イングリッシュセッターはどんな性格?寿命や毛色、かかりやすい病気などをトレーナーが解説

イングリッシュセッターはどんな性格?寿命や毛色、かかりやすい病気などをトレーナーが解説

Share!

イングリッシュセッターはシルクのような長毛が特徴で、優雅で気品のある犬種です。昔と変わらず、現在でも猟犬として活躍しています。しつけのしやすい犬種のため、飼いやすい犬種といえるでしょう。今回は、イングリッシュセッターの性格や寿命、かかりやすい病気などを、ドッグトレーナーの長根が紹介します。

イングリッシュセッターの基礎知識

英語表記 English Setter
原産国 イギリス
サイズ 大型犬
体高 61〜69cm
体重 25〜30kg
寿命 14歳前後

イングリッシュセッターは「セッター」「セター」どちらも間違いではありませんが、ジャパンケンネルクラブなどでは「セター」となっています。

狩猟用のワーキングドッグのグループに属する犬種です。「セター」とは犬が獲物を見つけたときにとる姿勢のことを意味し「その姿勢をとること(セット)」でハンターに獲物がいることを知らせます。

イングリッシュセッターの大きさや寿命

体重は約25~30kgほどで、体高は61~69cmほどです。寿命は14年前後といわれています。


イングリッシュセッターの歴史

イギリス原産の犬種で、スパニエル系(スペインの鳥猟犬の総称)が祖先だといわれています。

1555年にヤマウズラ猟のために訓練したという記録が残っています。

銃による猟が普及してきたのと同時に、活躍してきた犬種で1859年には世界初のドッグショーにも参加した歴史があります。明治の初め頃、来日し人気を博しました。

イングリッシュセッターの毛色

イングリッシュセッターは「ベルトン」と呼ばれる白地に小さな斑点が全身にあるのが特徴です。

主な毛色は「ブラック&ホワイト」「オレンジ&ホワイト」「レモン&ホワイト」「レバー&ホワイト」「トライカラー」などがあります。

ブラック&ホワイト


オレンジ&ホワイト


レモン&ホワイト


レバー&ホワイト


トライカラー

@tinasatoがシェアした投稿 -


イングリッシュセッターの性格や特徴

性格

おとなしく思慮深く、友好的な性格をしています。

特徴

持久力に優れ、鋭敏な感覚と狩猟欲を持っています。シルクのような長毛が優雅で、すっきりとしたアウトラインをしています。

イングリッシュセッターの育て方

スタミナのあるイングリッシュセッターの散歩は、朝夕2回60分程度ずつを目安にしてあげましょう。

週末などはドッグランなどで思いっきり走らせてあげることで、ストレス発散になります。

イングリッシュセッターのしつけ方

比較的しつけのしやすい犬種です。子犬の頃からさまざまな刺激に慣らしていきましょう。

イングリッシュセッターのお手入れケア

トリミングは必要ない犬種ですが2、3日に1回はブラッシングをしてあげましょう。

垂れ耳なので、蒸れやすく炎症が起こりやすため、定期的に耳を拭いてあげるといいでしょう。

イングリッシュセッターの体型・体重管理

健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。

ボディコンディションスコア(BCS)

YouTubeのPETOKOTOチャンネルでは獣医師の佐藤先生が体重の測り方やボディコンディションスコアの確認方法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。




イングリッシュセッターの食事

PETOKOTO FOODS

犬の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、犬も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。

1. 総合栄養食を適量与える

犬が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。

総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。


2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ

犬のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから犬のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。

そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子犬からシニア犬(老犬)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る



イングリッシュセッターがかかりやすい病気

イングリッシュセッターは、遺伝性の網膜障害によって盲目になる犬がまれにいます。また、アレルギー性の皮膚炎に気を付けましょう。


イングリッシュセッターの迎え方

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。

白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。

保護犬から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。

OMUSUBIで保護犬猫を探す


ブリーダーから迎える

好きな毛色や、血統など気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。

実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。

ペットショップから迎える

イングリッシュセッターのいるペットショップは珍しいので、事前に確認することをオススメします。

月齢やペットショップによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は15~25万円ほどです。

イングリッシュセッターと楽しい暮らしを!

イングリッシュセッターは現在でも猟犬として活躍しています。

賢く運動能力も高いため、愛犬と一緒に楽しめる「アジリティー」や「フライボール」などのドッグスポーツに挑戦してみるのもいいかもしれません。


参考文献