キャバリアってどんな性格?毛色・寿命・カット・しつけ・かかりやすい病気などをトレーナーが解説
「キャバ」の愛称でも知られるキャバリアは、ウェーブのかかった毛並みに、耳や脚の飾り毛が可愛い人気の犬種です。正式な名前は「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」ととても長い名前です。明るく、誰とでも仲良くできるキャバリアの歴史や、特徴、しつけやお手入れの方法などを紹介します!
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キャバリアの基礎知識

正式名称であるキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは英語で「Cavalier King Charles Spaniel」と表記し、「スパニエル」とはスペインの猟犬の総称です。キャバリアは、「コンフォータースパニエル」(癒やしのスパニエル)と呼ばれ、湯たんぽ代わりに飼い主の膝や足を温める犬として大切にされてきました。
キャバリアとキングチャールズスパニエルの違い
キャバリアはイギリス原産の犬種で、17世紀にイギリス国王チャールズ2世が溺愛していたことから「キング・チャールズ・スパニエル」という名前が付けられていました。その後、鼻の短い個体に人気が出るようになると、短頭犬種である狆やパグとの交配が進み、キングチャールズスパニエルの鼻はどんどん短くなっていきました。この動きに反して、今度は本来のキングチャールズスパニエルの姿を取り戻そうとする人々が現れるようになりました。そして鼻が短くないキングチャールズスパニエルは、騎士(ナイト)を意味する「キャバリア」の名を冠した「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と呼ばれるようになりました。
つまり現在は、もともとのキングチャールズスパニエルの姿をしているほうがキャバリアで、鼻が短くなったほうがキングチャールズスパニエルと呼ばれているわけです。少しややこしい歴史を持った犬種ですね。
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キャバリアの特徴
絹のような被毛は少しウェーブがかかっている子もいます。また、耳と脚には豊かな飾り毛があるのも特徴的です。毛色
主な毛色は、ブラックタン、ルビー、ブレンハイム、トライカラーがあります。ブラックタン
黒色をベースとして黄褐色の差し色が入っていることをいいます。
ルビー
全体が鮮やかなレッド色なことをいいます。
ブレンハイム
白色の地にブラウンの模様が入る毛色です。「ブレインハイム」はキャバリアの毛色特有の呼び名で、「ロザンジュ」と呼ばれるひし形の顔の模様が特徴的です。
トライカラー
白・黒・黄褐色の3色からなる毛色のことをいいます。
キャバリアの大きさや寿命

体重は約5~8kgほどで、体高は31~33センチメートルほどです。寿命は9~14年前後といわれています。
キャバリアの性格
キャバリアは、明るく誰に対しても友好的で愛情深い犬種です。飼い主に従順で、遊び好きなので、たくさん遊んであげてあげることが大切です。キャバリアの育て方

キャバリアは肥満になると遺伝疾患と言われている心臓に負担がかかってしまいます。散歩は1日60分程度してあげ、食事の量にも注意して体重管理をしてあげてください。
キャバリアのしつけ方
比較的初心者でも飼いやすい犬種です。しかし、基本的なしつけやいろいろな刺激に慣れさせるといったことも必要ですので、子犬の頃からゆっくり根気強く行っていきましょう。キャバリアのケア・カット
キャバリアは本来カットの必要のない犬種ですが、ブラッシングなどのお手入れは毎日しましょう。お好みでサマーカットなどをすることもできます。キャバリアがかかりやすい病気

キャバリアは、頸部を異常に掻く行動や、手足に麻痺が起こる神経症状が見られる「キアリ様奇形」や「心臓疾患」がかかりやすい病気です。また、後ろ脚の膝蓋骨が正常な位置から内外に外れてしまう「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」といった病気や、「皮膚炎」「外耳炎」「白内障」にも注意が必要です。
キャバリアの雑種(ミックス)
何世代にもわたって交配されてた混血の犬を「雑種」といいますが、最近では1世代の混血の犬を「ミックス」と呼ぶそうです。キャバリアにもミックスがいるので紹介します。キャバリア×トイプードル
キャバリアとトイプードルの両親をもつ「キャバプー」は、トイプードルようにクルクルの毛と、キャバリアの毛色によってはブレンハイムの毛色になることもあるみたいです。キャバリアの迎え方

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪だって生えるし、病気もするかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないということをもう一度よく考えて迎えてあげてください。
価格/値段
一般的な価格の相場は10~25万円ほどですがどこから迎えるか、血統や毛色によっても値段が変わってきます。保護犬から迎える
保護され新しく里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。ペトことの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)も、ぜひ覗いてみてください。
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