アメリカンエスキモードッグの飼い方|性格・寿命・体重・しつけ・かかりやすい病気などを解説
アメリカンエスキモードッグには「エスキモー」という名前が入っていますが、実際はエスキモーとは全く関係ありません。見た目はサモエドや日本スピッツにもよく似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。性格や歴史なども合わせてご紹介します。
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アメリカンエスキモードッグの基礎知識

Photo by teddy_bear_spitz_818さん Thanks!
英語表記 | American Eskimo Dog |
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原産国 | アメリカ |
サイズ | 中型 |
体高 | 38〜48cm |
体重 | 11〜16kg |
寿命 | 約13〜15年 |
アメリカンエスキモードッグはドイツからアメリカに渡ったとされる犬種で、英語では「American Eskimo Dog」と表記されます。「Eskie(エスキー)」というニックネームで呼ばれています。「エスキモードッグ」という名前ですが、実際にイヌイットによって飼育されてきた古代犬種の「カナディアンエスキモードッグ」とは全く関係がなく、スピッツ系の犬種です。
アメリカンエスキモードッグの歴史
1800年代、アメリカ中西部にたくさんいたドイツからの移民によって持ち込まれた、ジャーマンスピッツという犬種がアメリカンエスキモードッグの祖先だといわれています。ジャーマンスピッツをもとに生み出されたその犬種は1917年までは「American Spitz(アメリカンスピッツ)」という名前で知られていましたが、第一次世界大戦が始まる頃、「Spitz(スピッツ、ドイツ語で“尖った”という意味)」という言葉を使うのを嫌ったアメリカ人により、その頃この犬種を飼育していたオハイオ州の犬舎の名前をとって「アメリカンエスキモードッグ」と名前を変えられました。美しい白い被毛を持つアメリカンエスキモードッグは特にショービジネスにおいて人気があり、アメリカで当時大人気だったサーカス団「Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus(リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス)」でも芸を披露していたといわれています。
アメリカンエスキモードッグの大きさと寿命
体高が38〜48cmで体重が11〜16kgになります。寿命は13〜15年ほどといわれています。トイやミニチュアサイズもいる
アメリカンエスキモードッグと言うときは一般的にスタンダードのことを指しますが、ほかにトイ、ミニチュアのサイズがあります。トイタイプは体高が23〜30.5cmで体重が2.5〜4.5kg、ミニチュアタイプは体高が30.5〜38cmで体重が4.5〜9kgほどです。アメリカンエスキモードッグに似ている犬種と違い
アメリカンエスキモードッグに似ている犬種には、スキッパーキ、キースホンド、日本スピッツ、サモエドという犬種がいます。スキッパーキ

スキッパーキは、別名「黒い悪魔」と呼ばれることもあるほどイタズラ好きな犬種で、体高が30〜40cmとアメリカンエスキモードッグのミニチュアタイプとほとんど同じ大きさです。しかしほとんどが白い被毛のアメリカンエスキモードッグに対し、スキッパーキには黒い被毛を持つ子が多いという特徴があります。
キースホンド

キースホンドとアメリカンエスキモードッグの大きな違いも毛色です。アメリカンエスキモードッグの被毛がホワイト一色であるのに対して、キースホンドはシルバーグレーなどが多いです。また、キースホンドは体高が43〜55cmあるので、アメリカンエスキモードッグのスタンダードタイプよりも少し大きいです。
日本スピッツ

日本スピッツは長い白い毛が特徴のスピッツ系の犬種であり、アメリカンエスキモードッグと非常によく似ています。体高は30~38cmと、アメリカンエスキモードッグのミニチュアタイプと同じくらいの大きさです。
サモエド

名前に「スピッツ」が入っていませんが、サモエドも日本スピッツやアメリカンエスキモードッグと同じスピッツ系の犬種です。サモエドは体高が50~56cmと、アメリカンエスキモードッグよりも大きいです。
アメリカンエスキモードッグの被毛について
アメリカンエスキモードッグはダブルコートを持つ犬種です。アンダーコートは短く密集して生えており、その上に長い被毛が生えています。アメリカンエスキモードッグの毛色
ほとんどんのアメリカンエスキモードッグの毛色はホワイト一色です。ビスケットと呼ばれる薄黄色のマーキングが入ったホワイトの毛色も認められています。アメリカンエスキモードッグの育て方

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アメリカンエスキモードッグは、エネルギーに溢れた犬種です。たくさん運動をさせてあげることが大切です。また、飼い主と一緒にいることを好む犬種なので、一緒にいる時間を大切にしてあげてくださいね。
アメリカンエスキモードッグのしつけ方
サーカスで芸を披露していたこともあるアメリカンエスキモードッグは、とても賢く、新しいことを学ぶことが大好きです。アメリカンケネルクラブでは、「最もしつけがしやすい犬種のうちのひとつ」とされています。積極的にたくさんの芸(トリック)を教えてあげましょう。アメリカンエスキモードッグのお手入れケア
長い毛を持つアメリカンエスキモードッグは、毛のお手入れをきちんとすることで、その美しさを保つことができます。抜け毛の処理や毛についた汚れを取ってあげるためにもブラッシングが欠かせません。あまり頻繁にお風呂に入れると皮脂が取れてしまい、肌のかゆみにつながりますので注意が必要です。アメリカンエスキモードッグのかかりやすい病気
アメリカンエスキモードッグには特にかかりやすい病気はありませんが、アメリカンエスキモードッグクラブでは、2歳をすぎたあたりから腰や膝などの関節に注意とされています。獣医師による定期検診を受けるようにしましょう。アメリカンエスキモードッグの動画2選
それでは、キュートなアメリカンエスキモードッグたちの動く姿を見てみましょう。アメリカンエスキモードッグKayuのコメディーショー
アメリカンエスキモードッグのカユ(Kayu)は、地元の図書館で子供達にショーを披露するのが日課です。「ベル=おやつ」と知っているカユがトレーナーの言うことを聞かずベルを鳴らし続ける姿に子供達も大爆笑!
アメリカンエスキモードッグAbbieの「うちの子記念日」
小さなアメリカンエスキモードッグのアビー(Abbie)が家族に加わった日を収めた動画です。たくさん遊んで、たくさん冒険して、疲れて眠って…。アビーのYouTubeチャンネルでは、大きくなった彼女の様子も見ることができますよ。
アメリカンエスキモードッグの迎え方
犬を家族に迎える際は、その犬が本当に家族のライフスタイルに合っているか考えてみてください。特にアメリカンエスキモードッグのようなアクティブな犬には、アウトドア派の家族でないとストレスを溜めてしまうこともあるかもしれません。ペットショップから迎える
ペットショップから迎える際には、犬の経歴や、受けられるアフターサービスなどを事前に聞くようにしましょう。ブリーダーから迎える
ブリーダーから犬を購入するという方法は、日本でも一般的になってきていますね。口コミやレビューなどで優良ブリーダーを探してみましょう。悪質なブリーダーもいるので注意してください。保護犬を家族に迎える
捨てられた犬などを保護するシェルターは、日本全国にあります。お近くのシェルターを探してみてください。たくさんの犬が新しい家族を待っています。また、インターネットで保護犬を検索することもできます。これをきっかけに譲渡につながることもとても多いので、ぜひアクセスしてみてください。アメリカンエスキモードッグと一緒にクリエイティブな毎日を!
芸を覚えることが大好きなアメリカンエスキモードッグ。毎日新しい芸を考えるのも楽しい日課になりそうですね。OMUSUBIなら子犬からシニア犬まで探せます!

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