一人暮らしで犬を飼う方法 かかる費用や仕事中の留守番など注意点を解説

一人暮らしで犬を飼う方法 かかる費用や仕事中の留守番など注意点を解説

一人暮らしで犬を飼うのはかわいそう……と思う方も多いはず。実際、犬は群れで暮らす動物ですから長い留守番はストレスになります。でも、注意点を押さえれば一人暮らしでも犬を飼うことはできます。今回は飼いやすい犬種から費用やしつけ、トレーニングの仕方、オススメのグッズまで解説します。

一人暮らしでも犬は飼える?

飼い主と寝る犬

結論からいうと、一人暮らしでも犬と暮らすことは可能です。実際に、一人暮らしで犬を飼っている人はたくさんいます。ただ、忘れてはいけないのは命を預かるということ。一人暮らしでもそうでなくても、犬を迎える前に必要なことを理解しておくことが大切です。

動物愛護管理法

動物愛護管理法では飼育のネグレクトにも罰則規定があり、100万円以下の罰金が科されます。

愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。



畜犬登録と狂犬病予防接種

犬を迎えたら畜犬登録と毎年の狂犬病予防接種を受ける必要があります。

畜犬登録をした際に発行される鑑札と予防注射済票は首輪などに装着しておきましょう。愛犬をドッグランなどで遊ばせる際にも提出が必要になります。


迷子札とマイクロチップ

どんなに対策をしていても、いつどんなタイミングで逃げてしまうかはわかりません。そのために、日頃から迷子札やマイクロチップなどの対策も必要です。

「動物の愛護及び管理に関する法律」(=動物愛護管理法)では、犬や猫などの動物の所有者に対して、それぞれの犬や猫に首輪・名札・マイクロチップなどを装着・施術することを努力義務化しています。

また、今後は登録された犬や猫を新たに迎えた方には、情報変更の届け出を義務付けられるようになります。詳しくは関連記事をご覧ください。


飼育環境

ペット可物件は絶対

あなたが今暮らしているお部屋はペット可でしょうか。最近では小型犬であればOKという物件も増えてきています。犬を迎えるのであれば、必ずペットの飼養が認められている物件に住みましょう。

ペット不可の物件で隠れて飼育していたことが見つかってしまい、高額の違約金を支払うことになるケースもあります。

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サポートしてくれる人が近くにいるか

仕事の出張や自身の病気で入院した場合に愛犬の面倒を見てくれる人が近くにいるか、あらかじめ探してお願いしておきましょう。

家族や友人が難しい場合は、預かりをしてくれるペットサロンやペットホテル、ペットシッターを探しておきましょう。


動物病院は近くにあるか

犬と暮らすと、必ずお世話になる動物病院。何かあったときすぐに行ける距離にあるのが一番ですが、獣医師との相性もあります。通える範囲の病院を数件ピックアップしておき、診察時の愛犬の様子などを参考に飼い主として信頼して愛犬を託せる病院を見つけましょう。

実際、どのくらいお金がかかるの?

犬を飼うにはやはりある程度のお金がかかります。2019年に発表されたアニコム損害保険の調査によると、犬の年間支出額は約30万円となりました。

この金額の中にはフードやトリミング、医療費や日用品などあらゆる項目が含まれていますが、あくまで統計でありかかる費用は犬によっても変わってきます。

例えば病気があり毎月の通院と投薬が必要であれば1カ月5万円以上かかる場合もあります。


お金がかかるのは犬だけではない

思わぬケガや病気で手術をするなど想定外の出費があっても金銭的に問題がないか、不測の事態を想定して考えることが大切です。どんなに健康な犬を飼ったとしても、病気やケガは避けられないことを覚悟してください。

また、飼い主も怪我や病気をすることもあります。入院するようなことになった場合は自身の入院費の他に愛犬のペットホテル代などもかかってきますので、犬と人の2軸で見積もることが大切です。

その他、日常的にかかる費用も決して安くはありません。犬を飼うとどのくらいお金がかかるのか、以下の記事も参考にしてみてください。


犬と暮らすための心構え

犬と暮らす

犬は私たちと同じ、命ある存在。「かわいいから」「一人だと寂しいから」という理由だけで安易に飼って世話をしなくなるということは許されません。

一生を共にする覚悟

犬の一生は人間よりはるかに短く、とても早いスピードで過ぎていきます。迎えたときは子犬でも、数年でシニア期に入ります。

どんな状況になったとしても、愛犬の命を守ることができるのか、しっかりと考え、対策を考えておく必要があります。

  • 自分にもしもの事があった時、代わりに育ててくれる人はいるか?
  • 結婚相手が犬嫌いだったら?
  • 子どもが犬アレルギーだったら?
  • 老犬で寝てきりになったとしても、つきっきりで愛犬の看病ができる環境にあるか?
  • 医療費はちゃんと払えるか?

