犬との水遊びの楽しみ方|水嫌いな犬の慣れさせ方と熱中症などの注意点
犬と一緒の水遊び。実はとっても種類が豊富です。夏の遊びとして、川やプールで泳ぐだけでなくSUPやリバーウォークなど涼しい夏の遊び方はそれぞれです。犬によって水遊びの好き嫌いがあります。水が得意な犬種や水が苦手な犬の慣れさせ方、注意点について紹介します。
愛犬と水遊びを楽しもう!
暑い時期のお出かけは犬が一緒だと躊躇してしまいがち。ですが、水遊びなら犬も飼い主さんも一緒に楽しむことができます。
旅行に行くなら、山に流れる川の水は想像よりも冷たくとっても気持ちがいいですし、「出かけるのはちょっと」という方でもビニールプールを利用すれば、家の庭やバルコニーで愛犬に水遊びさせてあげることができます。
水遊びのメリット
水遊びは楽しいだけでなく、犬にとってもストレス発散になったり運動不足解消になったりと健康にもいいです。ただどこでどんな水遊びをするかによってその効果は変わってきます。川遊び
流れがある川では流れの速さによって、体にかかる負荷が変わります。ただ水に漬かっているだけでも、足腰が鍛えられますし、流れが緩やかな場所でも泳ぐことで普段使わない筋肉が使われます。水に浮くおもちゃなどを投げてあげる遊びがおすすめですが、おもちゃが流れてしまうので、流れの緩やかな場所や川下から川上に向かって投げるなど遊び方も気を付けましょう。
ただ、川は滑りやすく慣れないと人も犬もケガをしやすいので要注意です。
海遊び
海は川よりも浮力がありますが、波があったり海水であるなど川とは違った特徴があります。海ではおもちゃを投げて取ってくる遊びではなく、波の穏やかな場所で泳いだり、SUPやサーフィンに挑戦したりするのがいいでしょう。SUPやサーフィンではバランス力を養えます。海で遊ぶ際には、万が一に備えライフジャケットを着て遊ばせましょう。
また水遊びではありませんが、普段とは違うやわらかい砂浜の地面に、ワンちゃんもきっと大はしゃぎするでしょう。穴掘りをしたり一緒にビーチフラッグで走ったりするのも楽しめます。
プール
ドッグランには犬用のプールが設置されている場所もあります。犬用のプールのため飼い主さんが一緒に泳ぐことはできません。泳ぐことが好きな子、夏の遊びとしてにおすすめです。また、肥満傾向のワンちゃんにも体に負担をかけることなく運動を始められますので、おすすめです。インストラクターさんのいるドッグプールや、最近は犬用のフィットネスジムもありますので試してみてはいかがでしょうか。
家での水遊び
手軽に水遊びさせてあげたい場合や泳げない子には家での水遊びがおすすめです。庭があるなら、ホースで水をかけてあげるだけでもいいですし、ビニールプールならバルコニーでも遊べます。おもちゃを浮かべて遊んでもいいですし、ただ濡れたいだけでもいいのです。
水慣れさせたいワンちゃんにもおすすめです。
水遊びの注意点
暑い夏にうってつけなのが「水遊び」ですが、暑い夏だからこそ注意したいことがあります。
熱中症
夏になると、気温や湿度が高くなり人も犬も熱中症になりやすくなります。真夏の時期の日中、犬を海へ連れて遊びに行く人はいないと思いますが、暑い日の地面近くは50度近くまで達することもあり、犬は灼熱の中を歩いている状態になりますので連れていくのは危険です。もちろん肉球もやけどしてしまう可能性があり危険です。
水遊びは冷たく涼しくなるため、熱中症を感じにくくなるため特に注意が必要です。
涼しく感じていても、夏の日差しはとても強く思っているよりエネルギーを奪われます。犬も人も意識して水分補給をすること、こまめに休憩を取るようにしましょう。
水中毒
夏場は熱中症として、意識して水を飲む人が多いと思います。愛犬にも水分補給をさせなければと意識して、水を飲ませることは良いことですが、過剰に摂取した場合、血中のナトリウム濃度が低下し、低ナトリウム血症の症状が起こることがあり、最悪の場合命を落とすこともあります。特に、川でおもちゃを取って来るのが好きなワンちゃんの場合、水に浮いているおもちゃをくわえる際に、水を飲んでいます。脱水症状にならないためにも水分補給は大切ですが、一度にたくさん飲ませるのではなく、少ない量をこまめに飲ませるようにしましょう。
低体温症
犬は原産地域やどんな役割があった犬種かによって体の構造が異なります。寒い地域の犬ならアンダーコートと呼ばれる羽毛のような柔らかい毛が密度高く生えています。サルーキやバセンジーなど暑い地域の犬は毛の短いスムースコートであったり、アンダーコートを持たないシングルコートの犬が多いです。
冷たい水にずっと浸かっていると体温を奪われて低体温症の危険があります。また、夏だからと濡れた体を放おっておくのも危険です。水遊びを終えたらタオルなどでよく拭いてあげましょう。
泳ぎの得意な犬種
昔から犬は人と一緒に暮らし、人の生活を助けてくれる良きパートナーでした。羊や牛を飼う人々は牧羊犬(牧畜犬)を、猟をする人々は猟犬を連れていました。
