一人暮らしでも犬を飼える?後悔しないための心構えや留守番時の注意点を解説

一人暮らしでも犬を飼える?後悔しないための心構えや留守番時の注意点を解説

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一人暮らしで犬を飼うのは「かわいそう」と思う方も多いはず。実際、犬は群れで暮らす動物のため、長い留守番はストレスになります。しかし、命を預かる覚悟と生活環境を整えれば、一人暮らしでも犬を迎えることができます。いざ迎えてみてから「疲れた」「つらい」など後悔しないよう、一人暮らしで犬を飼う際の心構えや準備を解説します。

一人暮らしでも犬は飼える?

飼い主を見つめる犬

結論からいうと、一人暮らしでも、犬と暮らすことは可能です。

ただ、忘れてはいけないのは命を預かるということ。一人暮らしでもそうでなくても、犬を迎える前に必要なことを理解しておくことが大切です。

一人暮らしで犬を迎えるための最低条件

成犬と子犬

飼育環境

犬を迎えるのであれば、必ずペットの飼養が認められている物件に住みましょう。

ペット不可の物件で隠れて飼育していたことが見つかり、高額の違約金を支払うことになるケースもあります。

金銭面

2019年に発表されたアニコム損保の調査によると、犬の年間支出額は約30万円です。

この金額の中には「フード」や「トリミング」「医療費」や「日用品」などあらゆる項目が含まれていますが、あくまで統計のため、実際にかかる費用は犬によって異なります

毎月の通院と投薬が必要な場合、1カ月5万円以上かかる場合もあります。


自分と犬の年齢を考える

一般社団法人ペットフード協会が発表した「令和2年(2019年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の平均寿命は14.44歳とされています。

飼い主自身が、健康なうちに愛犬が犬生を全うできるかどうか、犬を迎える前に考えてから迎えましょう。

犬と触れ合う時間が確保できる

仕事の都合などで、家にいる時間をあまり確保できない、もしくは確保できたとしてもあまり構ってあげられないのであれば「犬を迎えない」という選択をすることが重要です。

「しつけをする時間がない」「散歩がたまにしかできない(運動量を確保できない)」などの場合、犬が問題行動を起こす恐れがあるため、お互いのためにも生活環境が変わってから犬を迎えることを検討しましょう。


近いうちに環境の変化がない

生活環境が変化は犬にとって大きなストレスです。迎えて間もないタイミングでの引っ越しは控えるようにしましょう。

また、引っ越しがなくとも、結婚や出産など、生活環境が大きく変わる予定があれば、婚約者は犬アレルギーではないか、考えうる課題について、対策を立てておきましょう。

一人暮らしで犬を迎える場合の心構え

飼い主に構ってほしそうな犬

犬を幸せにできるか

犬は私たちと同じ、命ある存在。「かわいいから」「一人だと寂しいから」という理由だけで安易に迎えてはいけません。

どんな状況になったとしても、愛犬の命を守ることができるのか、しっかりと考え、対策を考えておく必要があります。

  • 自分にもしもの事があった時、代わりに育ててくれる人はいるか?
  • 結婚相手が犬嫌いだったら?
  • 子どもが犬アレルギーだったら?
  • 老犬で寝てきりになったとしても、つきっきりで愛犬の看病ができる環境にあるか?
  • 医療費はちゃんと払えるか?

