【トレーナー解説】犬が一人遊びを上手にできるメリットやポイントなどを解説

【トレーナー解説】犬が一人遊びを上手にできるメリットやポイントなどを解説

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犬は飼い主と遊ぶことが大好きですが、一人で遊ぶこともできます。一人で遊ぶことができると留守番のときも退屈しないで済み、相手をしてあげられないときも飼い主さんとしては少し気が楽ではないでしょうか。本稿では、犬が一人遊びするメリットや犬の一人遊びの種類、犬が一人遊びをしない場合についてなども紹介します。一人遊びしているときに唸ったり吠えたりしている場合、興奮状態にあるため、構わないようにすることも大切ですよ。

犬が一人遊びするメリット

一人遊びする犬

留守番上手になる

一人遊びができると、お留守番中も退屈せずに、またいたずらに精を出すこともなく上手に留守番ができます。

留守番をさせるときは、一人でも上手に遊べるように、おもちゃを与えてから外出するようにしましょう。


飼い主さんが忙しいときに退屈しない

飼い主さんがどうしても愛犬の相手をしてあげられないとき、一人で遊ぶことができると、愛犬も退屈しないで過ごすことができ、ストレスになりづらいといえます。

ただ、犬は飼い主さんと遊ぶことが大好きですし、遊びを通して飼い主さんとの絆も深まるため、一人遊びができるからといって相手をしてあげなくてもいいわけではありません。

犬の一人遊びの種類とその行動の理由

おもちゃで遊ぶ犬

駆け回る

犬は走ることが大好きです。飼い主さんや他の犬と一緒に追いかけっこをするのも好きですが、一人で走り回ることにも充実感を覚えます。

エネルギーの発散やストレス解消のために一人で走り回る場合もあり、これは心身のバランスを保つための自然な行動で、狩猟本能や遊びの一環としても行われます。

動くものを追いかける

犬が動くものを追いかけるのは、狩猟本能によるものです。野生の名残から、動くものに対して強い興味を持ち、これを追いかけることで本能を満たし楽しんでいます。

食べるつもりはなくても、虫や鳥、風にあおられる葉っぱなどを追いかけることは犬にとって楽しい遊びです。

穴を掘る

地面を掘るのも犬にとっては楽しい遊びです。穴掘りが好きな子は一人で夢中になって遊んでいます。

また、犬が地面を掘るのは、狩猟本能や巣作りの習性からくるものです。食べ物を埋めたり巣を作る行動が残っており、ストレス解消や涼しい場所を探すためにもこの行動が見られます。


地面にゴロゴロする

地面に背中をつけてゴロゴロする行動は、体に匂いを付けたり、痒い場所をかいたりするために行います。犬にとって心地よい刺激を感じながら楽しんでいるのです。

かじる

犬は例え食べ物でなくても、かじるという行動に楽しみを感じます。

犬が何かをかじるのは本能的な行動で、歯や顎を鍛えるため、またはストレス解消や歯の健康を保つために行います。特に若い犬では、歯の生え変わり時期にこの行動がよく見られます。

自分でボールを投げて遊ぶ

犬は飼い主さんからボールやおもちゃを投げてもらうことが好きな子は多いですが、自分でボールなどを投げて追いかけるという一人遊びをすることがあります。

犬が自分でボールを投げて遊ぶのは、飼い主がいないときでも遊びたい欲求を満たすためです。狩猟本能を満たしながら、エネルギーを発散し、自分で楽しみを見つけている行動です。


一人遊びが得意な犬と苦手な犬の違い

一人遊びをしない犬

犬には、一人遊びが得意な子もいれば、苦手な子もいます。この違いは、犬の性格や育った環境、犬種の特性、そして過去の経験など、さまざまな要因によって影響を受けます。ここでは、一人遊びが得意な犬と苦手な犬の特徴を詳しく見ていきましょう。

性格や気質

一人遊びが得意な犬は、独立心が強く、好奇心が旺盛で、自分で楽しみを見つけることが得意です。一方、一人遊びが苦手な犬は、飼い主や他の動物との交流を好み、独りでいることに不安を感じやすい傾向があります。

