
サルーキは、長い足でとても足の速い犬種です。足の速さを生かしてガゼル猟で活躍することから「ガゼル・ハウンド」とも呼ばれています。ロングコートのサルーキには耳としっぽに飾り毛があり、優雅な印象を与えます。今回は、サルーキの歴史や飼い方、かかりやすい病気などを紹介します。
目次
サルーキの基礎知識
| 英語表記 | Saluki |
|---|---|
| 原産国 | 中東 |
| サイズ | 大型犬 |
| 体高 | 58~71cm |
| 体重 | 16~29kg |
| 寿命 | 10~17歳 |
サルーキは「ハウンド」と呼ばれる猟犬のグループの1匹です。中でも視覚を使って遠くにいる獲物を追跡する「サイトハウンド」のグループに属していています。サルーキの体重は16〜26kgで、サルーキの寿命は10〜17歳とされています。
サルーキの歴史
サルーキは最も古い犬種とされ、エジプトの墓やシュメールの遺跡からもサルーキに関する出土品が出てきたといわれるほど古い歴史のある犬種です。サルーキは名誉の象徴とされ、中東の伝統のため売買されることなく大切にされてきました。また、犬が不浄とされるイスラムでも、サルーキだけは特別に神に許され、信者と一緒に暮らすことができたそうです。
素早い足の速さを生かして、ガゼルやキツネの猟犬として活躍していました。
アラブの遊牧民の狩りの手法は、まず鷹に獲物を襲撃させスピードの落ちたところをサルーキが捕らえて、罠に落とすというやり方をとっていたといわれています。
狩りに行く際は、砂漠の焼けるような熱から足を守るために、当時はラクダに乗せ、車が普及されてからは車に乗せて運ばれることが多くなってきました。
サルーキは中東の広域に生息していたため、大きさや毛質などさまざまなタイプがいます。現在のスタンダードのタイプになるのに何千年にも渡って交配されました。
1923年にヨーロッパの正式なスタンダードとされ、1929年にはアメリカの血統書団体アメリカンケンネルクラブに認められました。
サルーキの毛色
サルーキの主な毛色は「レッド」「クリーム」「ブラック&タン」「トライカラー」「グリズル」です。レッド
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クリーム
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ブラック&タン
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トライカラー・グリズル
サルーキの性格
サルーキは威厳があり、自立心を持っている犬種で、性格は穏やかで、飼い主に対しては忠実です。サルーキの特徴
速く走るための細身でシャープな体型をしていますが、持久力と力強さを兼ね備えています。耳としっぽには飾り毛(フェザリングやフリンジと呼ばれる)があり優雅な印象を与えます。
サルーキの毛質
一般的に知られているのはロングコートのサルーキですが、実はスムースコートのサルーキもいます。どちらもシングルコートの毛並みです。サルーキに似た犬種
ボルゾイ
2匹ともサイトハンドとして活躍していたということも同じです。しかし、サルーキが中東原産なのに対しボルゾイはロシア原産です。
寒い地域のボルゾイはダブルコートをしていますが、暑い地域のサルーキはシングルコートという違いがあります。
サルーキの育て方
大型犬のサルーキを飼うことは簡単なことではなく、初心者向きではありません。大きな体に伴い力もあります。細い首輪では首に負担をかけるため、クッション付きのものや、太めの首輪がいいでしょう。
場合によっては、首輪の他にハーネスを付けてあげると力が分散されるので負担が減ります。
サルーキのしつけ方
賢いですが、自立心を持った犬種なので理不尽な指示には従わないこともあります。犬種としての性格だけでなく、愛犬の性格をきちんと理解して教えてあげるようにしましょう。猟犬として活躍していた犬種ですので、咬み癖や動く物を追いかけるという本能があります。
子犬の甘噛みの時期から咬んでいいものと悪いものを教えましょう。また、「オイデ」「マテ」はとても大切なしつけです。
うっかりリードを離した隙に走り出してしまったら、足の速いサルーキに追いつくことはできません。そんなとき、「呼び戻し」や「止まれ」といった指示がわかれば最悪の事態を防ぐことができます。
大型犬なので、特に人に対しての「飛びつき」や散歩中の「リードの引っ張り」は思わぬ事故やケガにつながります。
ケガなどをしなくても場合によっては、他人に対して恐怖心を与えることもあるため、きちんとしつけをしましょう。
サルーキのお手入れケア
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食事のときに汚れやすいため、カットする人も少なくないようです。伸ばしたい場合はスヌード(耳カバー)などを利用するといいでしょう。
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サルーキの体型・体重管理
健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア」(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。
参照:『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』(環境省)
サルーキがかかりやすい病気
サルーキは大型犬に多い「胃捻転」や、「アレルギー性皮膚炎」「外耳炎」などに気をつけましょう。サルーキの迎え方
一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える
保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「ペトコトお結び(OMUSUBI)」も、ぜひ覗いてみてください。
ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
基本的に大型犬のサルーキをペットショップで見かけることはありません。地域やショップによってはサルーキもいるかもしれませんので、事前に確認することをオススメします。月齢やペットショップによって大きく異なりますが、サルーキの一般的な価格の相場は15~35万円ほどです。
サルーキとドッグスポーツで楽しもう!
サルーキは走るのが速く、目で見て獲物を追うという性質があります。そういった性質を持つサイトハウンドにぴったりなドッグスポーツは「ルアーコーシング」です。疑似餌に見立てたモーターを走らせ、それを追い競うといったスポーツです。
愛犬と一緒に楽しむスポーツはたくさんありますので、ぴったりなドッグスポーツが見つかるといいですね!
愛犬のごはんは素材の旨味と栄養が詰まったフレッシュフードがおすすめ
ペトコトフーズの冷凍フレッシュフードは、素材本来の旨味や香りが楽しめるように、低温スチーム加熱で丁寧に調理し、急速冷凍で鮮度をそのまま閉じ込めた、保存料・添加物不使用の総合栄養食です。
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