サモエドの飼い方|性格・寿命・大きさ・しつけ・かかりやすい病気をトレーナーが解説
サモエドは純白の毛と口角が上がっている顔、「サモエドスマイル」で有名です。そんなサモエドの歴史や性格、種類や毛色、寿命、大きさなどの特徴、かかりやすい病気、里親やブリーダーからの迎え方をドッグトレーナーの長根が紹介します。
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サモエドの基礎知識

サモエドスマイル
英語表記 | Samoyed |
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原産国 | ロシア |
サイズ | 中型 |
体高 | 50~56cm |
体重 | 16~30kg |
寿命 | 10~13年 |
ロシア北部およびシベリアが原産地で、英語で「Samoyed」と表記します。シベリアンスピッツとも呼ばれ、典型的なスピッツ系の体型をしています。スピッツとはドイツ語で「鋭利な、尖った」という意味を表します。
サモエドと日本スピッツの違い
スピッツとは口先が尖り、耳が立っているタイプの犬種のことを指し、一般的にスピッツと言われる場合には、ジャーマンスピッツのことを指します。柴犬など日本犬種やシベリアンハスキーなどはスピッツ系の犬種に含まれます。サモエドも、尖った口先と立ち耳という特徴から、シベリアンスピッツとも呼ばれています。日本スピッツは1920年頃に国内に入ってきた祖先犬が国内で独自に繁殖し確立された犬種です。正確にはわかっていませんが、ジャーマンスピッツやイタリアンスピッツを基礎として、サモエドとの交配を経て現在に至ったとされています。
サモエド×日本スピッツの交配犬

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飼い主さんのコメント
サモエドは穏やかで優しい性格の犬ですが、ゆきはスピッツが入っているせいかゆきの元々の性格か分かりませんが、少し臆病ですが好奇心旺盛で興奮するとあまり言う事を聞きません…。普段は穏やかで芸もエサの為なら色々やってくれます。お散歩大好きで基本無駄吠えは少ないです。抜ける毛は半端ないので覚悟して飼って下さい。(yuki1014loveさん)
サモエドの歴史
サモエドという名前はシベリアのサモエド族に由来しています。トナカイの群れと暮らすシベリア族との移動生活の中で、猟犬やそり犬、そして時には人と共に寝ることもあり、暖房代わりに用いられました。長い間ほかの犬種やオオカミとの交雑もなかったため、数多い犬の中でも特に原始犬に近いと言えます。サモエドの性格や特徴

Photo by sarakobayashi.0509さん Thanks!
飼い主さんのコメント
上品な白い毛を持つ中型犬で、力強い印象を与えます。シベリアで暮らしていたため豊富な体毛を持ち、暖房代わりに用いられていたこともあって、優れた耐寒性を持っています。また、直立の耳や首の美しいアーチからは威厳や自信を、上向きな口角は可愛らしさが伝わってきます。性格はとてもおとなしく優しい犬種です。気をつけることと言えば、体重管理を徹底することです。ウチの子は体重が重いので減量中です。最大の注意点は熱中症です。この犬種は暑さにとても弱く、気温20度を超えると熱中症のリスクが高まります。(sarakobayashi.0509さん)
サモエドの性格
サモエドは、長い間人間と共に暮らしてきたため、非常に友好的で開放的な性格をしています。そのため、攻撃的な側面はほとんどありません。しかし、元気がいいので遊びがエスカレートしてしまう性格の子もいます。サモエドの大きさや寿命
体重は16~30kg、体高は50~56cmで、寿命は10~13年といわれています。サモエドスマイル
サモエドの長いマズルから伸びる上向きな口角は、「サモエドスマイル」としてテレビにも取り上げられています。白くモフモフな姿に加えて、この生き生きとした笑顔は人々に癒やしを与えてくれます。サモエドの毛色
サモエドの毛色はホワイトかクリームが一般的な毛色です。ホワイトの地色に、ビスケット(薄黄色)のマーキングがある種類もいます。もともとはブラック(黒)やブラウンなどの毛をもつ種類もいました。18世紀後半、イギリスの動物学者であるアーネスト・キルバーン・スコット氏は、ブラウンや白のサモエドを連れて帰りましたが、白い犬が好まれたため白いサモエドばかりが改良されていきました。これが今のサモエドのスタンダードになっています。
ビスケット
サモエドのお手入れケア