育った環境

幼少期から一人遊びの機会が多く、様々な遊びを経験した犬は、一人遊びが得意になります。一人遊びの経験が少ない犬や、常に誰かと一緒にいた犬は、一人遊びが苦手になることが多いです。

犬種の特性

独立心が強く狩猟本能がある犬種(テリアやビーグルなど)は、一人遊びが得意です。これらの犬種は、自己完結型の遊びを楽しむ傾向があります。一方、社交的で人間との絆を重視する犬種(ラブラドールレトリバーなど)は、一人遊びが苦手なことがあります。


過去の経験

過去に楽しい一人遊びの経験を持つ犬は、その活動にポジティブな印象を持っています。ネガティブな経験がある犬は、一人遊びに対して消極的になることが多いです。

飼い主との関係

飼い主との信頼関係がしっかりしている犬は、一人遊びを楽しむ傾向があります。逆に、過保護にされている犬や常に構ってもらいたい犬は、一人遊びが苦手になりやすいです。

犬に一人遊びをさせるときの注意点

ぬいぐるみから綿を出す犬

飼い主さんが見守っている中での一人遊びであれば、すぐに対応できますが、おもちゃ次第では思いもかけないトラブルが起こる可能性があります。

壊れるものはNG

犬がかじって壊れるものは、犬のおもちゃとして適当ではありません。

壊れた破片を飲み込む恐れや、窒息する恐れがあります。またプラスチックなどの場合、割れた部分で口を切って怪我を負う危険もあります。

のどに詰まる大きさのものは危険

犬の口に入ってしまうような大きさのおもちゃは危険なため、犬に与えないようにしましょう。

誤ってそのまま飲み込んでしまい、のどに詰まって窒息する危険があります。そうなると、一刻を争う非常事態になります。

ぬいぐるみは要注意

犬はぬいぐるみなどの綿を取り出すことも好きなため、留守中は与えないほうが賢明です。与える場合は犬用の丈夫に作られているものを与えるようにしてください。

犬は意外なものを飲み込んでしまうことがあります。海外では、靴下を20足以上飲み込んでしまい、手術で取り出さざるを得なくなった例もあります。

固すぎるものも要注意

犬の牙は固いものを砕くことができますが、あまりに固すぎるものだと、犬の歯が折れてしまう危険があります。

折れた歯や牙は元に戻らないため、注意してあげましょう。

穴が一つのボールも要注意


犬専用のおもちゃであれば、配慮されているものがほとんどですが、空気穴が一つしかないおもちゃは要注意です。

海外で、空気穴が一つしかないボールを犬に与えたところ、舌が穴に吸い込まれてしまい抜けなくなってしまったという事例があります。

犬に与えるおもちゃのボールを選ぶときは、「穴がないボール」か「穴が複数あるボール」を選ぶようにすると賢明です。

犬が一人遊びをしない場合は?

おもちゃを持ってくる犬

できなくちゃいけないものではない

犬は、おもちゃや自分が興味を持つものに対しては、教えなくても自然と一人遊びを始めることが多いです。しかし、全ての犬がそうするわけではなく、興味を示さず一人遊びをしない犬もいます。

一人遊びは必ずできなくてはいけないものではありませんが、飼い主さんに執着してばかりいるのも分離不安を誘発する恐れがあるため、一人の時間を過ごすことができるようであれば、より過ごしやすくなるでしょう。


コングを使う

「一人遊びも楽しい」ことを教える際の最適アイテムはコングです。

コングはかじっても簡単に壊れないようにできており、固過ぎて犬の歯が欠けるという心配もないため、安心して与えられます。

コングにはおやつを詰められるようになっているため、コングに興味を示さなかったとしても、匂いにつられて興味を示すでしょう。

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ノーズワークをしてみる

犬のノーズワークとは、鼻(嗅覚)を使った仕事や遊び全般を指します。

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まとめ

おもちゃで遊ぶ犬

犬が一人遊びできると留守番上手になります
犬の一人遊びの種類はさまざまあります
愛犬に一人遊びさせるときはおもちゃを吟味しましょう

飼い主さんの注意がそれるときの一人遊びや、留守番のときの一人遊びには、与えるおもちゃを厳選してあげる必要があります。

思わぬ事故につながらないように、愛犬のためにおもちゃ選びは吟味しましょう。


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