初めて飼うからシニアの子 11歳の保護犬に一目惚れした家族の話【お結びレポート】
保護犬・保護猫とペットを飼いたい人を結ぶ場「OMUSUBI」を通じて結ばれたご家族を紹介する「お結びレポート」第6回は、初めて飼う犬として、11歳の保護犬「ナナちゃん」を迎えたご家族のお話を紹介します。
黒ラブのナナちゃんは、もともと飼っていた方が入院することになり、6歳の頃から5年ほど福島の動物保護団体で保護されていました。なかなか新しい家族が見つからず、保護団体のスタッフも「このままうちで……」と思っていたところ、「OMUSUBI」から応募があったのです。
今回は、ご家族が応募した経緯やどのように迎えたか、現在の様子についてもお聞きしました。ペットを飼いたいと考えている方は、ぜひ参考にして保護犬・保護猫から迎える選択肢を検討してみてください。週末はいろいろな場所で譲渡会が開催されていますよ♪
奥さま(以下、奥):ナナは3月3日にうちに来て、3カ月半くらいたちました。だいぶ慣れましたね。5月25日が12歳の誕生日だったので、お皿にご飯で「ハッピー」って書いてあげました。
旦那さま(以下、旦):大人の男の人が好きみたいで、おじさんを見ると寄って行きますね(笑)。
――ご家族で一緒にお出かけしたりはしましたか?
旦:犬見知りが酷いので、ドッグランはまだですね。
奥:中目黒のドッグカフェは行きましたよ。いい子にしてました。
旦:あとはキャンプと、旅行で那須に行きました。
奥:帰ってきたらすごい寝るんで、ストレスになってないかは心配ですね。
奥:ラブかゴールデンを飼いたいなと思ってて、いくつか里親探しのサイトを見ていたんです。個人間の譲渡は怖いなと思って「OMUSUBI」を見ていたらナナちゃんを見つけて、「かわいいー!」って一目惚れしてしまって。そこから家族に「応募してもいいかな?」と相談して、みんな賛成してくれて応募したという感じです。他の子と比べてという感じではなく完全に一目惚れですね。
旦:ラブを飼っている友達がいて、遊びに行ったときに「あー、犬のいる生活っていいな」って憧れてて、いつか黒ラブを飼いたいなと思ってたんです。そしたら「実はこういう子が気になってて」と言われて、「いいねいいね」って。
――ご家族の皆さん初めてのペットだったんですね。
奥:そうなんです。一緒に住んでいる私の母は小さいときに犬を飼ってたみたいなんですけど、お散歩に行った記憶くらいしかないみたいで。本当にみんな初めてでした。
――初めてでシニアの子に不安はありませんでしたか?
奥:逆でしたね。知識が無いので、子犬を育てる自信が無かったんです。もともと盲導犬の引退犬を探すところから始めていて、しつけがされてる子たちですから、後は残りの犬生をハッピーに歩んでもらいたいなっていう気持ちでシニアの子を探してました。
奥:最初にメッセージのやり取りをした時点で私の中では信用してしまって、疑いもなくって感じですね。トライアルの際もこちらから迎えに行くくらいの気持ちだったんですけど、団体の方がこっちの環境もみたいということだったので福島から神奈川までナナちゃんを連れて来ていただきました。
団体の方は「最後までうちにいるんだろうな」って思っていたそうで、びっくりされてましたね。正式に譲渡が決まった後も獣医師の先生の無料セミナーを教えていただいて家族全員で聞きに行ったりして、いろいろ連絡を取ってます。
――ナナちゃんを迎えるためにどんな準備をしましたか?
奥:基本的なところはネットでいろいろ調べました。ご飯とちょっとしたおやつと、ケージ、リードですね。ケージはすんなり入ってくれました。
保護団体の方から「夜はクレートの中で寝てます」と聞いていたのでクレートを用意したりとか。けっこう来てから買ったものも多いです。床が滑るのでゴムの靴を買ってみたりとか。
――お子さんたちはどんな反応でしたか?
奥:子どもたちもずっと「犬を飼いたい」って言ってたので、もうテンション上がっちゃって。ただトライアルでうまくいくか心配があったので、子どもたちにはギリギリまで話さなかったんです。でも来たら、私もそうですけど離れられなくなっちゃって。お散歩も一緒に行ってくれますし。ご飯をあげたりとか面倒も見てくれてます。
――名前は迎えるときに変えなかったんですか?
