
ドゴアルヘンティーノの飼い方!性格や寿命、かかりやすい病気などを解説
アルゼンチン生まれの「ドゴアルヘンティーノ」は、「ドゴ」という愛称で呼ばれ、世界中にファンのいる犬種です。今回は、ドゴアルヘンティーノの性格や歴史、しつけなどを紹介します。
ドゴアルヘンティーノの歴史と基礎知識

英語表記 | Dogo Argentino |
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原産国 | アルゼンチン |
サイズ | 大型犬 |
体高 | 男の子:62〜68cm 女の子:60~65cm |
体重 | 36〜45kg前後 |
寿命 | 9~15歳 |
ドゴアルヘンティーノは、英語(スペイン語)で表記すると「Dogo Argentino」。スペイン語で「アルゼンチンのブルドッグ」という意味の犬種です。
ドゴアルヘンティーノの歴史
名医として有名だったノーレス・マルティネス博士(Dr. Antonio Nores Martinez)の長年の研究によりアルゼンチンで生まれました。当初は闘犬としてマスティフ、ブルドッグ、ブルテリアを掛け合わせて生み出されたドゴアルヘンティーノですが、狩りが趣味だったマルティネス博士の狩猟の旅に同行した際に見せた優れた狩猟スキルから、狩猟犬として扱われるようになりました。
1973年にはアルゼンチン初の犬種としてFCI(国際畜犬連盟)に登録されています。
ドゴアルヘンティーノの大きさと寿命
ドゴアルヘンティーノの体高はオスが62〜68cm、メスが60~65cmほどで、体重はおよそ36〜45kgになります。寿命は9〜15年ほどといわれています。ドゴアルヘンティーノの被毛

ドゴアルヘンティーノの被毛は1〜2cmほどと短く、住んでいる地域の気温により密集度が変わります。
毛色は白一色で、ドッグショーでは真っ白な方が好まれますが、目の付近に黒いパッチがあるドゴアルヘンティーノもいます。
ドゴアルヘンティーノの性格
ドゴアルヘンティーノは、フレンドリーで陽気、そして謙虚な面も持ち合わせた犬種です。見た目で凶暴な犬だと思われがちですが、吠えたり攻撃的になったりすることはめったにありません。
ドゴアルヘンティーノの育て方
ドゴアルヘンティーノは大きく、エネルギーに溢れる犬です。1日数回のお散歩はもちろん、週末やまとまった休みにはハイキングやキャンプなど積極的に外に連れ出してあげましょう。
フリスビーやアジリティーの特訓をしたり、プールや川で泳がせたり、エネルギーを発散できる運動を見つけてあげるのも大事です。
ドゴアルヘンティーノのしつけ方
基本的には静かで穏やかな性格といわれるドゴアルヘンティーノですが、もちろんしつけ方によっては攻撃的になることもあります。体が大きいだけでなく、力強い犬種のため、攻撃的になったとき、事故につながることも。
思わぬトラブルを避けるためにも、子犬の頃からしつけ教室やドッグトレーナーのもとで訓練を受けさせることをオススメします。特に男の子の場合、縄張り争いの喧嘩に注意が必要です。
ドゴアルヘンティーノのお手入れケア
ドゴアルヘンティーノはあまり毛の抜けない犬種ですが、毛並みや肌から健康状態を把握する意味でもブラッシングは必要です。また、被毛を清潔に保つため、定期的にシャンプーをしましょう。
成犬になって苦労しないよう「爪切り」「耳掃除」「歯磨き」は小さな頃から習慣にすることをオススメします。
ドゴアルヘンティーノの体型・体重管理
健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア」(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。
参照:『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』(環境省)
YouTubeの「PETOKOTOチャンネル」では獣医師の佐藤先生が体重の測り方やボディコンディションスコアの確認方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ドゴアルヘンティーノの食事

犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。
ペトコトフーズの公式HPを見る

ドゴアルヘンティーノのかかりやすい病気

ドゴアルヘンティーノは、遺伝性の病気が少ない健康な犬種であるといわれています。
アメリカのドゴアルヘンティーノクラブでは「BAER検査(聴性脳幹誘発反応検査)」と呼ばれる聴力の検査を定期的に受けさせることを推奨しています。
ドゴアルヘンティーノに似ている犬種
ドゴアルヘンティーノは「アメリカンスタッフォードシャーテリア」「スタッフォードシャーブルテリア」など、いわゆる「ピットブル」と呼ばれる犬種によく似ています。アメリカンスタッフォードシャーテリア

ドゴアルヘンティーノとアメリカンスタッフォードシャーテリア、スタッフォードシャーブルテリアとの一番の違いは大きさです。
成長すると体高が60~68cmほどになるドゴアルヘンティーノですが、アメリカンスタッフォードシャーテリア、スタッフォードシャーブルテリアはどちらも50cm未満と、ドゴアルヘンティーノと比べると小さめです。
アメリカンスタッフォードシャーテリアとスタッフォードシャーブルテリアにはいろいろな毛色がありますが、ドゴアルヘンティーノとして認められる犬種は白い毛色のみとされています。
ドゴアルヘンティーノの迎え方
一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップを訪れてドゴアルヘンティーノに偶然出会える確率はとても低いです。ドゴアルヘンティーノをペットショップから迎えるには、まずいるかどうかどうか確認しましょう。ドゴアルヘンティーノとアクティブな毎日を
心の優しい大きなドゴアルヘンティーノ。海に山に、いろいろな場所へ一緒にお出かけしてたくさんの思い出が作れそうですね。
参考文献
- 「ドゴ・アルヘンティーノ」(ジャパンケネルクラブ)
- 「アメリカン・スタッフォードシャー・テリア」(ジャパンケネルクラブ)
- 「Dogo Argentino」(アメリカンケネルクラブ)