少し考えるだけでも、これだけのチェックポイントが見つかります。変わっていく生活環境の中で犬が幸せに暮らせるかどうか、よく考えてみてください。

そして高齢になればなるほど、病気のリスクも自然と高まることも理解しておきましょう。


熱があっても犬のお世話に休みはない

一人暮らしということは、愛犬のお世話をするのは自分しかいないということです。そして愛犬にとっては、飼い主さんしかいないのです。

飼い主が風邪で寝込んでいたとしても犬はごはんを食べますしうんちもします。

最低でも食事・お水・トイレ掃除は毎日する必要があります。

雨でも犬は散歩に行きたがる

「小型犬はお散歩の必要は無い」と聞くことがありますが、それは間違いです。たとえ小型犬であろうと、お散歩は必要なのです。

雨に濡れるのを嫌う犬もいるので、全ての犬が雨でも散歩に行きたがるわけではありませんが、よっぽどの豪雨でない限り愛犬に合わせてお散歩をしてあげてください。


災害時の愛犬の安全確保

地震や豪雨による災害が近年増えており、その度にペットと暮らす人にとって過酷な選択をせまられたり。つらい思いをしたりする場面があることも事実です。

愛犬と避難することを想定した災害時バッグを用意することはもちろん、ペット同伴可の避難所を把握し慌てずに行動できるよう準備しておきましょう。


その他にも大切なことはたくさん

  • 愛犬の年代や体調に適したペットフードを適量与えましょう。
  • 散歩や遊びなどで、十分に運動させましょう。運動不足が続くとストレスを感じ、吠えや噛みつきなど問題行動につながります。
  • お散歩時は必ずリードを付け、糞尿の処理はしっかり行いましょう。
  • 動物が苦手な人への配慮を忘れずに行動しましょう。
  • 繁殖を望まないのであれば不妊去勢手術をしましょう。子宮や卵巣、精巣の病気予防にもなります。
  • 定期的に愛犬の健康診断やワクチン接種などを受けましょう。
  • 思わぬ怪我や脱走を引き起こさないよう家具のレイアウトに注意しましょう。


一人暮らしに向いている犬種は?

犬

まず、「一人暮らしに向いている犬種は存在しない」ということを理解いただければと思います。犬は本来群れで生活する動物であること、人間の都合に合わせた生き物ではないことが理由です。

その上で、現代の様式をベースに「比較的」おすすめできる犬種を紹介します。ただし、「この犬種なら一人暮らしでも絶対大丈夫」というわけでも「ここで紹介していない犬種は一人暮らしに向いていない」というわけでもありませんので、参考程度として考えてください。

小型犬であること

ペット可の賃貸物件であっても「小型犬のみ」であることが多いのが現状です。また小型犬であることの利点は、中型犬や大型犬と比べると運動量が少ないことです。

もちろん小型犬であってもストレス発散やコミュニケーションの意味でも毎日の散歩は必要ですが、数時間単位で運動量を必要とする犬種は一人暮らしを考えると現実的ではないでしょう。


お手入れが楽なこと

犬のお手入れで大変なのが毛並みの維持。毎日のブラッシングは基本ですが、特に毛がよく抜ける犬種の場合はこまめな掃除も必要になります。

トイプードルやシュナウザーなどは毛が抜けにくいという特徴がありますが、毎月のトリミングは必ず必要となります。

どんな犬種であっても、シャンプーなどグルーミングは必要ですし、何より続けることが重要です。

自身の生活スタイルに合った犬種を選ぶことも大切です。


無駄吠えをしないこと

犬が吠えるのには理由があるので「無駄吠え」と一口に言えることではありませんが、マンションやアパートだと一定の防音対策はしてあっても犬の鳴き声が隣の部屋に迷惑をかけてしまうことも事実。

一般的にあまり吠えない犬種はシーズーやパグなどが挙げられていますが、個々の性格にもよるため絶対ではありません。

しっかりしつけをしてあげれば、無駄吠えもしなくなりますので、必要であればドッグトレーナーに相談するなどの対策をしてあげてください。


【ブログ紹介】一人暮らし ✕ 犬との暮らし

一人暮らしで犬を飼っている人のブログを読むと、犬種や環境こそ異なるものの「一人暮らしで犬を飼う」ときのリアルな様子がうかがえます。

coco-coco-coco Mダックスの成長日記

coco-coco-coco Mダックスの成長日記

ミニチュアダックスフンドの「coco」くんとの暮らしをつづったブログです。犬友達とのお出かけ、旅行、そしてcocoくんが患った病気についても更新されています。

犬より猫のほうが飼いやすいって本当?

