ボルゾイの飼い方|性格・毛色・寿命・しつけ・お手入れ・かかりやすい病気などをトレーナーが解説
ボルゾイは、背は高く小顔ですらっと長い足でとってもかっこいい印象の大型犬ですが、カッコいいのは外見だけではないのです! ボルゾイの性格やお手入れやしつけなどの飼い方、寿命や体重、白や黒などの毛色などの特徴、かかりやすい病気、里親やブリーダーなどの迎え方についてドッグトレーナーの長根が紹介します。
ボルゾイの基礎知識
英語表記 | Borzoi |
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原産国 | ロシア |
サイズ | 大型 |
体高 | 66~85cm |
体重 | 25~47kg |
寿命 | 7〜10年 |
ボルゾイは英語で「Borzoi」と表記します。ロシア語でボルゾイは「俊敏」の意味でありその走る速さは時速50キロメートルにもなるそうです。ボルゾイは「ハウンド」であり、その中でも視覚を使って遠くにいる獲物を追跡する「サイトハウンド」のグループに属しています。ハウンドには「サイトハウンド」の他に嗅覚を使って追跡する「セントハウンド」の二つがあります。
ボルゾイの歴史
ロシア原産で、帝政ロシア時代に貴族に飼われていて、ウサギ狩りやオオカミ狩りに使用されてきました。そのためボルゾイはウルフハウンドとも呼ばれ重宝されてきました。しかし、ロシア革命により一度は絶滅の危機になりましたが、王族や貴族への贈り物として周辺の国々から贈り物としてたくさんのウルフハウンドが贈られ、現在のボルゾイとして世界に広まっていきました。ボルゾイの性格や特徴

性格は穏やかな子が多いと思います。うちの子は穏やかであると同時に、臆病でもあります。大型犬のくせに大型犬が怖いようです。ドッグランへ行っても、大型犬よりも小型犬と遊んでいる方が多いです。また、他の犬たちが遊んでいるのを見て、自分も遊びたそうにするのですが、輪の中に入れないでいます。(笑)。この辺はボルゾイの性格というよりも、うちの子特有の性格だと思います。
また、ロシア原産という事で暑さに非常に弱いので、夏の間はクーラーを24時間かけっぱなしにしております。4~5ヶ月間ぐらいクーラーは止まりません。設定温度は22~23℃ぐらいで、人間は寒いので服を着込んでおります。逆に寒さには強いので冬は一切暖房をかけません。かけてしまうと暑がってしまいます。
これまた、人間は寒いので服を着こんでおります。夏は冷房費がかかりますが、冬は暖房費がかかりませんので、トントンですかね。(len.borzoiさん)
日常生活では静かですが、視力がよく遠くまで見ることができ、動くものを見ると興奮しやすい性格です。ボルゾイはスタイル抜群な流線型の細身の身体で、同時に筋肉は引き締まり、非常に早く走ることができます。オバーコートはシルキーで、軽くウェーブがかかっており、柔らかいアンダーコートは密で寒い気候から体を守ってくれます。
ボルゾイとアフガンハウンドの違いは?
アフガニスタンが原産のアフガンハウンドもボルゾイと同じ、サイトハウンドです。アフガンハウンドはボルゾイに比べてやや小さく、毛は長く足までふさふさの毛が生えています。特に、耳の毛が長いのと短いので雰囲気がずいぶん変わりますね。大きさや寿命
体重は25~47kgほどで、体高は66~85cmほどです。寿命は7~10年といわれています。毛色
ボルゾイはホワイト(白)、ブラック(黒)の単色や、レッド、シルバー、レモン、ゴールド、セーブル(黄褐色または明るい色の長毛に黒い毛先の混じった毛色の)とホワイトの組み合わせ、トライカラーなどがあります。トライカラーとは、ブラックとホワイトとタン(黄褐色)の3色からなる毛色をいいます。レモン&ホワイト