そんな使役犬の中には、水辺での仕事をする犬たちもいます。特性として水が平気な犬種もいますが、必ずしも全ての犬が得意というわけではありません。
犬にもそれぞれ性格がありますので、あくまで参考とし愛犬の様子を見て考えてあげましょう。
(撃ち落とされた)獲物を回収する
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバー
- フラットコーテッドレトリーバー
- チェサピークベイレトリーバー
- カーリーコーテッドレトリーバー
- ノヴァスコシアダックレトリーバー
- プードル
カモをおびき寄せる
- コイケルホンディエ
- ノヴァスコシアダックレトリーバー
水鳥漁師や漁師の補助役
- スパニッシュウォータードッグ
- ポーチュギーズウォータードッグ
水難救助犬
愛犬の水への反応を知る
愛犬のためにドッグプールへ連れて行っても、「怖がって全然遊ばない」ということだってあります。水遊びへ連れて行く前に、愛犬が水に対してどんな反応をするのかを事前に確認しておきましょう。
雨上がりの水たまりや、お風呂での様子など意識して過ごすだけで、犬の水への反応がわかります。
水が苦手な犬の慣らせ方
まず前提として、嫌がる犬を無理やり水へ近づけたり、水をかけたりするのはやめましょう。そして、すでにお風呂場への恐怖心がある場合は、お風呂で練習するのは時間がかかりますので、お庭やバルコニーなどで練習しましょう。そうでない子はお風呂場で大丈夫です。
水の温度
いきなり冷たい水をかけられたら誰だって嫌ですよね。犬も同じです。水に近いぬるい温度で練習しましょう。どこまで平気?
犬によってスタートのレベルは異なります。日頃の様子を見て始めるレベルは考え、簡単にクリアできるところから始めます。
「水は怖がっていないし、足がつけば平気でしょ」っと抱き上げていきなりビニールプールや浴槽に入れるのは、トラウマになってしまう可能性があるのでやめてください。
また、シャワーの勢いにも注意です。ジョウロのように柔らかく当たるくらいの量で優しくかけてあげましょう。
ステップ1
- 濡れた場所を歩ける
- 足に直接水がかかっても平気
- 体に水がかかっても平気
ステップ2
- 足先だけずっと水に浸かっていても平気
- 膝たけまで浸かっていても平気
- 足がつけば平気
ステップ1からダメだったワンちゃんは、体が濡れることが嫌な子がほとんどです。いつもは避けて通る水たまりを、歩けたらそのタイミングでおやつをあげ褒めてあげましょう。
散歩後の足拭きも、シャワーにしてみてシャワーを当てている間はおやつをあげるなど、気を紛らわせてあげると良いです。
ステップ2がダメだったワンちゃんなら、シャワーホースを使った水遊びから始めましょう。楽しい経験をすることで、水に対する恐怖心はなくなります。
ステップ2ができたワンちゃんは水遊びを楽しめるでしょう。足のつくプールで友達のワンちゃんと遊んでみてください。遊んでいるうちに、意外と深いところまで行けることもあります。
深いプールを利用するときはライフジャケットを必ず着けてください。溺れるなどの怖い経験ではなく、「あれ? 泳げた!」という経験にしてあげましょう。
泳げない犬のトレーニング
泳げない犬の場合は、スタッフの人がレクチャーしてくれるドッグプールがおすすめです。人も水中に入れるドッグプールなら、ライフジャケットを着せて体を支えながら、ゆっくりと浅いところから深いところまで連れて行ってあげましょう。
このとき、大切なのは「できるところまでを楽しませてあげること」です。練習中は声をかけてあげ、できたら必ず褒めてあげます。
嫌な思い、怖い思いをさせないことが大切です。仲の良い友達がいるのなら一緒にプールに行ったり、ボールが好きな子なら水に浮くボールを投げたらあさっり泳いで取りに行くこともあります。
飼い主さんの緊張は犬にも伝わるので、まずは飼い主さんがリラックスして楽しんで練習してあげましょう。
愛犬とのお出かけにおすすめなごはん
キャンプや旅行の楽しみといえば、美味しいごはん。愛犬にも美味しいごはんを用意してみませんか?
レトルトパウチのPETOKOTO FOODSなら、常温でフレッシュな食材を使用したドッグフードを持ち運びできます。
常温のまま2年保存できますので、多めにストックしておけば災害発生時の非常食としても利用できます。
愛犬とのお出かけのお供にぜひいかがでしょうか?
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まとめ
犬にとって水遊びはストレス発散や体力向上、ダイエットにもなる
ただし熱中症、水中毒、低体温症には十分注意して
嫌がる犬には無理にせず少しずつ水に慣らしてあげましょう
泳ぐことが好きな犬もいれば、ホースから出る水を捕まえたい・追い掛けたい犬もいます。遊びを通して飼い主さんとのコミュニケーションが増えると関係性もよりよくなります。愛犬と一緒に楽しめる水遊びをぜひ探してみてください。