奥:犬を飼ったら名前何にしようって軽く考えていた中で「ハナちゃんがいいね」って出ていて、団体の方から「変えてもいいですよ」と言われてもいたんですけど、あんまり変わらないので「ナナちゃんでいこうか」って(笑)。もともとナナちゃんって聞いていたので、来たときから「ナナちゃん」「ナナちゃん」って呼んでたし、みんなそのままでいいかなって。あと私の母も入れて6人いたところに新たに来た7番目で、「バッチリじゃん!」みたいになって。ナナちゃんのままです。
ただ、ナナちゃんと呼んでもあんまり反応しなくて、グイッとは振り向いたりはしないですね。獣医の先生からは、「年齢的に耳が遠いっていうのがあるかもしれない」とは言われました。でも最近は少しずつ反応するようになったかな。
――迎えてみて大変だと思ったことはありますか?
奥:トイレですね。セミナーで専門家のお話も聞いたんですけど、今もだめです。家の外に砂利になってるところがあって、トライアルの初日にそこでしたんです。それで覚えたのか、今もそこでするんです。行きたいときは窓から出してあげるんですけど、我慢できないと家でしちゃうんです。家の中での場所を決めてないので、そこがいまだに悩みで、難しいですね。
あと一時期、私がお風呂に入るときにドアを閉めるとすぐしてたんです。たぶんそれは「閉められた!」みたいなのがあったのかもしれないですね。
――最後に、シニアの保護犬を迎えてみた感想を教えてください。 奥:しつけされてたりとか、大人になっているので家のものをかじったりしないとか。そういう面では本当に初心者でもちゃんと飼えているのですごくいいよね。
旦:そうだね。人それぞれ違って、やっぱり子犬から飼いたいとかってのもあると思うんですけど、僕らはナナちゃんを迎えてめちゃくちゃ最高だなって思ってます。出会いなので、「いいな」って思ったら保護犬でもシニアの子でも全然いいと思います。
奥:そう、飼い始めて散歩をしてると「あれ、犬飼ってたの!?」ってびっくりされて、経緯を話すじゃないですか。そうすると「本当に偉いね」って言われるので、「私そんなにすごいことしたんだ」って後から気付きました。でも実際そんなつもりじゃなくて、「保護してあげた」「飼ってあげた」ではなく、私のわがままで「飼いたい」と思って迎えただけです。
今は、家の中で一番の癒やしですね。
――ありがとうございました。
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保護犬を卒業して、新しい家族とお出かけ
――ナナちゃんは新しいおうちに慣れましたか?奥さま(以下、奥):ナナは3月3日にうちに来て、3カ月半くらいたちました。だいぶ慣れましたね。5月25日が12歳の誕生日だったので、お皿にご飯で「ハッピー」って書いてあげました。
お散歩は朝と夕方の2回行っていて、家の周りはワンちゃんが多いんですけど、ナナちゃんは犬見知りちゃんなので一緒に遊んだりはしないです。野良猫を見つけると外に行きたがるので、犬より猫のほうが反応するかもしれないです(笑)。人も嫌がらなくて、ワーッて行くことはないですけど、触られて嫌がることもないです。
旦那さま(以下、旦):大人の男の人が好きみたいで、おじさんを見ると寄って行きますね(笑)。
――ご家族で一緒にお出かけしたりはしましたか?
旦:犬見知りが酷いので、ドッグランはまだですね。
奥:中目黒のドッグカフェは行きましたよ。いい子にしてました。
Photo by naaaanasanさん
奥:帰ってきたらすごい寝るんで、ストレスになってないかは心配ですね。
初めてで子犬を育てる自信が無かった
――ナナちゃんの募集情報はどのように見つけたんですか?奥:ラブかゴールデンを飼いたいなと思ってて、いくつか里親探しのサイトを見ていたんです。個人間の譲渡は怖いなと思って「OMUSUBI」を見ていたらナナちゃんを見つけて、「かわいいー!」って一目惚れしてしまって。そこから家族に「応募してもいいかな?」と相談して、みんな賛成してくれて応募したという感じです。他の子と比べてという感じではなく完全に一目惚れですね。
旦:ラブを飼っている友達がいて、遊びに行ったときに「あー、犬のいる生活っていいな」って憧れてて、いつか黒ラブを飼いたいなと思ってたんです。そしたら「実はこういう子が気になってて」と言われて、「いいねいいね」って。
――ご家族の皆さん初めてのペットだったんですね。
奥:そうなんです。一緒に住んでいる私の母は小さいときに犬を飼ってたみたいなんですけど、お散歩に行った記憶くらいしかないみたいで。本当にみんな初めてでした。
――初めてでシニアの子に不安はありませんでしたか?
