
シベリアンハスキーの飼い方!性格や寿命しつけなどをトレーナーが解説
オオカミのような風貌のシベリアンハスキー。家で飼い主さんに見せる甘えた態度と、外でのそっけない態度のギャップもハスキーの魅力の一つです。本稿では、シベリアンハスキーの性格やオッドアイなどの目の色といった特徴などをドッグトレーナーの長根が解説します。
シベリアンハスキーの基礎知識

英語表記 | Siberian Husky |
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原産国 | アメリカ |
サイズ | 大型犬 |
体高 | 51~60cm |
体重 | 16~27kg |
寿命 | 12~14歳 |
シベリアンハスキーは、ソリを引く犬として活躍していました。遊牧民族に飼われ、居住地を転々としていたため、帰巣本能が低いといわれています。
シベリアンハスキーの歴史
スピッツ族に属する犬種で「アラスカン・マラミュート」や「サモエド」と近親関係にあります。ツンドラ地帯で暮らしていた民族がソリやボートをひく犬として飼育、改良して狩りの助手としても活躍してきました。
1909年にアラスカで行われたレースに出場し、素晴らしい成績により世界中に知られることに。
ツンドラ地帯で暮らしていた民族に「シベリアン・チュチース」と呼ばれていましたが、遠吠えする声がしわがれることから「シベリアン・ハスキー」と名づけられました。
オオカミに近い犬種?
シベリアンハスキーの外見はオオカミにとてもよく似ていますが、最もオオカミに近い犬種はシベリアンハスキーではなく、柴犬であることがDNA検査によって判明しました。シベリアンハスキーの毛色
毛色は黒から純白までの、全ての色が血統書団体によって認められています。頭の模様は他の犬種にはなく特徴的です。ブラック&ホワイト

シルバー&ホワイト

レッド&ホワイト

チョコレート&ホワイト

ホワイト

シベリアンハスキーの目の色
ハスキーには一般的な目の色の他に、「ブルーアイ」や「オッドアイ」(バイアイ)といった左右で違う目の色の子もいます。ブルーアイ

オッドアイ

オッドアイとは?
左右の目の色が違うことを「オッドアイ」や「バイアイ」といいます。人間や犬・猫などにみられ、正式名称は「虹彩異色症」といいます。片方の目は青く、もう片方の目が「だいだい色」「黄色」「茶色」「緑色」のどれかであることが多いです。遺伝的なことが多く、母体の中でメラニン色素が上手くできなかったと考えられています。
シベリアンハスキーにおいては、もともと青や茶の色素をもっているため「虹彩異色症」ではないとされています。
シベリアンハスキーの性格や特徴

シベリアンハスキーは、中型犬から大型犬で体は引き締まっており、密度の多い毛で覆われています。
友好的で優しい一方、知らない人が自分のテリトリーに近寄ると警戒します。家で飼い主に見せる甘えた態度と、外ではそっけないツンデレな性格に魅了されてしまう人も多いのではないでしょうか。
また、群れで生活していた犬種のため、吠えや遠吠えは他の犬種に比べて多いです。
シベリアンハスキーの育て方
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外飼いが一般的だった頃に比べ、最近では中型犬・大型犬であっても室内で飼うことが多くなってきました。
シベリアンハスキーは寒さには強いですが、暑さには弱い犬種のため、夏季の温度管理には要注意です。
室内で飼う場合、冬季の暖房がハスキーにとっては暑くなりますので、人が服を着こんだり、ハスキーとの部屋を分けるなどして、ハスキーにとって快適な環境にしてあげましょう。
また、ソリをひいていた歴史のあるハスキーは、とても運動量の必要な犬種です。1日に60分程度の散歩を2回してあげるといいでしょう。
シベリアンハスキーのしつけ方
ハスキーは仲間と一緒に仕事をしていたので、コミュニケーションの一つとして遠吠えのしやすい犬種です。吠えや遠吠えは、その頻度が多くなると周りに住む人に迷惑がられてしまうこともあるので、子犬の頃からいろいろな刺激に慣れさせて、些細なことでは気にしないでいられるようにしましょう。
また、力もあるので散歩などの引っ張りや、人に対しての飛びつきは力の弱い子犬のうちにしつけや練習を根気強くする必要があります。
自由奔放な所があり、帰巣本能が低いといわれているので、呼び戻しができようにしつけることと、脱走しないように気を付けましょう。
シベリアンハスキーのお手入れ
ハスキーは「オーバーコート(太くて固い毛)」と「アンダーコート(細くて柔らかい毛)」の二つをもったダブルコートと呼ばれる被毛を持っています。寒さに耐えるために備わった密度のある被毛は抜けやすく、ブラッシングをしてあげる必要があります。
シベリアンハスキーがかかりやすい病気

シベリアンハスキーは、大型犬に多く見られる「股関節形成不全」や寒さに耐えるための分厚い被毛によって「熱中症」になりやすい犬種です。
また、原因不明の「てんかん」や目の病気である「白内障」「緑内障」や、白目の充血や痛みも強く、瞳孔が小さくなる「ブドウ膜炎」に気を付ける必要があります。
シベリアンハスキーの迎え方

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。
白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
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ブリーダーから迎える
好みの毛色や、血統など条件がある場合はブリーダーからがいいでしょう。値段は、毛色や血統によって大きく異なります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。月齢やペットショップ、血統などによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は10~25万円ほどです。
大型犬であるシベリアンハスキーは、ペットショップにいることは少ないため、どこのペットショップにいるか事前に調べる必要があります。