
キースホンドの飼い方!性格や歴史、しつけなどを紹介
まるで一回り大きくなったポメラニアンのような姿がキュートなキースホンド。日本ではあまり聞くことがありませんが、オランダではメジャーな犬種です。オランダでは政党の党首にも愛され、政党のマスコットにもなったとか。今回はキースホンドの性格や歴史といった基礎知識から、しつけ、ふわふわな毛のお手入れの方法などを紹介します。
キースホンドの基礎知識

Photo by JB (John)
英語表記 | KEESHOND |
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原産国 | ドイツ |
サイズ | 中型犬 |
体高 | 43〜55cm |
体重 | 15〜20kg |
寿命 | 12~15歳 |
キースホンドは、英語では「Keeshond」、複数形だと「Keeshonden」と表記されるドイツ生まれのスピッツ系の犬種です。
昔からオランダでとても人気があり、オランダの政党「愛国党」のシンボルでもあります。
キースホンドの歴史
その昔、船に寝泊まりする人たちの番犬として飼われていたことから「ダッチ・バージ・ドッグ(オランダの荷船用の犬)」と呼ばれていたこともありました。「キースホンド」と名付けられたのは1926年で「愛国党」の党首に飼われていた犬の名前から取った、あるいはその人物のニックネームから取ったなど、名前の由来は諸説ありますが、実際のところはわかっていません。
キースホンドの大きさと寿命
キースホンドの体高は43〜55cmほどで、体重はおよそ15〜20kgになります。寿命は12〜15年ほどといわれています。キースホンドの被毛
キースホンドのアンダーコートは非常に密集しており、長くストレートなオーバーコートに覆われています。マズルを含む頭部の被毛は柔らかでスムース、ライオンの「たてがみ」のような首回りのふわふわとした毛が特徴です。
キースホンドの毛色

キースホンドの毛色は「シルバーグレー」が一般的です。
耳、マズル、尾の先端は黒く、タヌキのようにも見える目の周りのメガネのような模様は「スペクタクルズ」と呼ばれています。
キースホンドの育て方

Photo by Terri Brown
キースホンドは、牧場のような広い敷地で飼われていたことも、荷船のような歩き回るのがやっとの狭い場所で飼われていたこともある歴史から、どのような環境にも適応する能力があるといわれています。
キースホンドのしつけ方
キースホンドのしつけは、生後10週から14週までの間に始めるのがベストです。子犬のためのしつけ教室などで社交性を身につけさせてあげましょう。また、教えたことをすぐに覚える賢いキースホンドには、アジリティーやドッグスポーツなどをさせてあげるのがお勧めです。
新しいことを覚えるのが好きなので、一つ覚えたらまた一つ、ここまで覚えたら次のレベルへと、どんどん挑戦しましょう。
大事なのは飽きさせないこと。飽きてしまったら、こちらの意図しない何かを勝手に学んで覚えるかもしれません。
キースホンドののお手入れケア
キースホンドは季節ごとに抜け毛のある犬種です。一週間に一回程度ピンブラシでブラッシングしてあげると、抜け毛を少し抑えることができます。
基本的にカットは必要ありませんが、足回りや肉球周りの毛は定期的にカットしましょう。
キースホンドに似ている犬種
キースホンドは、同じスピッツ系の「ポメラニアン」「サモエド」に似ています。ポメラニアン

ポメラニアンとキースホンドは写真で見るとよく似ていますが、実は大きさがまったく異なります。
ポメラニアンの体重は1.8~2.3kgほどと、キースホンドと比べると10分の1ほども小さいのです。
サモエド

サモエドは体高が50~56cmと、キースホンドと比べると一回り大きい犬種です。
キースホンドとの大きな違いは毛色。真っ白な毛色が多いサモエドに対して、キースホンドはシルバーグレーと呼ばれる毛色が一般的です。
キースホンドの迎え方
一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
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ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップでキースホンドを探すには、まずは電話で問い合わせるかウェブサイトなどをチェックしてみることをお勧めします。キースホンドと楽しい暮らしを!
モフモフで高貴な見た目とは裏腹に、意外とアクティブな犬種キースホンド。一緒にドッグランでアジリティーをこなせば、目立つこと間違いなしです!
参考文献