易に人の食べ物を与えるのはやめましょう。

犬が人用せんべいを食べてしまったら

せんべいを食べたい犬
にんにくや玉ねぎなど犬にとって危険な食材が含まれた人用せんべいを犬が誤って食べてしまったら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

その際に、「いつ」「どのくらいの量」を食べたかを正確に伝えることで獣医師の診断がしやすくなります。また、袋や残りを見せることも重要です。

誤飲したことがわかった時点ですぐに動物病院に行くことが好ましいですが、時間帯や愛犬の様子によってはまず電話で獣医師の指示に従うことも良いでしょう。

決して素人判断で「大丈夫そうだから」と放置してはいけません。数日後に症状が現れる可能性もありますので、異変が無いか目を離さないようにしてください。

犬用せんべいなら食べて大丈夫

犬に人用せんべいは食べさせてはいけませんが、せんべいを食べながら愛犬と一緒にまったりタイムを楽しみたいという人におすすめなのが犬用せんべいです。犬が食べられる食材のみで作った犬用せんべいは、多く販売されています。

ドットわんの卵せんべい

\おすすめグッズはこちら/

ドットわんの卵せんべいは無添加で新鮮な食材で美味しいおやつです。

犬の一日の鶏せんべい

\おすすめグッズはこちら/

犬の一日のせんべいは無添加で新鮮な食材で美味しいおやつです。

まとめ

ベッドでくつろぐ犬
犬に人用せんべいはNG
塩分過多や砂糖による肥満・糖尿病を発症する可能性がある
中には中毒症状を起こしてしまう食材が使われていることも
犬には犬用せんべいをあげましょう
今回ご紹介した以外にも、さまざまな種類の犬用せんべいが販売されています。味や硬さなど愛犬の好みに合わせて選んであげてください。

お出かけやトレーニング時にもおすすめな愛犬用おやつ

ペトコトフーズのおやつ

ペトコトフーズのおやつは四国産若どりや鹿児島県産の紫いも、青森県産のりんごなど国産食材をふんだんに使用し、獣医師が監修した保存料無添加のおやつです。

  • 全犬種・全年齢が対象!
  • フリーズドライ製法なので常温保存可能!
  • ジッパー付きのパッケージで散歩のお供にも!

水に浸すと食材本来の歯応えに戻るため子犬からシニア犬まで楽しんでいただけます。

※おやつやトッピングとして与える場合、与える量は1日の最適カロリー量の10%以内になるようにしてください。1日の最適カロリー量はペトコトフーズの「食事量計算機(無料)で簡単にわかります。
公式サイトでおやつの詳細を見る

愛犬・愛猫のもしもの時に備えていますか?

ペトコト保険

ペットも突然病気やケガをすることがあり、その際には高額な治療費がかかることがあります。そんな時に役立つ保険の一例が、ペトコト保険です。

ペトコト保険は、ペトコトお結び(OMUSUBI)の運営や登録保護団体への寄付・支援にも活用されており、保護犬・保護猫の未来を守る取り組みにもつながっています。

大切な家族のために、どんな選択肢があるのか知っておくことも重要です。
まずは、公式サイトで詳細をチェックしてみませんか?