犬にアイスをあげても大丈夫? 下痢を引き起こす原因、手作りの犬用レシピを紹介

アイスを食べていると犬が物欲しげに見つめてきて、つい自分のアイスをあげてしまう……なんて経験はありませんか? 人間が食べているアイスは糖分が非常に多いため、犬の肥満を招きます。また乳糖不耐症(乳糖を分解できない体質)によって下痢をしてしまったり、吐いてしまったりすることもあります。今回の記事では人間が食べるアイスの主な成分と、アイスの代わりに犬を喜ばせるひんやりおやつを紹介します。

犬にアイスを与えても大丈夫?

結論からお伝えすると犬にアイスを与えることはおすすめできません。人間が食べているアイスの中には犬にとってアレルギー反応を引き起こす、チョコレートやナッツなどが入っている場合もありますし、何よりアイスには多くの糖分が含まれています。たとえアレルギー成分の入っていないアイスでも、過度に与えるのは犬の健康上よくありません。犬にとって、アイスを食べることに栄養上の利点はないのです。

しかし栄養上の利点はなくても、アイスはアレルギー成分がなければ、絶対に与えてはいけない! というものではありません。AKB48の「ラブラドール・レトリバー」という曲の中でもメンバーが犬にアイスを与えているシーンがあります。しかし糖分も多く、乳製品が下痢を引き起こす可能性を忘れてはいけません。

人間用のアイスの成分

人間用に作られるアイスの主な原料は牛乳と乳製品、糖類です。そこにチョコレート、抹茶、ストロベリーなどのフレーバー類が入ります。犬にとって問題になるのは過度な糖分とフレーバーをつける際に使用される中毒やアレルギーを引き起こす可能性のある成分です。

  • 乳脂肪分・無脂乳固形分・乳固形分
  • 糖類
  • フレーバー(チョコレート、ストロベリー、抹茶など)
  • 植物油脂
  • 安定剤
  • 乳化剤
  • 香料
  • 着色料

アイスのコーン

アイスでよく使用されるコーンの原材料は基本的に小麦粉です。コーンによっては膨張剤を添加している場合もありますが、チョコレートフレーバーなどが使用されていない限りアレルギーの発症は考えにくいです。しかし形を整えるための添加物や、砂糖や卵を含んでいる場合があります。やはり人間用に作られているものは基本的に与えない方がよいでしょう。

アイスのイラスト

犬にアイスをあげる際の注意点

人間用のアイスには犬にとっては不要の成分が含まれています。牛乳などに対し特別アレルギー反応を示さない犬でしたら、実際に与えても命に関わるような深刻な影響はないでしょう。しかし糖分や乳製品の成分は体の不調を引き起こすきっかけになります。それぞれの影響を把握し、しっかりと注意してあげましょう。

アイスの糖分は肥満の原因に

犬は味覚の中で甘味への反応が強いため、甘い食べ物を好みます。そのためたくさんの糖分が含まれている人間用のアイスには目がないのです。しかし犬にとって糖分の過剰摂取は肥満の原因になり、さまざまな健康被害の原因になります。もしアイスをあげるとしても、人差し指に少しつけて舐め取らせる程度で十分です。

乳糖不耐症:嘔吐や下痢の原因に

人間でも牛乳などの乳製品を摂るとお腹の調子が悪くなる人もいると思いますが、犬にも同じ理由で同じような症状が起こります。多くの乳製品には乳糖が含まれており、体の中で乳糖を分解するためにはラクターゼという消化酵素が必要です。しかし犬は乳糖を分解できない体質の子が多いため、胃腸が不調になり下痢嘔吐を引き起こしてしまう可能性があります。

乳製品アレルギー

犬によっては食物アレルギーで乳製品に反応してしまう子がいます。初期の症状として皮膚の疾患が現れる可能性が高いので、フケが出たりずっと肌をかゆがっていたりしていたら、早めに病院に相談してあげましょう。食物性のアレルギーの場合、原因となるものを取り除いてあげれば問題はありません。

人間にも影響があるパスツレラ症とは?