Photo by samoyed_rei.mitchyさん Thanks!
飼い主さんのコメント
サモエドは寒冷地域で暮らしていた犬なので、厳しい寒さに耐える被毛を持っています。換毛期などは抜け毛も大量なので、日頃のブラッシングがとても大切です。サモエドの被毛のお手入れは手間がかかりますが、放置してしまうと毛玉ができてしまったり皮膚病のきっかけになってしまったりします。サモエドはふわふわでとても可愛いです! 人間好きで、犬好き。いたずらも好きです。番犬には絶対になりません。冬場は雪遊び、夏は 家の涼しい部屋の中で過ごしています。抜け毛は一年中なので、ブラッシングはかかせません。オーバーコートは弾くので、泥遊びしてもサモエドマジックと言っていつのまにか綺麗になってます。寂しがりやなので家族と一緒にいる事が大好きなワンちゃんです!(samoyed_rei.mitchyさん)
サモエドの育て方

シベリアという厳しい寒さの中暮らしていたため、高温多湿な日本では夏場の空調管理が大切になります。また、甘えん坊な性格なので、室内で家族と一緒に過ごすことが理想的です。
サモエドのお手入れ・散歩
毛量が多いうえに長く抜けやすいため、毎日のブラッシングが必要不可欠です。ブラッシングを怠ると、皮膚病の原因となってしまいます。散歩に関しては、非常に体力があるため散歩をしっかりすることが大切です。30分以上の散歩を1日2回行うことが理想的です。サモエドのしつけ
強靭な体をもつサモエドは、散歩でリードを引っ張る力も相当なものです。飼い主がコントロールできるように、基本的なおすわりや伏せ、待てに加えて、リーダーウォーク(犬が飼い主に寄り添うように歩くこと)を教えましょう。サモエドのかかりやすい病気
毛が長いので、非常に皮膚が蒸れやすいです。かゆそうにしていたり、脱毛が見られたりしたら、「皮膚炎」が疑われます。ほかには、光を感知する網膜が正常に働かなくなる遺伝性の病気、「進行性網膜萎縮」や関節に関わる「股関節形成不全」や「関節炎」「胃捻転」などが気を付ける病気として挙げられます。サモエドの迎え方
サモエドを飼うには、ペットショップや里親、ブリーダーから迎えるなどの選択肢があります。どのような迎え方でも、犬種の特性をしっかりと理解した上で飼い始めるようにしましょう。サモエドの価格/値段
30万円前後の値がついていることが多いです。迎える場所によっては40万円を超えることもあります。保護犬から迎える
保護され新しく里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。ペトことの姉妹サイトの保護犬・保護猫のマッチングサイト「OMUSUBI」には多くの保護犬たちが募集されています。保護犬から迎える選択肢も考えてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
数は少ないですが、サモエドのブリーダーも存在します。購入時の注意点、その犬の性格に合ったしつけの仕方などを相談することができるので、安心してペットとの生活を迎えることができます。ペットショップで迎える
ペットショップの場合、2、3カ月の子犬が売られており、4カ月を過ぎたら値下げされることがほとんどです。サモエドスマイルで家族全員が笑顔に!
サモエドスマイルとして知られる生まれ持った愛らしさに、家族全員も思わず笑顔になってしまいます。元気いっぱいなサモエドと、ドッグランへ行って犬と家族の絆をより一層深いものにしてみてはいかがでしょうか!本稿は以下を参照して執筆しています。