ドーベルマンの飼い方|性格や大きさ・かかりやすい病気など

ドーベルマンの周囲を圧倒する姿勢や美しいボディライン、筋肉質な体つきは家庭犬・警察犬として高く評価されています。耳がピンとしているイメージがあるかもしれませんが、実は耳が垂れているのが本来の姿になります。そんなドーベルマンの飼い方や大きさ・かかりやすい病気などを紹介します。

ドーベルマンとは

ドーベルマンは英語で「Doberman」と表記します。たくましい体と、自信にあふれる姿勢が美しい大型犬です。警察犬として有名なドーベルマンですが、犬種としての歴史は意外と浅いものとなっています。

歴史

原産国はドイツで、19世紀後半に最初の繁殖者であるフリードリッヒ・ルイス・ドーベルマンによって作られ、その名が付けられました。彼が税金の取り立てをする際に身の危険を感じ、自身を守るためにロットワイラーやシェパードを交配し、護衛に優れた犬を作出したと言われています。以降、警備犬・警察犬として使用され、20世紀初めには警察犬として正式に認められました。

大きさや寿命

体重は27~41㎏、体高は61~71㎝で、大型犬に分類されます。細身で筋肉質な体を持っています。寿命は、10~13歳です。

ドーベルマンの特徴

筋肉質で俊敏な脚が特徴的で、非常に美しいボディーラインを持っています。護衛する際、ケガの危険性を下げるために、耳や尻尾を切断する習慣がありました。

ドーベルマンとドーベルマンピンシャーの違い

ドーベルマンとドーベルマンピンシャーは同じ犬種を表します。ピンシャーの意味は、英語で「つまむ、つねる」という意味があり、猟犬として飼われていた時に分類するためにピンシャーの名が付けられていました。警察犬として活躍するようになったころ、猟犬の分類はふさわしくないためドーベルマンと呼ばれるようになりました。

アメリカンタイプとヨーロピアンタイプ

ドーベルマンには、護衛を目的とする使役犬としての、本来生み出された目的に沿った大型で重厚さのあるヨーロピアンタイプと、飼いやすさを目的として作られた、繊細で洗練された細身な体を持つアメリカンタイプの2種類あります。そのため、中型犬と大型犬の判別が難しい場合があります。

<アメリカンタイプ>

<ヨーロピアンタイプ>

毛色

ブラックタン(黄褐色)と呼ばれる、ブラックにブラウンのまだらを持つ種類が一般的です。両頬や眉上、喉、前胸に二つのまだらがあり、脚や尾の下にも見られます。ほかに、チョコタンやイザベラ、ブルーなどの毛を持つ種類もいます。

<ブラックタン>

<チョコタン>

ドーベルマンの耳と尻尾

ドーベルマンは本来、垂れ耳で長い尻尾の持ち主です。耳の大半を切断する手術によって、あの見慣れたピンとした耳になります。もともと警備犬として改良されたドーベルマンは、敵と戦う際に長い耳や尻尾は噛みつかれたり狙われたりするため、ケガのリスクを下げることを目的に断尾断耳を行っていました。現在では、ヨーロッパではドイツを筆頭に禁止されている国がありますが、まだ行われている国も多くあります。

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ドーベルマンの性格

警戒心が強く、ガードドッグとしての攻撃性を持っていますが、本来の気質は友好的で家族を愛する犬種です。非常に勇敢で、十分な作業能力を持ち合わせているので、社会への適応能力もあります。

警察犬

もともと個人の警備犬として生み出されたドーベルマンですが、その賢さと勇敢さを買われ警察犬としての活躍の場を広げていきました。ほかにシェパードやエアデールテリア、コリーなどが警察犬として登録されています。

<シェパード>

<エアデールテリア>

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<コリー>

ドーベルマンの飼い方

以前までは番犬として飼っている家庭も多くありましたが、最近は家族の一員として迎え入れているケースが多くあります。そのため、社会に適応するためのしつけをすることがポイントになります。

特定犬とは

地域によっては「特定犬」として指定されている犬を飼うときのルールがあります。例えば茨城県では動物の愛護及び管理に関する条例として、定められた犬はオリの中で飼うこと、特定犬を飼育していることがわかる標識(ラベル)を掲示することとされています。また、茨城県が定める特定犬種が8犬種なのに対して、佐賀県では10犬種が特定犬種として定められています。

  • 人に危害を加えるおそれのあるものとして定める8犬種
  • 体高60センチメートルかつ体調70センチメートル以上の犬(雑種含む)
  • 県知事が指定した犬

<茨城県で定められている8犬種>

手入れ・散歩

短毛種であるため、ブラッシングのお手入れは2~3日に1回が目安となっています。散歩は1日に60分以上を2回することが理想的です。

しつけ

力が強いため、基本的なおすわりや待て、伏せなど動きを制止させることができるようなしつけをすることが大切になります。賢い犬種であるため、しつけ自体はそれほど難しいものではありませんが、成犬になるまでは根気強くしつけることが重要です。

ドーベルマンのかかりやすい病気

胸の深い体型をしているため、「胃捻転」を起こしやすいです。ほかに多くみられる病気として、心臓の機能が低下していくことで突然死を引き起こす「拡張型心筋症」や、中高齢ドーベルマンによくみられる、脊髄が徐々に障害を受ける「ウォブラー症候群」などがあります。また、遺伝性疾患として若齢で「甲状腺機能低下症」を発症するリスクが高いことが報告されています。「甲状腺機能低下症」を発症すると、動きが鈍くなったり体温が下がったりします。

参考文献:Milne KL , Hayes HM Jr (1981) “Epidemiologic features of canine hypothyroidism. ” The Cornell Veterinarian, 71(1):3-14.

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ドーベルマンを飼うには

ドーベルマンは人気のある犬種であるため、ペットショップなどでも目にすることができます。ほかに里親、ブリーダーから購入することもできます。

価格/値段

迎える方法によりますが、10~20万円程度で販売されています。割合が少ないチョコタンは20万円を超えることがあります。

保護犬の里親になる

現在は血統書のある犬種も何らかの理由で保護され、新しい飼い主を待っている犬も多いです。保護犬を迎えるには保健所か保護団体から引き取ることができます。しかし、子犬や好きな毛色など条件が決まっている場合は見つけるのが難しいです。里犬募集はほかの犬種と比べて少ないようですが、存在します。ブリーダーからの購入を考える前に一度覗いてみてはいかがでしょうか。保護犬の里親募集サイト「OMUSUBI」(お結び)も、ぜひ覗いてみてください。

ブリーダーから購入する

ドーベルマン専門のブリーダーも存在します。購入時の注意点、その犬の性格に合ったしつけの仕方などを相談することができるので、安心してペットとの生活を迎えることができます。

ペットショップで購入する

ペットショップの場合、2、3カ月の子犬が売られており、4カ月を過ぎたら値下げされることがほとんどです。

見た目とのギャップ

動画でも紹介しましたが、勇ましい姿が特徴的なドーベルマンは実は、とっても甘えん坊さんでもあります。家族を守ってくれる頼もしい存在と、癒やしを与えてくれる存在を一手に担ってくれます。日本ではまだまだ立ち耳の認識が強いですが、もっと本来の可愛い姿である垂れ耳も広まっていくことを願っています。

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第2稿:2017年6月11日 公開
初稿:2015年11月1日 公開

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