猫

一般的に「犬より猫のほうが飼いやすい」と言われています。確かに散歩の必要がなく、お留守番を犬ほど苦に思わない猫は犬に比べれば一人暮らしに向いているペットと言えるでしょう。

しかし、猫も急に具合が悪くなれば病院に連れて行かなければいけませんし、毎日のごはんやトイレ掃除も必要です。動物の命を預かる責任を持ち十分な配慮をすれば、一人暮らしだから犬が飼えないというわけではありません。

一人暮らしで犬を飼うときの注意点

犬

こちらは一人暮らしで犬を飼う時の注意点になりますが、一人暮らしだけでなく、共働きの家庭にも同じことがいえるかもしれません。また多頭飼いに関しても意識次第ということになりますので、一人暮らしだからダメというわけではありません。

留守番時に多頭飼いだと寂しくなくて良いという意見もありますが、一番は飼い主さんと犬との関係性ですので、まずはそこを注意しましょう。

お留守番

あなたが外に出かけるということは、家の中で犬がお留守番をしなければならないということです。

飼い始めの頃、最低でも1〜2週間は家に慣れさせるためにもできるだけ一緒にいるようにしましょう。

そして慣れてきたなと思ったら、お留守番で過度にストレスをためないよう、お留守番トレーニングを始めましょう。分離不安の予防対策としても大切なトレーニングです。


ケージ

犬にとって「安心できる場所」を作ってあげることにより、お留守番時にもしつけにも役立ちます。特に子犬の場合、将来犬が大きくなることを思って少し大きめのケージを買って早い段階から慣れさせてあげると良いでしょう。

また、留守中のことを考えてケージの中にトイレコーナーを作る飼い主も少なくありません。その場合、飼い始めの頃にトイレトレーニングを徹底的にする必要があります。犬は綺麗好きなので、なるべくケージの奥にトイレを作り、手前を寝るスペースにした方がいいでしょう。


ごはん

一人暮らしで犬を飼う場合、よく考えなければいけないのはごはんのタイミングです。仕事に行く前に朝ごはんをあげ、帰宅してから夜ごはんをあげるのが一般的ですが、残業などでいつもより家に帰る時間が遅くなることもあるかと思います。

犬は規則正しい動物なので、決まった時間にごはんがもらえないとストレスの原因となります。愛犬のストレス要因を作らないためにも、規則正しくしすぎずに、時間をずらしてごはんをあげるのも一つの方法です。

私たちより体が小さな犬はちょっとした誤差が栄養不足や肥満につながりますので、どれだけ食べさせるかも重要です。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」で提供している「フード診断」で簡単に計算することができます。ぜひご利用ください。

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一人暮らしでも「保護犬」は飼える?

犬

一人暮らしの方が保護犬を迎えることはできるのでしょうか? ペットショップで犬を買う場合は審査がありませんが、保護団体などから迎える場合は飼育能力があるか審査を受ける必要があります。そして、その審査の前提として「単身不可」が挙げられていることが少なくありません。

「単身不可」の理由

一人暮らしの場合、日中は家を開けることが多くなり、犬を飼っていればお留守番させる時間が増えます。犬はストレスがたまりますし、急病のときにすぐ病院に連れて行くこともできません。

保護犬の中にはつらい過去を抱えている子もいるため、なるべく長く一緒の時間を過ごせる人に迎えてほしいと考える保護団体が多いのです。

ただ、一人暮らしであっても自営業(フリーランス)で散歩の時間をきちんと確保できたり、留守番の時間が長くなかったり、急病のときも仕事の調整ができるなど、犬と向き合う時間がきちんと取れる場合は里親になることも可能です。

犬がいる生活はかけがえのないもの。大事なのは家族として犬を迎える責任と覚悟を持ち、幸せな一生を送らせてあげられるかです。


まとめ

犬と暮らす
一生を共にする覚悟と適切な環境を整えれば一人暮らしでも犬は飼える
迎える前に、動物病院やサポートしてくれる人を見つけておくことが大切
入院や怪我など不測の事態を想定した費用を見積もっておこう
単身者でも保護犬を迎えることができる。自分の生活スタイルに合う子を選ぶことも大切
ペトことの姉妹サイト「OMUSUBI」では、複数の保護団体が保護犬の里親を募集しています。一人暮らしで犬を飼うのは簡単ではありませんが、絶対に無理ということではありません。問題があってもうまく解決する方法が見つかるかもしれませんので、まずは相談してみてください。

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更新日:2020年6月22日
公開日:2016年11月1日
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