
ゴールデンドゥードルの飼い方!性格や寿命、しつけなどを紹介
ゴールデンドゥードルは「ゴールデンレトリーバー」と「プードル」を掛け合わせた、優しい表情と柔らかい豊かな毛並みが魅力の犬種です。アレルギーの人でも飼えるようにと生まれたため毛が抜けにくく、一般家庭はもちろん、セラピー犬や介助犬、聴導犬としても活躍しています。今回は、ゴールデンドゥードルの性格や特徴、ラブラドゥードルとの違いなどをドッグトレーナーの長根が紹介します。
ゴールデンドゥードルの基礎知識
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Photo by chocohinamamaさん Thanks!
英語表記 | GoldenDoodle |
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原産国 | 北米 |
サイズ | 小〜大型犬 |
体重 | 6.8〜21kg |
寿命 | 15歳前後 |
ゴールデンドゥードルの名前は「ラブラドゥードル」の名前を真似して付けられたといわれています。
「doodle」は「いたずら書き」の意味で、「poodle」の「p」を逆さにすると「doodle」になるという遊び心が込められていたようです。
ゴールデンドゥードルの名前が世間に広まったのは1990年代前半で、アメリカに住むニーランズ家族が飼っていた愛犬がきっかけでした。
ゴールデンドゥードルを見た人から「ラブラドゥードルですか?」と聞かれることが多く、その都度「ゴールデンドゥードルです」と答えていたところ、次第に知られるようになったとされています。
ゴールデンドゥードルの大きさや寿命
基本的にはプードルとゴールデンレトリーバーの交配種なので大きいですが、大きさには3種類あります。スタンダード
体重20.41kg以上の場合に分類されます。ミディアム
体重およそ13.61~20.41kgミニチュア
体重およそ、6.8~13.61kg※犬種としてスタンダードが確立されていないため、おおよその基準です。ブリーダーによっては分類の基準をさらに細かく四つに分けることもあるようです。その場合、ミニチュアの下にプチというサイズが入ります。
ゴールデンドゥードルの寿命
平均寿命はおよそ15年ですが、サイズによって差があり、一般的に大型犬の方が短く小型犬のほうが長いとされています。ゴールデンドゥードルの歴史
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Photo by a_style.naluさん Thanks!
ゴールデンドゥードルは、アレルギーの人にも優しいペットとして、1990年代から北米、オーストラリアで繁殖が始められました。
基本的には「ゴールデンレトリーバー」と「スタンダードプードル」の交配ですが、小さいサイズの場合にはスタンダードプードルではなくミニチュアプードルをかけ合わせられることもあります。
ゴールデンレトリーバーとプードルを交配させて生まれた「1世代のゴールデンドゥードル(F1)」はアレルギーが軽度の家庭に向いているとされています。
アレルギーが中度~重度の場合には、生まれたゴールデンドゥードルをもう一度プードルと交配させて生まれる「バックスロスされたゴールデンドゥードル(F1b)」が推奨されています。
※犬の世代記号(F)は交配の仕方や世代で異なります。ブリーダーさんによって販売されている子犬の世代が違うことがありますので、希望の世代がある場合はブリーダーさんに聞いてみましょう。
アレルギーの人でも飼えるということで、日本でもセラピー犬や介助犬、聴導犬として活躍をしています。
北米ゴールデンドゥードル協会というゴールデンドゥードルの健康と犬種の基準を守るためにできたクラブがありますが、現在はまだ世界的な犬種登録はされておらず、雑種扱いとなり血統書の発行もありません。
ゴールデンドゥードルの性格や特徴

ゴールデンドゥードルは知的でとても優しい性格をしています。
子供や他のペットにも愛情を持って接することができます。長く柔らかい被毛は抜けにくくアレルギーを起こしにくいという特徴があります。
ゴールデンドゥードルの毛質
毛質は、カーリーまたはウェービーで、どちらも抜けにくいです。ゴールデンドゥードルの育て方
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Photo by claire0120_kanoa0823さん Thanks!
サイズや毛質など種類があるため、飼育する住環境に合わせて迎えることができます。
ミニチュアであっても散歩は必ず行いましょう。スタンダードであれば、60分程度の散歩、ミニチュアであれば、15分程度の散歩を朝夕の2回ずつしましょう。
ゴールデンドゥードルのしつけ
温厚な性格をしている犬種ですが、人が大好きなゆえの「飛びつき」も相手にケガをさせることがあります。「待て」や「おいで」などの基本的なしつけも必要です。
うっかりリードを離した隙に走り出したら、足の速い犬に追いつくことは簡単ではありません。
たとえ逃げ出してしまっても「呼び戻し」や「止まれ」といったしつけができていれば最悪の事態を防ぐことができます。
ゴールデンドゥードルのお手入れ
抜け毛の少ない犬種ですが、毎日のブラッシングやトリミングが必要です。垂れ耳の犬種なので、定期的に耳を拭いてあげて、清潔を保ちましょう。
ゴールデンドゥードルの体型・体重管理
健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア」(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。
参照:『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』(環境省)
YouTubeのPETOKOTOチャンネルでは獣医師の佐藤先生が体重の測り方やボディコンディションスコアの確認方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ゴールデンドゥードルの食事

犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。
PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
ゴールデンドゥードルがかかりやすい病気
「股関節形成不全」といった関節疾患や、垂れ耳のため耳が汚れやすく「外耳炎」に注意が必要です。ゴールデンドゥードルとラブラドゥードルとの違い
ゴールデンドゥードルもラブラドゥードルのように抜け毛の少ない、アレルギー・フレンドリーを目的に誕生しました。どちらもレトリーバーとプードルが交配されているので、体つきやモコモコの見た目など、とてもよく似ています。
「ゴールデンレトリーバー」と「プードル」を掛け合わせて生まれたのがゴールデンドゥードルです。
ゴールデンドゥードルを犬種登録している団体はないため雑種(ミックス)ですが、ラブラドゥードルはオーストラリアン・ラブラドゥードル協会が犬種登録と血統書を発行しています。
ゴールデンドゥードルの迎え方

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。
白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ゴールデンドゥードルは、ペットショップではほとんど見かけることのない犬種です。地域やお店によってはいることもあるため、事前に確認してみることをオススメします。月齢やペットショップによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は20~30万円ほどです。
ゴールデンドゥードルと楽しい暮らしを!

ゴールデンドゥードルは、アレルギーの人にも優しいペット生み出されました
犬種登録はされておらず、血統書の発行はありません
人が大好きで知的、とても優しい性格の犬種です
股関節形成不全、外耳炎に注意しましょう
しつけもコミュニケーションの一環です。
お互いが気持ちよく過ごせるように、遊びやおやつを使って楽しみながらしつけをしたり、ドッグスポーツなどを始めてみたりすることで愛犬との絆が深まります。
参考文献