
日本スピッツはどんな犬?性格や寿命、飼い方などをドッグトレーナーが解説
日本スピッツは純白の豊かな被毛が特徴的な、寒さに強い犬種です。一時は乱繁殖により、吠えや噛みつきなどの良くないイメージがありましたが、適切なブリーディングが行われたことで、飼い主に従順で陽気な本来の性格が復活しました。本稿では、日本スピッツの歴史や性格といった基礎知識から、かかりやすい病気、しつけ方などをドッグトレーナーの長根が紹介します。
日本スピッツの基礎知識

Photo by kotanyumi Thanks!
英語表記 | JAPANESE SPITZ |
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原産国 | 日本 |
サイズ | 小型犬 |
体高 | 30~38cm |
体重 | 5~6kg |
寿命 | 12~14歳 |
スピッツ犬種と呼ばれるグループのスピッツとは「尖った」という意味で、尖った立耳や尖った口吻を持つ犬種のことをいいます。
吠え声が火が付いたようなことから、ロシア語で「火」を意味する「スピッチ」が語源とする説もあります。
また、日本のロックバンドである「スピッツ」の名前の由来はドイツ語の「尖っている」という、犬と同じ意味からつけられたとされています。
日本スピッツの歴史
日本スピッツはその名の通り、日本原産の犬種です。サモエドによく似ていますが、1920年頃にシベリアを経由して日本に来た大型の白いジャーマンスピッツが祖先だといわれています。
日本で改良され、1921年頃に東京で開催された展覧会で初めて出陳されました。その後さらに改良繁殖され1948年、血統書団体であるジャパンケンネルクラブで登録されました。
日本スピッツの性格や特徴

性格
陽気な性格で遊び好きです。利口で感覚が鋭いです。特徴
外見は純白の毛並みが特徴的です。スピッツだけあって、ピンと立った耳と尖ったマズルをしています。尻尾は巻き尾で尻尾の長い毛もふわふわを際立たせています。
日本スピッツの毛色
毛色は純白のみです。日本スピッツの育て方

暑さに弱い犬種のため、夏場の熱中症など温度管理は必須です。
寒さに強い犬種ですが、冬場に人が寒くて暖房を付けるとワンちゃんには暑すぎるということもありますので、気を付けましょう。
散歩は1日に2回、30分程度ずつ行うといいでしょう。
日本スピッツのしつけ方
利口な犬種ではありますが、人見知りをする傾向にあります。また、吠えやすい犬種でもあるため、子犬の頃からチャイムの音に慣らすなどさまざまな環境を経験させてあげることが大切です。
日本スピッツのお手入れケア
純白のきれいな毛は汚れが目立ちやすく、放置すると黄ばんできてしまいます。定期的なシャンプーや、汚れてしまった時は、濡れたタオルで拭いてあげる必要があります。
ダブルコートの被毛をしていますので、日頃からブラッシングをしてあげましょう。季節の変わり目には毎日のブラッシングが欠かせません。
日本スピッツがかかりやすい病気

皮膚疾患になりやすい犬種です。脱毛がないか、赤みや湿疹がないかなど、毎日のコミュニケーションの中で、チェックしてあげましょう。
汚れがたまらないように、こまめなブラッシングや定期的なシャンプーなどをも必要です。
日本スピッツの迎え方

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。
白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
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ブリーダーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。月齢や血統、ペットショップによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は10~20万円ほどです。