
ブルドッグの飼い方!性格や寿命、かかりやすい病気をトレーナーが解説
ブルドッグはもともと攻撃的な犬種でしたが、改良されとても飼いやすい犬種になりました。愛嬌のある顔にかわいらしい後姿、時折甘えてくる行動にメロメロな人も多いはず。怖いイメージを持たれるブルドッグですが、実は愛情深い性格の犬種なんです。そんなブルドッグの歴史やかかりやすい病気などをドッグトレーナーの長根が紹介します。
ブルドッグの基礎知識
英語表記 | Bulldog |
---|---|
原産国 | イギリス |
サイズ | 中型犬 |
体高 | 31~40cm |
体重 | 23~25kg |
寿命 | 9歳 |
ブルドッグは別名「イングリッシュブルドッグ」と呼ばれています。
名前の由来は、雄牛(Bull)と戦わせる犬として付きました。イギリス原産の犬種ですが、米国海兵隊の公式マスコットで米国内の39の大学のマスコットでもあります。
ブルドッグの歴史

ブルドッグはイギリス原産の犬種です。最も古い犬種の一つでもあり、イギリスの国犬としても知られています。
もともと、娯楽スポーツとして雄牛と戦わせる競技「ブルベイディング」で戦わせられていました。そのため、ブルドッグは痛みに強く、獰猛であることが求められていました。
しかし、1835年にイギリスで動物愛護法が設立され、ブルベイディングは禁止されました。
以降、ブルドッグは必要とされなくなり、絶滅寸前でした。しかし、一部の愛犬家たちによって保存活動が行われます。
それまで求められてきた気質や性質は必要なくなったため、外見はそのまま、獰猛さは薄れ、愛情深く優しい性格へと改良されました。
ブルドッグのの性格や特徴

判断力がありとても勇敢です。忠誠心のある犬種で、愛情深く優しい性格をしています。
体に対して大きな頭をしていて、鼻は短めで上を向いています。
コンパクトな体ですが、四肢はしっかりとしていて筋肉質で、力強いです。
ブルドッグとパグの違い
鼻が短いチャーミングな顔と筋肉質な体が似た雰囲気ですが、大きさも顔つきも違い、原産国も異なります。ブルドックはイギリス原産で、体重体重23~25kg・体高31~40cmと中型犬の分類ですが、パグは中国原産で、体重6~8kg・体高25~28cmと小型犬の分類になります。
ブルドッグは大きな頭と四角いマズル、鼻はやや上を向いているのに対して、パグは丸みのある頭と大きな瞳、つぶれた鼻をしています。
ブルドッグの飼い方

ブルドッグは、マズルの短い短頭種に分類されています。そのため他の犬種に比べて、気道が短く呼吸がしにくい構造となっています。
犬はもともと、体温調節を「パンティング(浅くハッハッと呼吸をすること)」に大きく頼っているため暑さが苦手です。
特に短頭種は、体温調節が苦手な犬種のため、飼育環境の温度や湿度には特に気を付けてあげましょう。
また、散歩も1回に長時間するのではなく、数回に分けた散歩にしてあげるなど、様子を見ながら工夫しましょう。
ブルドッグのしつけ方
力のある犬種ですので、散歩中の引っ張りは犬にとっても、飼い主さんにとっても負担になります。引っ張らないように子犬の頃から練習しましょう。リードにたるみができるように、犬が飼い主の横について歩く練習をすることで、コミュニケーションも取りやすくなります。
また「マテ」や「オイデ」などの基本的なしつけもとても大切です。しっかりと子犬の頃から覚えさせましょう。
ブルドッグののお手入れケア
たるんだ皮膚には汚れが溜まりやすく、炎症が起こりやすくなります。定期的にタオルで拭いて清潔にしてあげましょう。
ブルドッグの迎え方
一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップでもあまり見かけない犬種です。地域やショップによっていないことありますので、事前に確認しましょう。月齢やペットショップによって大きく異なりますが、一般的な価格の相場は30~50万円ほどです。