育て方は基本的には小型犬も大型犬も変わらないと思います。その犬の持って生まれた性格がやはり一番大きいと思います。特にボルゾイは、繊細で怖がりで神経質な子が多いように思います。なので、訓練に出したからおとなしく良い子になる、、とは限らないのではないかなと。。でも、比較的猫のような性格のボルが多いかなと感じています。
小型犬との違いは、お金のかかり方が全く違う事と何年後か年老いた時の介護も覚悟しなくてはいけない事だと思います。大きい子だと50キロを超えますので、、これは大型犬全般に言える事ですよね。(maro.kuru さん)
ボルゾイの育て方

本やネットの情報をみると、「ボルゾイは独立心が強いので躾が入りにくい」などと書かれております。しかし、私の印象は全く逆です。正しい教え方さえすれば、教えれば教えた分だけ、よく覚えてくれます。例えば、「お座り」なんかはものの10分ほどで覚えてしまったように記憶しております。もしかして、うちの子が特別、頭が良いのでしょうかね?(笑)
また、周りのボルゾイの飼い主さん達をみると、他の犬種に比べて骨折が多いように感じています。足が細いからなのか、走る機会が多いからなのかは分かりませんが、そう感じています。実際、うちの子も8ヶ月の時に骨折をしました。ドッグランでただ走っているだけだったのですが、脛の骨の成長板という部分を剥離骨折してしまいました。
あの時の悲鳴が今でも頭から離れません。実は、これは誰にも言っていないのですが、骨折から1ヶ月間ぐらいの間、毎晩お風呂のときに隠れて一人で泣いておりました(笑)。自分が骨折した方がどれだけ精神的に楽だったかを痛感しました。しかし、現在は完治して、写真にある通り元気に走っております。(len.borzoiさん)
ボルゾイは落ち着きがあり、飼い主にも従順な犬種ではありますが、猟犬として活躍してきたという歴史があります。そのことを理解し、しつけや手入れをする必要があります。
ボルゾイのしつけ方
ボルゾイは大型犬種のため、散歩時の引っ張りや飛びつきは子犬のころからしつけていく必要があります。大型犬に飛びつかれて転んでしまったという事故や、恐怖心を与えてしまうこともあります。呼び戻しや、人に対しての飛びつきをさせないようにしつけていくことが大切です。ボルゾイのお手入れ
トリミングは不要な犬種ですが、太くて固いオバーコートと柔らかく密度のあるアンダーコートからなるダブルコートという毛質をしています。そのため、定期的にブラッシングなどのグルーミングをしてあげましょう。ボルゾイがかかりやすい病気

我が家は初めて飼った犬が今のボルゾイ達で、あまり詳しくはないんですが...息子が産まれる前から一緒に暮らしていて、とても面倒見がよく、優しくおっとりした性格で、ひたすら毎日ゴロゴロ寝てます(笑)。
大変な事と言えば、今骨折していて治療費が凄いくらいですね。ボルゾイは骨折しやすいと聞きますが、我が家は今回初めての骨折で、病院通いや治療費などを考えると、これからボルゾイを迎え入れる方は買う前にそのことをしっかり頭に入れといた方がいいかな...と思います。(beny_ayuさん)
大型犬に多い「胃捻転」にかかりやすいです。胃捻転、胃拡張は胃にガスがたまったり捻転が起こることで胃に血行不良が起こり、時間がたつと胃が壊死(腐って)してしまい命を落としてしまう緊急疾患です。また、寒さに強く暑さに弱いボルゾイは熱中症や皮膚炎にもなりやすいので、注意が必要です。
ボルゾイの迎え方
どこから迎えるかによって値段も変わってきます。ボルゾイの価格/値段
一般的な価格の相場は10~30万円ほどであるがどこから迎えるかによっても値段は変わってきます。保護犬から迎える
保護され新しく里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。ペトことの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)も、ぜひ覗いてみてください。