奥:逆でしたね。知識が無いので、子犬を育てる自信が無かったんです。もともと盲導犬の引退犬を探すところから始めていて、しつけがされてる子たちですから、後は残りの犬生をハッピーに歩んでもらいたいなっていう気持ちでシニアの子を探してました。
7番目の家族だったから、名前はそのまま
――保護団体とのやり取りで不安はありませんでしたか?奥:最初にメッセージのやり取りをした時点で私の中では信用してしまって、疑いもなくって感じですね。トライアルの際もこちらから迎えに行くくらいの気持ちだったんですけど、団体の方がこっちの環境もみたいということだったので福島から神奈川までナナちゃんを連れて来ていただきました。
団体の方は「最後までうちにいるんだろうな」って思っていたそうで、びっくりされてましたね。正式に譲渡が決まった後も獣医師の先生の無料セミナーを教えていただいて家族全員で聞きに行ったりして、いろいろ連絡を取ってます。
――ナナちゃんを迎えるためにどんな準備をしましたか?
奥:基本的なところはネットでいろいろ調べました。ご飯とちょっとしたおやつと、ケージ、リードですね。ケージはすんなり入ってくれました。
保護団体の方から「夜はクレートの中で寝てます」と聞いていたのでクレートを用意したりとか。けっこう来てから買ったものも多いです。床が滑るのでゴムの靴を買ってみたりとか。
――お子さんたちはどんな反応でしたか?
奥:子どもたちもずっと「犬を飼いたい」って言ってたので、もうテンション上がっちゃって。ただトライアルでうまくいくか心配があったので、子どもたちにはギリギリまで話さなかったんです。でも来たら、私もそうですけど離れられなくなっちゃって。お散歩も一緒に行ってくれますし。ご飯をあげたりとか面倒も見てくれてます。
奥:団体の方から「胃拡張になっちゃうかもしれないので朝ご飯を3回にわけて15分ずつ間隔をあけてあげたほうがいい」って教えてもらって、子どもが3人なので1回ずつあげたりとかしてます。ナナちゃんはご飯のとき一番興奮するかもしれないですね。待ってる15分も早く欲しくて座ることもしないんです。
――名前は迎えるときに変えなかったんですか?
奥:犬を飼ったら名前何にしようって軽く考えていた中で「ハナちゃんがいいね」って出ていて、団体の方から「変えてもいいですよ」と言われてもいたんですけど、あんまり変わらないので「ナナちゃんでいこうか」って(笑)。もともとナナちゃんって聞いていたので、来たときから「ナナちゃん」「ナナちゃん」って呼んでたし、みんなそのままでいいかなって。あと私の母も入れて6人いたところに新たに来た7番目で、「バッチリじゃん!」みたいになって。ナナちゃんのままです。
ただ、ナナちゃんと呼んでもあんまり反応しなくて、グイッとは振り向いたりはしないですね。獣医の先生からは、「年齢的に耳が遠いっていうのがあるかもしれない」とは言われました。でも最近は少しずつ反応するようになったかな。
「保護してあげた」ではなく、「飼いたい」と思って迎えただけ
Photo by naaaanasanさん
奥:トイレですね。セミナーで専門家のお話も聞いたんですけど、今もだめです。家の外に砂利になってるところがあって、トライアルの初日にそこでしたんです。それで覚えたのか、今もそこでするんです。行きたいときは窓から出してあげるんですけど、我慢できないと家でしちゃうんです。家の中での場所を決めてないので、そこがいまだに悩みで、難しいですね。
あと一時期、私がお風呂に入るときにドアを閉めるとすぐしてたんです。たぶんそれは「閉められた!」みたいなのがあったのかもしれないですね。
――最後に、シニアの保護犬を迎えてみた感想を教えてください。 奥:しつけされてたりとか、大人になっているので家のものをかじったりしないとか。そういう面では本当に初心者でもちゃんと飼えているのですごくいいよね。
旦:そうだね。人それぞれ違って、やっぱり子犬から飼いたいとかってのもあると思うんですけど、僕らはナナちゃんを迎えてめちゃくちゃ最高だなって思ってます。出会いなので、「いいな」って思ったら保護犬でもシニアの子でも全然いいと思います。
奥:そう、飼い始めて散歩をしてると「あれ、犬飼ってたの!?」ってびっくりされて、経緯を話すじゃないですか。そうすると「本当に偉いね」って言われるので、「私そんなにすごいことしたんだ」って後から気付きました。でも実際そんなつもりじゃなくて、「保護してあげた」「飼ってあげた」ではなく、私のわがままで「飼いたい」と思って迎えただけです。
今は、家の中で一番の癒やしですね。