パスツレラ症とは、パスツレラ属菌によって引き起こされる日和見感染症で、免疫力が低下した時にだけ日和見的に症状を表す感染症のことを指します。このパスツレラ症は人獣共通感染症の一つです。

パスツレラ症の感染経路

パスツレラ症の感染経路主に三つです。パスツレラ菌は犬猫の保有率が高く、猫ほぼ100%、犬の75%が口内常在菌として保有しています。つまりペットを飼っている人にとってはかなり身近な感染症なのです。

  • 犬や猫による傷
  • 飛沫感染
  • スキンシップ

主な症状と予防・治療法

パスツレラ症を発症する際、噛まれたり引っかかれたりするとその箇所が炎症状態になり、皮下組織にまで影響を及ぼす場合もあります。そして飛沫感染などをした場合は気管支炎や肺炎を引き起こす確率が高くなります。

パスツレラ症は免疫力が低下している時に日和見的に発症するものなので、犬や猫を飼っている人は日頃の体調を整えることをまず意識し、体調を崩している時はペットとのスキンシップを抑えることがパスツレラ症の発症予防になります。また、傷を負った場合は放置せず、必ず病院に行きましょう。

持病がある人は要注意

免疫不全などの基礎疾患、肝障害、糖尿病などを抱えている人はパスツレラ症感染によって重篤な状態になってしまう可能性があります。ペットがいる場合は口を舐めさせるなどのスキンシップはしないよう、しっかりとしつけをする必要があります。また、引っかかれても大丈夫なようにこまめに爪切りもしてあげましょう。


飼い主さんと愛犬が寝ているイラスト

人間用のアイス以外にも涼を楽しめる!

自分のアイスをあげてペットの体調を心配をしなくても、他の方法で犬に涼を分けてあげることはできます。

犬用アイス・シャーベット

最近では犬用のアイスやシャーベットが販売されています。飼い主さんがアイスを食べるタイミングで一緒にあげると、ワンちゃんも喜んでくれるでしょう。また夏のアイスは水分補給の一環にもなるので、太らない程度に与えてあげてもよいでしょう。


 

ヨーグルト

ヨーグルトに含まれている乳酸菌が、乳糖不耐症の原因になる乳糖を一部分解してくれます。そのため、下痢などの症状を起こしにくく、カリウム、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB2などが豊富に含まれています。

冷凍した果物

バナナやリンゴ、いちごなど犬に与えてよい果物を凍らせて与えるのもよい方法です。しかし氷と同じように、与えすぎは胃腸を冷やしてしまう原因になるので気をつけましょう。

犬用手作りアイスレシピを紹介

犬のご飯やおやつなどを手作りすると自分の犬に合わせてコントロールできるので、飼い主さんの時間があるときなどに試してみるのもよいかもしれません。簡単なレシピを紹介します!

犬用ヨーグルトアイスの作り方

まずバナナ、いちご、スイカなど犬に与えても大丈夫なフルーツを50g、無糖ヨーグルト50g、スキムミルク大さじ1杯を用意します。

  • フルーツ(50g)をボールに入れすりつぶす
  • ボールに無糖ヨーグルト(50g)とスキムミルク(大さじ一杯)を入れる
  • ボール内でよく混ぜる
  • タッパーや製氷皿などの容器に入れ、冷凍庫でかためて完成


 

犬用手作りレシピのサイト紹介

手作りをする際、犬に与えてはいけない食べ物を使ったレシピを見かけます。特にぶどうなどは深刻な中毒症状を起こす可能性があるので、犬の栄養なども考えた信頼できるサイトを選ぶことが大切です。人間から見ても美味しそうなレシピを紹介しているサイトもあるので、ぜひチェックしてみてください!

犬ごはん先生 いちかわあやこオフィシャルブログ

パピヨンと暮らしているいちかわ先生は犬の健康と一緒に食を楽しむこと、両方をとても大切にされているのが伝わってきます。手に入りやすい食材と簡単な作り方を重視したレシピが多いので、手作り初心者の方には参考にすべきサイトです。

一般社団法人ドッグレシピプランナー協会運営 犬のレシピ集

  • 犬のレシピ集
  • 一般社団法人ドッグレシピプランナー協会が運営しているサイトです。資格保有者が知識を生かしさまざまなレシピを公開しています。アレルギーを抱えたワンちゃんの飼い主さんにとって重宝したいサイトの一つです。

    一般社団法人ドッグレシピプランナー協会運営 犬のレシピ集

アイス大好きな犬たち

SNS上には飼い主さんが選んでくれた犬用アイスを前に、幸せそうなワンちゃんの姿がたくさんありました。

健康第一でアイスを楽しみましょう

アイスを食べている時に愛犬がつぶらな瞳で見つめてくると、分けてあげたくなるのが飼い主の性です。幸せな時間を共有し、かつ犬の健康を守るための方法もあることをこの記事から見つけていただけると幸いです。

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