少し考えるだけでも、これだけのチェックポイントが見つかります。変わっていく生活環境の中で犬が幸せに暮らせるかどうか、よく考えてみてください。

そして高齢になればなるほど、病気のリスクも自然と高まることも理解しておきましょう。

犬のお世話に休みはない

一人暮らしということは、愛犬のお世話をするのは自分1人しかいません。そして愛犬にとっては、飼い主さんしかいないのです。

飼い主さんが風邪で寝込んでいたとしても犬はごはんを食べ、うんちもします。最低でも食事・お水・トイレ掃除は毎日する必要があることを念頭に置きましょう。

その他の大切なこと

そのほか、細かくも重要な心構えとして、以下の7点が挙げられます。

  • 愛犬の年代や体調に適したペットフードを適量与えましょう。
  • 散歩や遊びなどで、十分に運動させましょう。運動不足が続くとストレスを感じ、吠えや噛みつきなど問題行動につながります。
  • お散歩時は必ずリードを付け、糞尿の処理はしっかり行いましょう。
  • 動物が苦手な人への配慮を忘れずに行動しましょう。
  • 繁殖を望まないのであれば不妊去勢手術をしましょう。子宮や卵巣、精巣の病気予防にもなります。
  • 定期的に愛犬の健康診断やワクチン接種などを受けましょう。
  • 思わぬ怪我や脱走を引き起こさないよう、家具のレイアウトに注意しましょう。

一人暮らしで犬を迎える際の準備

水飲みと犬

動物病院の位置を把握する

犬を迎えると、必ずお世話になる動物病院。何かあったときすぐに行ける距離にあるのが一番ですが、獣医師さんとの相性もあります。

通える範囲の病院を数件ピックアップしておき、診察時の愛犬の様子などを参考に飼い主として信頼して愛犬を託せる病院を見つけましょう。

サポートしてくれる人を見つけておく

仕事の出張や、自身の病気で入院した場合に、愛犬の面倒を見てくれる人が近くにいるか、万が一のためにあらかじめ探してお願いしておきましょう。

家族や友人が難しい場合は、預かりをしてくれるペットサロンやペットホテル、ペットシッターを探しておきましょう。

災害時の愛犬の安全確保

地震や豪雨による災害が近年増えており、その度にペットと暮らす人にとって過酷な選択を迫られたり、辛い思いをしたりする場面があることも事実です。

愛犬と避難することを想定した災害時バッグを用意することはもちろん、ペット同伴可の避難所を把握し、慌てずに行動できるよう準備しておきましょう。


ケージ

犬にとって「安心できる場所」を作ってあげることにより、お留守番時にもしつけにも役立ちます。

特に子犬の場合、犬が大きくなることを考え、少し大きめのケージを買って早い段階から慣れさせてあげると良いでしょう。


ごはん

犬は規則正しい動物のため、決まった時間にごはんがもらえないとストレスの原因となります。

愛犬のストレス要因を作らないためにも、規則正しくしすぎずに、時間をずらしてごはんをあげるのも一つの方法です。

私たちより体が小さな犬はちょっとした誤差が栄養不足や肥満につながるため、どれだけ食べさせるかも重要です。

1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」で提供している「フード診断」で簡単に計算することができます。ぜひご利用ください。

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犬を留守番させるときの注意点

テントから顔を出す犬

多頭飼いは寂しくない?

留守番時に「多頭飼いだと寂しくなくて良い」という意見がありますが、一番は飼い主さんと犬との関係性です。

慣れないうちから新しい犬を迎えるのではなく、信頼関係ができてから、新しい犬を検討しましょう。

いきなり留守番はさせない

一人暮らしの飼い主さんが外出するということは、家の中で犬が留守番をしなければならないということです。

迎え始めの頃、最低でも1〜2週間は家に慣れさせるためにも、できるだけ一緒にいるようにしましょう。

慣れてきたなと思ったら、留守番で過度にストレスをためないよう、お留守番トレーニングを始めましょう。分離不安の予防対策としても大切なトレーニングです。


まとめ

散歩中の犬

一生を共にする覚悟と適切な環境を整えれば、一人暮らしでも犬は飼えます
迎える前に、動物病院やサポートしてくれる人を見つけておくことが大切です
生活環境や自身の状態次第では「犬を迎えない」という選択も重要です

一人暮らしであろうとなかろうと、犬を迎える際に「犬を幸せにすることができるか」を考えましょう。

環境的にも金銭的にも時間的にも「幸せにできる」と断言できることが重要です。